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作品詳細
素っ飛び小僧
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。皮ジャンパーにデニムのズボン、汚れたブーツという恰好のジミイが羽田空港に降り立った。ただ一人の肉親である兄をたずねてアメリカへ密航を企てたのだった。警察は、当分看視つきということでジミイを釈放した。警察を出たジミイは、車のパンクで困っているファッションモデルの道子を救けた。道子の兄が経営していたという“フウジヤテン”を紹介された。道子の兄はこのキャバレーの社長だったが何者かに殺されたというのだ。ジミイはそこで暴れた。警察に追われ、高級アパートの一室に逃げこんだ。令子という女がかくまってくれた。その帰り、五条という男から雁金組に入らないかと誘われた。東進興業の社長今村は雁金組を消してしまおうと図っていた。ジミイは今村に不審を抱き、東進興業でブラブラするようになった。ある晩、令子がショーで踊っているのを見て気になり、その理由を聞き出そうとして狙われたが、谷に救われた。ジミイは危険なところへ現われては自分を助けてくれる谷という男に一目おいた。翌日、令子をひっぱり出して、道子の兄の名が篠勝造ということを聞き出した。篠勝のことを探索していると、今村に縛りあげられた。今村のボスである張を消すように命じられた。ジミイは待ちぶせていた張に殺されそうになったが、また谷に救われた。張邸で取引きが行われた。外国人が持参したダイヤモンドを受取った張は、今村に外国人を殺すよう命じた。が、今村は張を裏切り、外国人に加勢した。張も殺し屋をかくしていた。谷だった。拳銃戦。ジミイを心配してかけつけた道子が、張を見ると「兄さん」と叫んだ。張こと篠は警察に捕えられた。驚くジミイに谷が「逃げろ」と言った。翌朝、ジミイの枕元には、幼ない谷とジミイが肩を並べている写真が置かれていた。
■解説
松浦健郎の原作を、「「黒い落葉」より 青春を吹き鳴らせ」の中西隆三が脚色し、「六三制愚連隊」の西河克己が監督した、和田浩治のアクション・ドラマ。撮影も「六三制愚連隊」の岩佐一泉。
1960年5月3日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 西河克己 (ニシカワカツミ) |
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脚色 | 中西隆三 (ナカニシリュウゾウ) |
原作 | 松浦健郎 |
企画 | 笹井英男 (ササイヒデオ) |
撮影 | 岩佐一泉 (イワサイッセン) |
美術 | 佐谷晃能 |
音楽 | 池田正義 (イケダマサヨシ) |
録音 | 米津次男 (ヨネヅツギオ) |
照明 | 森年男 (モリトシオ) |
編集 | 鈴木晄 (スズキアキラ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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和田浩治 (ワダコウジ) | ジミイ |
葉山良二 (ハヤマリョウジ) | 谷一郎 |
清水まゆみ (シミズマユミ) | 篠道子 |
白木マリ (シラキマリ) | 令子 |
山内明 (ヤマウチアキラ) | 篠勝造 |
内田良平 (ウチダリョウヘイ) | 今村 |
嵯峨善兵 (Zenpei Saga) | 雁金 |
小沢昭一 (Shoichi Ozawa) | 五条 |
土方弘 (ヒジカタヒロシ) | 政 |
野呂圭介 (ノロケイスケ) | 桐林 |
上野山功一 (ウエノヤマコウイチ) | 石岡 |
雪丘恵介 (ユキオカケイスケ) | 筒井 |
待田京介 (マチダキョウスケ) | ビリイ・本田 |
田中筆子 (タナカフデコ) | 婆やソメ |
長尾敏之助 (ナガオトシノスケ) | 捜査課長 |
河上信夫 (カワカミノブオ) | 刑事A |
露木護 (ツユキマモル) | 刑事B |
岡田眞澄 (Masumi Okada) | 黒ソフトの男 |
福田トヨ (フクダトヨ) | アパートの主婦 |
守屋浩 (モリヤヒロシ) | 歌手 |
紀原耕 | 警官 |
花村典克 (ハナムラノリカツ) | 新聞記者A |
島村謙次 (シマムラケンジ) | 新聞記者B |
緑川宏 (ミドリカワヒロシ) | 新聞記者C |