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作品詳細
続次郎物語 若き日の怒り
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。昭和七年−−中学校では陸軍記念日を奉祝する野外演習が行われた。四年生の次郎は白軍の斥候をつとめ、五年生二人を捕虜にした。翌朝、くやしがる悪童連が次郎に難癖をつけたが、生徒監の朝倉先生が通り合せ、彼らを退散させた。春の休暇が来て、寮にいる高校生の兄・恭一が帰って来た。二人は継母の実家を訪れた。次郎は運平老人の剣道の相手をした。若主人・徹太郎の義理の妹道江が次郎を声援した。明るくて美しい彼女に、次郎も恭一も心をひかれた。店の番頭の肥田が金を持って行方をくらますという事件が起きた。春月亭の女将が、肥田の判をおした証文をもって来、上酒一斗を請求した。品切れだったので、次郎はくやしまぎれに壜に水をつめて渡した。後に次郎は謝罪に行ったが、彼の心は晴れなかった。−−五・一五事件。が、次郎にはもっと驚くべき出来事がもち上った。朝倉先生の時局を批判した講演が問題になり、先生が辞職を勧告されたのだ。ストを主張する者がいたが、次郎は反対した。その夜、次郎は血で嘆願書を書いた。しかし、そんな次郎たちの努力も空しく、朝倉先生は東京へ去った。次郎も学校をやめる決心をした。送別の壮行会の夜、次郎は道江に手紙を渡した。お別れの日が来ました。今日までどんなにあなたに励まされたことでしょう−−という手紙を。朝が来て、次郎を乗せた列車は遠ざかっていった。
■解説
下村湖人原作の今回は第三・四部の映画化。脚色・館岡謙之助、監督・野崎正郎、撮影・森田俊保はいずれも「次郎物語(1960)」のスタッフ。
1960年5月13日 より
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 野崎正郎 (ノザキマサオ) |
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脚色 | 館岡謙之助 (タテオカケンノスケ) |
原作 | 下村湖人 (シモムラコジン) |
企画 | 松丸青史 |
製作 | 植野哲雄 (ウエノテツオ) |
撮影 | 森田俊保 (モリタトシヤス) |
美術 | 熊谷正雄 (クマガイマサオ) |
音楽 | 加藤三雄 (カトウミツオ) |
録音 | 妹尾直信 |
照明 | 須藤清治 (スドウセイジ) |
編集 | 杉原よし (スギハラヨシ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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山本豊三 (ヤマモトトヨゾウ) | 本田次郎 |
川津祐介 (カワヅユウスケ) | 兄恭一 |
真藤孝行 | 弟俊三 |
伊藤雄之助 (イトウユウノスケ) | 父俊亮 |
井川邦子 (イガワクニコ) | 義母お芳 |
浦辺粂子 (ウラベクメコ) | 祖母 |
笠智衆 (Ryu Chishu) | 大巻運平 |
高野真二 (タカノシンジ) | 息徹太郎 |
島かおり (シマカオリ) | 重田道江 |
桜むつ子 (サクラムツコ) | お浜 |
佐藤綾子 | 娘お鶴 |
佐野周二 (サノシュウジ) | 朝倉先生 |
十朱久雄 (Hisao Toake) | 西山教頭 |
須賀不二男 (スガフジオ須賀不二夫) | 曽根少佐 |
山下洵一郎 (ヤマシタジュンイチロウ) | 馬田千太郎 |
山路義人 (ヤマジヨシンド) | 村井庄八 |
真塩洋一 | 息鉄五郎 |
沢村貞子 (サワムラサダコ) | 庄八の妾 |
戸塚雅哉 (トツカマサヤ) | 新賀 |
田中晋二 (タナカシンジ) | 田上 |
吉野憲司 (ヨシノケンジ) | 石川 |
林家珍平 (ハヤシヤチンペイ) | 室崎 |
鹿島信哉 (カシマシンヤ) | 伝令 |
永井達郎 (ナガイタツオ) | 青木医師 |
里見孝二 (サトミコウジ) | 番頭肥田 |
小瀬朗 (オセロウ) | 番頭仙吉 |