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作品詳細

  • 触角

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

石川民子は、息子の利夫と二人暮し、音楽家カワノ・ナガル氏の写譜をして生計をたてていた。冬、母子が高原の山荘に来た時、民子は初めて息子のガールフレンド八重を紹介された。民子が仕事で上京した日、八重は利夫をスキーに誘った。だが、利夫は腹痛を訴え、医者を呼ぼうとする八重をとどめ、母の帰宅を待った。やがて、戻った民子が息子の下腹部に手をさしこみ、ゆっくりさすりはじめた。すると、利夫の顔から、みるみる苦痛と緊張がとけていった。夏が来て、利夫は家に近い海辺で八重とめぐりあった。そして八重が訪れた日、彼女の胸を見て、若き頃の母、その乳房を吸っていた自分を思い浮かべるのだった。だが、民子は二人の関係が密接になるにつれて神経をとがらせ、一方、八重も民子に敵意を感ずるようになっていった。そして、砂浜へ出た八重は、「わたしのオッパイを飲む、ママさんのを飲んだように」と胸をひろげるのだった。ある日の早朝、仕事から帰った民子が、バスルームで貧血を起した。ちょうど夢からさめた利夫は、全裸の母を介抱した。この様子を外から眺めていた八重は、ショックを受けるのだった。ある日民子の亡夫の友人大国が尋ねて来た。大国は民子の心情を見透し、発掘した石棒を置いていった。その大国が、サロン・ナデシコに利夫を誘った。そこには、民子にそっくりな娼婦ユキがいた。だが、彼女の顔半分には原爆の爪痕が生生しく残っていた。ユキは、基地の白人に抱かれる時にはいつも、原爆のむごさを語るのだった。大国は酔っぱらったユキを抱こうとした。だが、利夫は母が犯されるような錯覚をおぼえ大国の行為をさまたげた。利夫がユキの挑発に乗って、愛の交歓をしたのは、その直後だった。やがて、八重が「あの女と寝たのなら、あんたはママと寝たのよ」と利夫に迫った。それから間もなく、民子は二人が結ばれたのを見てがく然とした。やがて、民子は利夫を連れて夫の墓詣りをした。そして、日本海側の荒海を見下す断崖の墓前で「ママが死んだら、パパのお墓の横に入るの」と言い残し、姿を消してしまった。民子はもういない。利夫は、雪がしんしんと降り積る山荘で、ママを回想しつづけた。



■解説

「強虫女と弱虫男」の新藤兼人が脚本・監督を担当し、コンビの黒田清巳が撮影を担当した。母と息子、息子と恋人の心理の葛藤を中心に性本能を追求したもの。

  • 1970年6月3日 より

  • 配給:東宝
  • 製作国:日本(1970)

■スタッフ

監督 新藤兼人 (Kaneto Shindo)
脚本 新藤兼人 (Kaneto Shindo)
製作 堀場伸世 (ホリバノブヨ) 能登節雄 (ノトセツオ) 桑原一雄 (クワハラカズオ)
撮影 黒田清巳 (クロダセイキ)
美術 赤坂太郎 (アカサカタロウ)
音楽 林光 (ハヤシヒカリ)
録音 大橋鉄矢 (オオハシテツヤ)
照明 岡本健一 (Kenichi Okamoto)
編集 榎寿雄 (エノキトシオ)
スチル 鈴木忠雄
その他

■キャスト

俳優名 役名
乙羽信子 (Otowa Nobuko)  民子/娼婦ユキ
大丸二郎   利夫
太地喜和子 (Kiwako Taichi)  八重
草野大悟 (クサノダイゴ)  大国
観世栄夫 (カンゼヒデオ)  ナガル氏
殿山泰司 (Taiji Tonoyama)  海坊主
蓼くにえ   ミネ

愛がなんだ









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