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作品詳細
喜劇 ニューヨーク帰りの田舎ッペ
(原題:The Great Con Game)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。一台も売ったことのないベッドのセールスマン圭太は、自分で買った自社のベッドの懸賞に当選して、アメリカ旅行に出かけたまでは良かったが、帰国早々、馘になってしまった。社員にあるまじき行為という理由だった。失意の圭太は、ひょんなことで風呂屋の娘あきと知りあい、当分そこで働くことにした。アメリカ帰りと威張ってみても、英語を話せない圭太にいい職は見つからなかったのだ。そんな時、圭太は倒産寸前の玩具会社の社長桂が酔いつぶれているのを見て家に送り届けたが、桂の娘が、アメリカから帰る途中に機中で世話になったスチュワーデスの郁子と知って驚いた。郁子は圭太にとって憧れの女性だった。ある日、圭太にアメリカから一通の英文の手紙が来た。英語塾を開いている二世の黒川に読んでもらったところ、圭太がニューヨークで親切にした老婆ミセス・ケネディが亡くなり、彼女が五十万ドルの遺産を圭太に残した、という弁護士からの手紙だった。五十万ドルといえば日本円にして、一億八千万円である。圭太は目をまわしてしまった。間もなく届いた金を風呂敷に包んで持ち歩く圭太を、銀行員や保険の勧誘員が追い回した。しかし、圭太は桂にその金を貸して会社を立直らせ、そして桂が金を返した時、圭太は五十万ドルをアメリカに送り返してしまった。それを最も喜んだのはあきだった。あきは圭太を愛し、圭太が大金を握って素朴な心を失っていくのを心配していたのだった。一方、立ち直った桂は、ベッドの製造を始めることにし、圭太を雇うことになった。再びベッドのセールスマンに戻った圭太は、郁子にフィアンセがいると知ってガッカリしたものの、初めて一台のベッドが売れた時、真っ先に、あきに報告したのだった。
■解説
「喜劇 東京の田舎っぺ」のコンビの若井基成がシナリオを執筆し、千野皓司が監督した“田舎ッペ”シリーズ第二作目。撮影は「東京ナイト」の小栗準之助。
1967年12月23日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1967)
■スタッフ
監督 | 千野皓司 (チノコウジ) |
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脚本 | 若井基成 (ワカイモトナリ) |
企画 | 友田二郎 (トモダジロウ) |
撮影 | 小栗準之助 (オグリジュンノスケ) |
美術 | 佐谷晃能 |
音楽 | 山本直純 (ヤマモトナオズミ) |
録音 | 橋本文雄 (ハシモトフミオ) |
照明 | 大西美津男 (オオニシミツオ) |
編集 | 辻井正則 (ツジイマサノリ) |
スチル | 荻野昇 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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東京ぼん太 (トウキョウボンタ) | 秋津圭太 |
北林早苗 (キタバヤシサナエ) | 伊東あき |
大坂志郎 (オオサカシロウ) | 桂一平 |
松原智恵子 (Matsubara Chieko) | 桂郁子 |
財津一郎 (ザイツイチロウ) | ハリー黒川 |
村田正雄 (Masao Murata) | 桜井作造 |
武智豊子 (Toyoko Takeche) | 桜井梅子 |
なべおさみ (Osami_Nabe) | 桜井正作 |
由利徹 (ユリトオル) | 源五郎 |
楠トシエ (クスノキトシエ) | 時子 |
石井均 (イシイキン) | 丸山 |
丘寵児 | 伸介 |
桜京美 (サクラキョウミ) | 照代 |
平凡太郎 (タイラボンタロウ) | 大森 |
獅子てんや (シシテンヤ) | 中田 |
瀬戸わんや (セトワンヤ) | 小川 |
加藤武 (Takeshi Kato) | 赤井 |
八代真矢子 (ヤシロマヤコ) | 万智子 |
渋沢詩子 (シブサワウタコ) | 朱実 |