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作品詳細
二代目若親分
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。昭和の初期。ある港町で随一のシマを誇る南条一家の親分・辰五郎は、流れ者の源次に刺されて死んだ。葬儀の日、辰五郎の一人息子で海軍士官の武は新聞で父の死を知り、駆けつけて来た。決意を秘めた武は、理由を告げず、退役願いを出した。武の二代目襲名披露は、名だたる親分衆勢揃いの中で、華々しく行なわれた。襲名披露を終えた武は、代貸・長之助以下四十人の子分の前で、さっと双肌を脱いだ。背中一面にみごとな駒散りの刺青。武はこの刺青を背負って、仁侠の道を貫く決意を述べた。父を殺した男が橋本組の指し金と知った武は、単身乗り込んで行き、目にも止らぬ早さで海軍仕込みの抜刀術をきらめかせ、二の腕を斬られた橋本弥之助は昏倒した。子分たちは度肝を抜かれ、一瞬のうちに勝負はついた。南条組二代目の噂で町はもちきりだった。この南条組と橋本組の抗争で、漁夫の利を占めようと、武藤組が狙っていた。ある日、武藤組の賭場で因縁をつけられた、極東海運の山村社長の息子透を、武は、武藤とサシの勝負でケリをつけ助けた。そんなある日、武は、友人の岸本に誘われ、兵学校の同窓会に出席し、岸本に海軍に戻れと説得されたが、仁侠しか生きる道はないと答えて、悲痛な思いで友と別れた。愛する恵子を訪ねた武は、苦い酒を飲み胸の痛みを訴えた。しかし、父を殺させたのが、橋本でなく、武藤とわかった時、武の感傷は再び燃えたぎる仁侠の血に変わった。やがて武は、武藤を倒し、父の恨みを晴らした。
■解説
「笹笛お紋」の吉田哲郎が脚本を書き、「女左膳 濡れ燕片手斬り」の安田公義が監督したシリーズ第一作。撮影は「関東おんなド根性」の森田富士郎が担当した。
1969年11月1日 より
- 配給:大映
- 製作国:日本(1969)
■スタッフ
監督 | 安田公義 (ヤスダキミヨシ) |
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脚本 | 吉田哲郎 (ヨシダテツオ) |
撮影 | 森田富士郎 (Fujio Morita) |
美術 | 上里忠男 |
音楽 | 小杉太一郎 (コスギタイチロウ) |
録音 | 奥村雅弘 (オクムラマサヒロ) |
照明 | 伊藤貞一 (イトウ) |
編集 | 谷口登司夫 (タニグチトシオ) |
スチル | 藤岡輝夫 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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松方弘樹 (Hiroki Matsukata) | 南条武 |
南美川洋子 (ナミカワヨウコ) | 恵子 |
西村晃 (ニシムラコウ) | 橋本弥之助 |
細川俊之 (Toshiyuki Hosokawa) | 岸本少尉 |
鈴木瑞穂 (Mizuho Suzuki) | 戸川中佐 |
山本麟一 (ヤマモトリンイチ) | 武藤行吉 |
永田靖 (ナガタヤスシ) | 大沢元道 |
草薙幸二郎 (クサナギコウジロウ) | 源次 |
亀石征一郎 (カメイシセイイチロウ) | 岩井大尉 |
北村英三 (キタムラエイゾウ) | 親分 |
原泉 (ハラセン) | とせ |
伊達三郎 (Saburo Date) | 柴田少佐 |
木村元 (キムラゲン) | 銀次郎 |
田中三津子 (タナカミツコ) | 玉葉 |
小瀬明 (オゼアキラ) | 吾一 |