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作品詳細
八百屋お七 江戸祭り一番娘
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。武州御嶽神社祭礼の日、お七は安森吉三郎に一目惚れした。相手が旗本の後継で、自分は八百屋の娘、かなわぬ恋に想いはつのるばかり、父久兵衛も母おたねも頭を痛めた。祭礼の帰途、用人海老名軍蔵は安森家後継を狙う叔父弥平次の命で吉三郎を廓に連れ込んだ。弥平次は家名を汚すと、吉三郎に切腹を迫った。が、忠臣伊藤忠之進の機転で、彼は寺に預けられた。江戸に大火が起った。久兵衛一家は吉祥院に避難した。そこでお七は吉三郎と会い、二人は切っても切れぬ仲となった。弥平次一味は二人の醜聞を利用して、吉三郎を失脚させようとした。忠之進はお七を吉三郎から遠ざけようとした。久兵衛は店を再建するため、お七に横恋慕する釜屋武兵衛に借金した。お七は泣く泣く吉三郎と別れた。−−三カ月後、武兵衛は久兵衛に証文をつきつけ、お七との結婚を迫った。その時、お七と姉妹で小さい時に里子にやられたお八が訪ねて来た。久兵衛にはもう一人子供がいたが、人さらいにさらわれてしまった。それが今をときめく放火魔、土左衛門伝吉だった。その伝吉が、障子のカゲで久兵衛夫婦の話を聞いていた。お七は家のため結婚を承諾した。結婚式の夜、武兵衛に花嫁が酒をぶっかけた。なんとお七ではなくお八だった。伝吉は弥平次が隠していた安森家の遺言書を盗んでお七に渡した。弥平次一味は吉三郎を襲った。不吉な予感に襲われたお七は、櫓に昇り火事以外には使ってはならぬ太鼓を連打した。集った捕方を安森家に案内した。弥平次一味は捕まった。大岡越前守の計らいで、お七もお八も罪にならず、お七は吉三郎とめでたく結ばれた。
■解説
山本嘉次郎と若尾徳平の共同脚本を、「サラリーマン御意見帖 出世無用」の岩城英二が監督した娯楽時代劇。撮影は「新三等重役 亭主教育の巻」の鈴木斌。
1960年8月9日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 岩城英二 (イワキエイジ) |
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脚本 | 山本嘉次郎 (Kajiro Yamamoto) 若尾徳平 |
製作 | 安達英三郎 (アダチエイザブロウ) |
撮影 | 鈴木斌 |
美術 | 植田寛 |
音楽 | 松井八郎 (マツイハチロウ) |
録音 | 保坂有明 |
照明 | 石川緑郎 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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中島そのみ (ナカジマソノミ) | 八百屋お七 |
中島そのみ (ナカジマソノミ) | 妹お八 |
有島一郎 (アリシマイチロウ) | 父久兵衛 |
一の宮あつ子 (イチノミヤアツコ) | 母おたね |
佐原健二 (Kenji Sahara) | 安森吉三郎 |
丘寵児 | 伊藤忠之進 |
清水一郎 (シミズイチロウ) | 安森弥平次 |
堤康久 (ツツミヤスヒサ) | 海老名軍蔵 |
北川町子 (Machiko Kitagawa) | お妾お光 |
大村千吉 (オオムラセンキチ) | 仲間九助 |
田武謙三 (タブケンゾウ) | 釜屋武兵衛 |
藤木悠 (フジキユウ) | 土左衛門伝吉 |
左卜全 (ヒダリボクゼン) | 日和上人 |
白田肇 (シロタハジメ) | 小坊主珍念 |
三田照子 (ミタテルコ) | 養母お作 |
若山セツ子 (Setsuko Wakayama) | 娘お杉 |
宮田洋容 (ミヤタヨウヨウ) | 岡っ引安五郎 |
大友伸 | 大岡越前守 |
西条悦朗 (サイジョウエツロウ) | 吉田三五郎 |
熊谷二郎 (クマガヤジロウ) | 番頭喜助 |
小西瑠美 (コニシルミ) | 女中お玉 |
三浦敏男 (ミウラトシオ) | 小僧三太 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | 医者竹庵 |