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作品詳細
日本残侠伝
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。大正半ば、浅草に根を張るやくざ大場と岩田は、角芳の長屋をこわし、デパートを作ろうと画策していた。それを知った木場人足の親方江戸常は、長屋の住民のため、角芳に長屋を売らぬよう頼むのだった。が、その帰り道、江戸常は、材木の下敷となり、不慮の死を遂げた。そんな時、江戸常組の小頭秀次郎が、一年の仮釈を得て帰って来たが、親方の気持を知り長屋を守ろうと決心するのだった。しかしその頃、岩田は角芳を陥し入れ、契約書に印を押させてしまった。これを知った秀次郎は、仮釈の身ゆえ何もできず苦しんだ。そんなある日、江戸常組の吾作は、浅草で同郷の女春代に会った。春代は、秀次郎が警察に行ったのは、自分を救おうとしたからだと吾作に告げ、秀次郎に会わせてくれるよう頼んだ。吾作は、願いを叶えてやろうと春代を連れだしたが、岩田の子分に見つかり、“女郎の足抜き”と、二人は、追われる身となった。岩田の子分たちは、江戸常組にも押しかけ、決着をつけるよう迫り、未亡人のおせいは、その場を見かねて、証文を買い、春代を自由の身にした。そうとも知らぬ二人は、逃げ続け、遂に追手の凶刃に倒れた。哀れな二人の最後を知った仲間の銀次は怒り、単身岩田に乗り込んだが、銃殺されてしまった。銀次の通夜の日、火事で長屋は焼け跡と化した。三人の死と不審な火事とに、仮釈の身と耐えてきた秀次郎の怒りが爆発した。江戸常の半纏を、おせいに返した秀次郎は、殴り込みをかけ、岩田を倒した。
■解説
マキノ雅弘が原作・脚色・監督し、永田俊夫が共同脚色した任侠もの。「続 女の警察」の横山実が撮影を担当。
1969年8月9日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1969)
■スタッフ
監督 | マキノ雅弘 (Masahiro Makino) |
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脚本 | マキノ雅弘 (Masahiro Makino) 永田俊夫 (ナガタトシオ) |
原作 | マキノ雅弘 (Masahiro Makino) |
企画 | 高木雅行 (Masayuki Takagi) |
撮影 | 横山実 (ヨコヤマミノル) |
美術 | 中村公彦 (ナカムラキミヒコ) |
音楽 | 小杉太一郎 (コスギタイチロウ) |
録音 | 沼倉範夫 (ヌマクラノリオ) |
照明 | 藤林甲 (フジバヤシコウ) |
編集 | 辻井正則 (ツジイマサノリ) |
スチル | 式田高一 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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高橋英樹 (Hideki Takahashi) | 中山秀次郎 |
川地民夫 (カワチタミオ) | 銀流しの梅吉 |
郷英治 (ゴウエイジ) | 喧嘩寅松 |
津川雅彦 (Masahiko Tsugawa) | 木曽の吾作 |
水島道太郎 (ミズシマミチタロウ) | 江戸常五郎 |
南田洋子 (Yoko Minamida) | おせい |
岩井友見 (イワイトモミ) | 弘子 |
梶芽衣子 (Kaji Meiko) | 春代 |
田中春男 (タナカハルオ) | おくま |
三島雅夫 (ミシママサオ) | 角芳の旦那 |
伴淳三郎 (バンジュンザブロウ) | 粂之助 |
山本陽子 (ヤマモトヨウコ) | キミ |
須賀不二男 (スガフジオ須賀不二夫) | 大場 |
深江章喜 (フカエショウキ) | 岩田 |
杉江広太郎 (スギエコウタロウ) | 弁天徳 |
長門裕之 (Hiiroyuki Nagato) | 黒髪の銀次 |
葉山良二 (ハヤマリョウジ) | 難波市 |