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作品詳細
眠狂四郎悪女狩り
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。江戸城大奥は、将軍の子を身篭った側室の環とお千加の方をめぐって、権力争いの渦中にあった。大奥総取締の錦小路は、大目付の坂倉将監と組み、きりしたん一味の川口周馬や惣兵衛らを使い、自分たちに不都合な幕府要人を暗殺し、お千加の方一派の女たちを犯して殺した。だが、江戸市中には、血と女に狂った眠狂四郎の悪事として流れていた。狂四郎は、そんな風評にはいっこう耳をかさず、茶屋の女将お菊と、相変らずの情事を楽しんでいた。ある日、狂四郎は墓参にやって来た大奥の女小夜に、兄と見違えられた。狂四郎は好機とばかりに、大央の様子をうかがったが、茜の邪魔が入り、失敗に帰した。一方、錦小路や板倉らは、狂四郎が動き出したと見てとり、対策に乗りだした。川口は狂四郎の仮面をかぶり、ますます、悪名をとどろかせた。錦小路も、将軍の子をお千加から堕胎させようと、薬を飲ませた。さらに中条流の老婆のもとへ送ろうと企んだが狂四郎にはばれてしまった。怒った錦小路は伊賀者を使い、狂四郎を大奥に連れこんだ。手足を縛られ、自由を失った狂四郎は、錦小略の欲情にもてあそばれた。やがて錦小路は懐剣をふりかざし、狂四郎に迫った。錦小路の部屋に小夜が、飛び込んで来たのはその時だった。そして小夜は兄の罪の償いと狂四郎に刀を渡し、大奥から脱がすのだった。きりしたんたちが、ルソン島へ脱出する日、彼らの船は、板倉の手がまわって発砲され、小夜は死んだ。小夜の十字架を握った狂四郎の円月の剣は、川口を斬りさしていくのだった。
■解説
「女賭博師尼寺開帳」の高岩肇と「侠客の掟」の宮川一郎が共同でシナリオを執筆し、「尼くずれ」の池広一夫がメガホンをとった眼狂四郎シリーズ第十二作目。撮影は同作品を担当した武田千吉郎。
1969年3月11日 より
- 配給:大映
- 製作国:日本(1969)
■スタッフ
監督 | 池広一夫 (イケヒロカズオ) |
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脚色 | 高岩肇 (タカイワハジメ) 宮川一郎 (Ichiro Miyagawa) |
原作 | 柴田錬三郎 (シバタレンザブロウ) |
企画 | 財前定生 |
撮影 | 武田千吉郎 (タケダセンキチロウ) |
美術 | 下石坂成典 (Shigenori Shimoisizaka) |
音楽 | 渡辺岳夫 (ワタナベタケオ) |
録音 | 大谷巖 |
照明 | 山下礼二郎 (ヤマシタレイジロウ) |
編集 | 菅沼完二 (スガヌマカンジ) |
スチル | 藤岡輝夫 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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市川雷蔵 (Raizo Ichikawa) | 眠狂四郎 |
藤村志保 (Fujimura Shiho) | 小夜 |
久保菜穂子 (クボナオコ) | 錦小路 |
松尾嘉代 (マツオカヨ) | お千加 |
吉田日出子 (ヨシダヒデコ) | 茜 |
長谷川待子 (ハセガワマチコ) | 幾野 |
朝丘雪路 (アサオカユキジ) | お菊 |
江原真二郎 (エバラシンジロウ) | 川口周馬 |
小池朝雄 (Asao Koike) | 板倉将監 |
宇田あつみ (ウダアツミ) | 志野 |
毛利郁子 (モウリイクコ) | 女面の女A |
橘公子 (タチバナキミコ) | 滝山 |
伊達三郎 (Saburo Date) | おらんだ屋惣兵衛 |
杉山昌三九 (スギヤマショウサク) | 神尾清十郎 |
南条新太郎 (ナンジョウシンタロウ) | 役人 |
寺島雄作 (テラシマユウサク) | 野次馬 |
南部彰三 (ナンブショウゾウ) | 御典医 |
玉置一恵 (タマキカズエ) | 坂井対馬守 |
堀北幸夫 (ホリキタユキオ) | 侍A |
沖時男 (オキトキオ) | 野次馬B |
矢代洋子 (ヤシロヨウコ) | 千鶴 |
小林加奈枝 (コバヤシカナエ) | 中条流の老婆 |
行友圭子 | 環 |