映画検索
作品詳細
ああ女難
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。西山家は先祖代々恐妻の家系であった。宇一郎は京子と結婚して十ヵ月、ふくれるとトランジスターと焼きいもをもって押入れの中にもぐりこんでしまう彼女に弱っていた。勤め先は下着会社エレガンス商事の宣伝部である。ある日、同僚の月岡と部長に呼ばれ、ライバルのプロパン商事のデザイナー亀井ウマ子の引き抜きを命ぜられた。金はいくら使ってもよい、成功したら課長の席を与える、絶対部外秘にする、というのが条件だった。西山は仙台へ、月岡は大阪へ出張という名目でそれぞれ夫人をごまかし、行動を開始した。ナイトクラブ「シャンプル・ルージュ」。そこではウマ子の下着ショーが開かれていた。月岡は彼女の作品にケチをつけ、ショーを目茶苦茶にしてしまった。女のプライドを傷つけ、接近しようという作戦なのだ。案の定、月岡の泊っているホテルに、怒ったウマ子が面会を求めてきた。月岡は今度は昨夜の行為をわび、ウマ子をほめちぎった。ウマ子は機嫌をなおし、デイトを約束した。一方西山は、ウマ子が易に弱いのに目をつけた。バーの女エミ子を使って、考古学教授になりすました西山のところへ訪ねてくるようにしむけた。ウマ子は現れ、西山も彼子の歓心を買うことに成功した。その頃、西山の自宅に仙台から従妹のトシ子が上京してきて、出張のことはバレていた。西山のアパートに、ウマ子が旅行の誘いにきた。一緒に葉山の別荘に着いた西山は、そこに月岡も来ているのに驚いた。ウマ子が打った芝居だった。−−数日後、西山と月岡は部長に呼ばれ、新課長を紹介された。ウマ子だった。西山はヤケ酒を飲んで帰宅した。京子は西山の顔を見ると押し入れにもぐりこんでしまった。先祖代々、恐妻の西山家の家系は今後も絶えぬらしい。
■解説
安岡章太郎の週刊誌連載小説を、「駄々っ子亭主 続姉さん女房」の斎藤良輔が脚色し、「新三等重役 亭主教育の巻」の杉江敏男が監督した喜劇。「男対男」の西垣六郎が撮影した。
1960年12月6日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 杉江敏男 (スギエトシオ) |
---|---|
脚色 | 斎藤良輔 (サイトウリョウスケ) |
原作 | 安岡章太郎 (ヤスオカショウタロウ) |
製作 | 堀江史朗 (ホリエシロウ) |
撮影 | 西垣六郎 (ニシガキロクロウ) |
美術 | 小川一男 (オガワカズオ) |
音楽 | 神津善行 (コウヅヨシユキ) |
録音 | 三上長七郎 (ミカミチョウシチロウ) |
照明 | 西川鶴三 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
フランキー堺 (Franky Sakai) | 西山宇一郎 |
ハナ肇 (Hajime_Hana) | 月岡曽吉 |
二代目水谷八重子 (Yaeko Mizutani) | 宇一郎の妻京子 |
フランキー堺 (Franky Sakai) | 父 |
沢村貞子 (サワムラサダコ) | 母 |
朝比奈愛子 (アサヒナアイコ) | 義妹信子 |
野口ふみえ (ノグチフミエ) | 従妹トシ子 |
安田伸 (ヤスダシン) | トシ子の夫一夫 |
草笛光子 (Kusabue Mitsuko) | 亀井ウマ子 |
横山道代 (Michiyo Yokoyama) | 月岡の妻好子 |
有島一郎 (アリシマイチロウ) | 大沢部長 |
久慈あさみ (クジアサミ) | 妻政江 |
原知佐子 (ハラチサコ) | バーの女エミ子 |
児玉清 (Kiyoshi Kodama) | 印藤千万吉 |
谷啓 (Kei Tani) | バーテン秀吉 |
植木等 (Hitoshi Ueki) | 巡査 |
丘照美 (オカテルミ) | トラパン社事務員 |
峯丘ひろみ (ミネオカヒロミ) | 大沢家女中キミ |
土屋詩朗 (ツチヤシロウ) | 別荘の老人 |
犬塚弘 (イヌヅカヒロシ) | 弥次を止める男 |