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作品詳細
落語天国紳士録
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。郊外の住宅地にある清兵衛荘は近代的なアパートだが、大家である質屋の伊勢屋清兵衛は昔気質の変り者だ。大の落語好きで、落語の中に出て来る人物と同じ名前の人でなければ部屋を貸さない。清兵衛の楽しみは、住人たちを一月に一度、一堂に集めてお説教をすることだった。アパートの人たちの心配は、細川さんが事業に失敗して借金に苦しんでいることと、九州まで古物をあさりに出かけて音沙汰のない源兵衛が残して行った一人娘のツル子がキャバレーで、歌って自活していることである。ツル子にせめていい婿さんでもと、アパートでただ一人独身の島田先生を世話することになった。ツル子の働いているキャバレーに乗りこんだ。そこでツル子に言い寄っていた川島を退散させたが、川島は清兵衛の娘照子の養子になるはずの質屋のボンボンだった。おかげで養子の口はご破算になった。ツル子と島田先生との縁談も、島田先生に恋人があってダメ。ツル子は源兵衛から電報が来て、三万円を送るために芸能社と契約して関西へ行くことになったという。インチキ芸能社に任せられないと社長にかけ合うと、三万円の他に違約金の十万円を持って来れば契約を破棄するということになった。が、十三万円では清兵衛もどうにもならない。仕方なくツル子を関西に送ることになった。ところがその日、源兵衛が虫干しに出した皿が、通りかかった清涼飲料の社長赤井が探していた先祖伝来の品と分り、十三万円を手つけ金として渡そうということになった。源兵衛も帰って来た。ツル子は細川さんに会社再建のために費って下さいと金を出した。
■解説
安藤鶴夫の『落語国・紳士録』より、「槍一筋日本晴れ」の蓮池義雄と、椿澄夫が共同で脚本を書き、「サザエさんの脱線奥様」の青柳信雄が監督した喜劇。撮影は「僕は独身社員」の飯村正。
1960年2月14日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1960)
■スタッフ
監督 | 青柳信雄 (アオヤギノブオ) |
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脚本 | 蓮池義雄 (ハスイケヨシオ) 佐藤一郎 (Ichiro Sato) |
原案 | 安藤鶴夫 (アンドウツルオ) |
製作 | 山本紫朗 (ヤマモトシロウ) |
撮影 | 飯村正 (イイムラタダシ) |
美術 | 北猛夫 (キタモリオ) |
音楽 | 神津善行 (コウヅヨシユキ) |
録音 | 上原正直 |
照明 | 石川緑郎 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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森健二 (モリケンジ) | 山下八五郎 |
旭輝子 (アサヒテルコ) | 山下お君 |
森川信 (モリカワシン) | 川上熊五郎 |
水の也清美 (ミズノヤキヨミ) | 川上およし |
有島一郎 (アリシマイチロウ) | 伊藤梅吉 |
北川町子 (Machiko Kitagawa) | 伊藤お里 |
坪内美詠子 (ツボウチミエコ) | 吉川ひさ |
逗子とんぼ (ズシトンボ) | 島田先生 |
柳家金語楼 (ヤナギヤキンゴロウ) | 尾形源兵衛 |
柳川慶子 (ヤナガワケイコ) | 尾形ツル子 |
益田喜頓 (マスダキイトン) | 細川徳三郎 |
一の宮あつ子 (イチノミヤアツコ) | 細川絹子 |
榎本健一 (エノモトケンイチ) | 伊勢屋清兵衛 |
梅野公子 (ウメノキミコ) | 伊勢屋おとよ |
小桜京子 (コザクラキョウコ) | 伊勢屋照子 |
伴淳三郎 (バンジュンザブロウ) | 権田権十郎 |
藤村有弘 (Arihiro Fujimura) | 川島武男 |
由利徹 (ユリトオル) | 床屋平太郎 |
白田肇 (シロタハジメ) | 床屋亀一 |
清川虹子 (Nijiko Kiyokawa) | 井上春子 |
音羽美子 (オトワヨシコ) | 安藤千代 |
古川緑波 (フルカワロッパ) | 赤井 |
三木のり平 (ミキノリヘイ) | 番頭幸吉 |
ミッキー・カーチス (ミッキー・カーチス) | 小僧芳三 |
寺本圭一 (テラモトケイイチ) | 小僧利吉 |
谷村昌彦 (タニムラマサヒコ) | 山崎屋の御用聞き |
一竜斎貞鳳 (イチリュウサイテイホウ) | 印刷屋 |
江戸家猫八 (エドヤネコハチ) | 紙屋の親父 |
三遊亭小金馬 (サンユウテイコキンバ) | 製本屋 |
丘寵児 | 芸能社の男 |
如月寛多 (キサラギカンタ) | 家を借りに来る男 |
若水ヤエ子 (ワカミズヤエコ) | 家を借りに来る女 |
堤康久 (ツツミヤスヒサ) | 電報配達員 |
高木弘 (タカギヒロシ) | 愚連隊 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | うなぎ屋の男 |
八波むと志 (ハッパムトシ) | 食堂の客 |
南利明 (ミナミトシアキ) | 食堂の客 |
小柳久子 (コヤナギヒサコ) | 食堂の店員 |
トニー谷 (トニータニ) | 谷村 |
桂文楽 (カツラブンラク) | 桂文楽 |