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作品詳細
熱い砂
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。四人の青年、福本・吉村・大沢・山川が偶然新宿の深夜喫茶で知り合った。福本と吉村は不良大学生、大沢は景品買いのチンピラ、山川は深夜喫茶のバーテンといった、都会生活にあきた若者たちだ。一枚の海女の裸体のポスターに刺激されて、海女のいる海へ遊びに行くことで意気投合した。それぞれが巧妙な手段で金を調達し、翌朝集まった五人は、二台のオートバイに分乗して出発した。目的の海に着いた彼らは、海女の健康な裸体を見て満足した。なかでも、海女和代の美しさに惹かれた。その夜、四人は誰が和代を取るかで口論した。吉村が、オートバイで走ってくるトラックの前を横切り、間一髪で身をかわした者がその権利をうるという賭けを提案した。翌日、村はずれの街道でこの競技をした結果、福本と決まった。福本は和代に接近したが、海の上では全く勝味がなかった。手も足も出なかった。ある夜、和代に言いよっていた村の男が、仕事から帰る和代を襲った。後をつけていた福本が飛び出し、和代の危険を救った。今度は強引に接吻し、和代をモノにした。翌日三人は、初めの取決め通り、皆に和代を渡すことを福本に迫った。しかし、和代を真剣に愛しだした福本は、約束を破ることを宣言した。三人は福本をリンチすることにした。リンチは、二台のオートバイが福本の前後から彼をめがけて突っ走り、九分間逃げ通せれば福本の勝となることを取りきめて始められた。福本は必死に右へ左へと逃げまわった。たまりかねた和代が、飛び出した。瞬間、大沢の車が和代をひっかけた。和代は死んだ。夜明け、大沢たちのオートバイが断崖の道をフルスピードですっとばしていく。と、一台の乗用車が不意に現われ、二台のオートバイは崖下へ転落した。浜では、福本が和代を抱いて海へ入っていった。
■解説
佐野博の原作を、関口多景志と高岡尚平が共同で御色し、「すれすれ」の瑞穂春海が監督した青春もの。「襲われた手術室」の宗川信夫が撮影を担当した。
1960年7月24日 より
- 配給:大映
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 瑞穂春海 (ミズホシュンカイ) |
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脚色 | 関口多景志 (セキグチタケシ) 高岡尚平 |
原作 | 佐野博 (サノヒロシ) |
企画 | 川崎治雄 (カワサキハルオ) 佐野博 (サノヒロシ) |
製作 | 中泉雄光 |
撮影 | 宗川信夫 (ムネカワノブオ) |
美術 | 渡辺竹三郎 (ワタナベタケサブロウ) |
音楽 | 池野成 |
録音 | 須田武雄 (スダタケオ) |
照明 | 伊藤幸夫 (イトウユキオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
三田村元 (ミタムラゲン) | 福本 |
藤巻潤 (Jun Fujimaki) | 大沢 |
石井竜一 (イシイリュウイチ) | 吉村 |
野口啓二 (ノグチケイジ) | 山川 |
中田康子 (ナカタヤスコ) | 和代 |
北原義郎 (キタハラヨシロウ) | 源吉 |
三保まりこ (ミホマリコ) | 雪子 |
市田ひろみ (イチダヒロミ) | 千代 |
立花良一 | 民二 |
南左斗子 (ミナミサトコ) | ユミ |
丸山修 (マルヤマオサム) | 参治 |
平井岐代子 (ヒライキヨコ) | 美枝 |
有明マスミ (アリアケマスミ) | はる子 |
磯奈美枝 (イソナミエ) | 女子学生 |
久保田紀子 (クボタノリコ) | 女給 |
浜美奈子 (ハマミナコ) | ひさ |
川奈雅子 (カワナマサコ) | 初枝 |
松村若代 (マツムラワカヨ) | やす |
竹里光子 (タケサトミツコ) | 房子 |
響令子 (ヒビキレイコ) | 豊 |
花井弘子 (ハナイヒロコ) | みどり |
紺野ユカ (コンノユカ) | 靖子 |
美山かほる | 高子 |
武江義雄 | トラックの運転手 |
伊達正 (ダテタダシ) | 漁師1 |
夏木章 (ナツキショウ) | 漁師2 |
南方伸夫 (ミナミカタノブオ) | 漁師3 |
浜口喜博 (ハマグチヨシヒロ) | 漁師4 |