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作品詳細
縄張はもらった(1968)
(原題:Retaliation)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。八年ぶりにシャバに出た一文字組代貸寒河は、今や一文字組は狭間組に縄張りを奪われ、すっかり落目になっているのを知った。組長源造の勧めで、寒河は狭間組組長と会った。狭間は、新興工業地帯の二大勢力青葉組と遠野一家をたたけば、その土地は自由にしてもよいという約束を寒河としたのである。寒河は一文字組を盛り返すため、早速、作戦を練った。その土地は土地買収問題にからんで、青葉会と遠野が争っていたのだが、寒河は二派を互いに闘わせて、自滅させようと図ったのである。寒河はまず、青葉会の賭場に部下の新庄を潜入させ、賭場を混乱に陥れた。この騒ぎで新庄はつかまり凄まじいリンチを受けたが口を割らず、殺された。また寒河は中津に命じて、遠野一家の幹部春田を殺させた。この二つの出来事で、まんまと寒河の計略に乗った二派は、大乱闘となった。そして、間もなく急行した警官隊によって一網打尽になったのである。寒河は作戦が図に当り、また地主たちの信望もかち得て土地買収も整い、自ら日新建設をスタートさせたのだった。工事は順調に進んでいた。ところが、寒河の手際のよさに、狭間は脅威を感じ、工事妨害の策に出たのだ。しかも、寒河が親しくなった大地主早船の娘佐衛子は、狭間組の車にひかれ、殺されてしまったのだった。このままでは、一文字組を盛り返すこともかなわなくなる、と思った寒河は、佐衛子の死に感じた怒りをそのままに、単身、狭間の邸に乗り込んだ。待ち受けていた狭間の子分たちと寒河は、激しい拳銃戦を展開したが、野獣のように、突き進む彼を妨げる者はいなかった。
■解説
「講道館破門状」の石松愛弘と、「大幹部 無頼」の久保田圭司が共同でシナリオを執筆し、「みな殺しの拳銃」の長谷部安春が監督したアクションもの。撮影は上田宗男。
1968年10月5日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1968)
■スタッフ
監督 | 長谷部安春 (ハセベヤスハル) |
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脚本 | 石松愛弘 久保田圭司 (クボタケイジ) |
企画 | 仲川哲朗 (ナカガワテツロウ) |
撮影 | 上田宗男 |
美術 | 佐谷晃能 |
音楽 | 鏑木創 |
録音 | 八木多木之助 (ヤギタキノスケ) |
照明 | 森年男 (モリトシオ) |
編集 | 丹治睦夫 |
スチール | 寺本正一 (テラモトショウイチ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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小林旭 (Akira Kobayashi) | 寒河江次郎 |
宍戸錠 (Jo Shishido) | 日野 |
二谷英明 (Hideaki Nitani) | 箱崎 |
川地民夫 (カワチタミオ) | 鳴瀬 |
郷英治 (ゴウエイジ) | 中津 |
藤竜也 (Tatsuya Fuji) | 新庄 |
岡崎二朗 (オカザキジロウ) | ジョージ |
大浜詩郎 (オオハマシロウ) | 飯塚 |
梶芽衣子 (Kaji Meiko) | 早船佐衛子 |
戸上城太郎 (トガミジョウタロウ) | 狭間徳治 |
弘松三郎 (ヒロマツサブロウ) | 朝地 |
深江章喜 (フカエショウキ) | 宗塚 |
葉山良二 (ハヤマリョウジ) | 北方昌也 |
高品格 (タカシナカク) | 織部 |
玉村駿太郎 (タマムラシュンタロウ) | 春田 |
長弘 (チョウヒロシ) | 井岡 |
雪丘恵介 (ユキオカケイスケ) | 遠野十造 |
河野弘 (コウノヒロシ) | 津島 |
荒井岩衛 | 江村 |
佐川アキ (サガワアキ) | 遠藤の女房 |
加原武門 (カハラブモン) | 池上源造 |
佐藤サト子 (サトウサトコ) | アキ子 |
河上喜史郎 (カワカミキシロウ) | 早船信作 |
原恵子 (ハラケイコ) | 早船松江 |
久本有紀 (ヒサモトユキ) | 朝子 |
鴨田喜由 | 渉外部長 |