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作品詳細

  • 朱の花粉

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

東京。戦後まもない頃。もと憲兵将校の浜名は闇ブローカーをやっていた。妻の菊絵につらくあたり、昔の女・加美子を家にひっぱりこんだ。浜名の弟・井太郎が菊絵をなぐさめた。雪の夜、菊絵は子の菊夫を背に家出した。井太郎は義姉のあとを追った。二人は菊夫を伊豆のもとの女中・お菅にあずけ、銀座の闇ずし屋「すし徳」に住みこんだ。菊絵には忘れられぬ男がいた。女学校のときの教師・武中だ。父の命令で強引に軍人の浜名との縁談が進んだ。卑劣にも、浜名は武中を自由主義者として逮捕し、釈放のひきかえに結婚を迫った。菊絵は武中のために浜名に嫁いだ。武中はまもなく出征し、何も知らなかった。−−旧友の千種から、武中が復員し、金沢で北欧文学のホン訳をしているとわかった。すし徳が警察の手入れを受け、菊絵らはナイト・クラブ“ホワイト・レイン”につとめ変えた。女給とボーイとして。浜名がかぎつけて来たが、支配人が追っぱらった。伊豆の菊夫に会うのが菊絵の喜びだった。“北陸新協”の東京公演があり、武中がホン訳と演出を受持った。菊絵は公演を見たが、武中に会う勇気はなかった。浜名はお菅をだまし、菊夫を連れ去った。菊絵は淋しさを酒でまぎらわせた。武中の出版記念会に、菊絵は井太郎のすすめで出た。武中に、あの時のことを話した。が、彼は冷やかに過去のことは忘れようというばかりだ。彼女はうちひしがれ、酒をあおった。井太郎は義姉との生活をうちきり、出ていった。自分の気持をおさえきれなくなるから。一年後菊絵は浜名のもとに帰っていった。菊夫の母であることを思い知ったからだ。浜名は自分の行動を悔い、喜んで迎えた。が、彼は密輸の仕事にクビをつっこんでいた。その船が巡視船に追われ、抵抗し、浜名は銃弾で死んだ。−−武中が人妻の雑誌記者きね子に無理心中されかけたのが、同じ日だった。菊絵は葬式がすんだあと、病院に彼をたずねた。武中はいつかの冷い態度をわび、北海道へ行って立直ろうといった。−−井太郎は東北のダム工場で働いていた。武中と菊絵母子の汽車をひそかに彼が見送っていた。



■解説

週刊読売に連載された舟橋聖一の同名小説の映画化。柳井隆雄・大庭秀雄・高橋治が共同で脚色、「若い素顔」のコンビ大庭秀雄が監督し、厚田雄春が撮影した。

  • 1960年2月2日 より

  • 製作国:日本(1960)

■スタッフ

監督 大庭秀雄 (オオバヒデオ)
脚色 柳井隆雄 (ヤナイタカオ) 大庭秀雄 (オオバヒデオ) 高橋治 (タカハシオサム)
原作 舟橋聖一 (フナバシセイイチ)
製作 細谷辰雄 (ホソヤタツオ)
制作補 小松秀雄 (コマツヒデオ)
撮影 厚田雄春 (Yuharu Atsuta)
美術 芳野尹孝 (ヨシノノブタカ)
音楽 池田正義 (イケダマサヨシ)
録音 栗田周十郎 (クリタシュウジュウロウ)
照明 石渡健蔵

■キャスト

俳優名 役名
有馬稲子 (Ineko Arima)  加島菊絵
佐田啓二 (サダケイジ)  武中究二
杉田弘子 (スギタヒロコ)  仁浦加美子
山内明 (ヤマウチアキラ)  浜名準吉
津川雅彦 (Masahiko Tsugawa)  浜名井太郎
小山明子 (Koyama Akiko)  野中千種
芳村真理 (ヨシムラマリ)  笹山きね子
十朱久雄 (Hisao Toake)  釘元六郎
佐野浅夫 (サノアサオ)  市岡
北竜二 (Ryuji Kita)  加島則光
中村是好 (ナカムラゼコウ)  すし徳
桜むつ子 (サクラムツコ)  お菅
佐竹明夫 (サタケアキオ)  島村
桂小金治 (カツラコキンジ)  山田
町田祥子 (マチダヨウコ)  篤子
清川晶子   三奈子
青山宏 (アオヤマヒロシ)  塩見
大津絢子 (オオツジュンコ)  エミ
永井達郎 (ナガイタツオ)  坂田
三谷幸子 (ミタニサチコ)  君子
北条喜久   祇園の舞妓
佐々木恒子 (ササキツネコ)  柳子
小瀬朗 (オセロウ)  古山
福岡正剛 (フクオカセイゴウ)  中央出版社員

愛がなんだ









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