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作品詳細
怪獣島の決戦 ゴジラの息子
(原題:Son of Godzilla)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。南太平洋の無人島ゾルゲル島では、楠見博士らの手によって、ある実験が進められていた。それは、人口増に伴う世界的な食糧難を解決するため人間の手で気象コントロールを行なおうというもので、「アイスキャンデー」作戦と名付けられたものだった。実験準備は終った。一行には記者の伍郎も参加していた。伍郎はある日、無人のはずの島に少女の姿を見かけて驚いたが、誰もその話を信じなかった。実験が成功すればこの島は凍結するはずで、伍郎は少女の身を案じた。やがて実験が始った。ところが、不思議な妨害エネルギーにより実験は失敗、その反転現象で島は一時、異常高温に包まれてしまった。しかも、これが生物に作用して、カマキリが異常に成長して怪獣カマキラスに変貌し、実験本部を襲ってきた。一行を助け、安全な洞窟に導いたのは伍郎が見かけた少女だった。少女はサエコといい、島で死んだ日本人考古学者の遺児だった。そんなあいだにカマキラスは妨害エネルギーの出所、三角山を崩し始めた。そこから現われたのは、ゴジラの卵で、カマキラスに割られた殻の中からはゴジラの子供が姿を現わした。ちょうど親ゴジラが島に来て子供の危機を救ったが、ゾルゲル島は怪獣の棲家となってしまった。楠見や伍郎たちは、熱病を治す赤い沼の水を得るために、怪獣クモンガの隙をうかがわなければならなかったし、カマキラスは常に彼らを狙っていた。しかし、成長の早い子供ゴジラは、何故かサトコに好意を見せ、カマキラスの巨大な鎌から彼女を救った。やがて、ゴジラ親子とカマキラス、クモンガとの間に壮絶な戦いが始った。習いたての放射能炎を武器に戦う子供を助けながら、親ゴジラはカマキラスとクモンガを倒すと、子供を連れてこの島を去っていった。三つ巴の死闘に茫然としていた実験隊一行は、やがて我にかえると、再び実験にとりかかるのだった。
■解説
「ウルトラマン(1967)」の関沢新一と、「ゼロ・ファイター 大空戦」の斯波一絵が共同でシナリオを執筆し、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」の福田純が監督した怪獣もの。特技監督には新人の有川貞昌があたり、撮影は「育ちざかり」の山田一夫が担当した。
1967年12月16日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1967)
■スタッフ
監督 | 福田純 (フクダジュン) |
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特技監督 | 有川貞昌 (Sadamasa Arikawa) |
特技監修 | 円谷英二 (Eiji Tsuburaya) |
脚本 | 関沢新一 (セキザワシンイチ) 斯波一絵 |
製作 | 田中友幸 (Tomoyuki Tanaka) |
撮影 | 山田一夫 (ヤマダカズオ) |
美術 | 北猛夫 (キタモリオ) |
音楽 | 佐藤勝 (Masaru Sato) |
録音 | 渡会伸 (ワタライシン) 伴利也 (バントシヤ) |
照明 | 山口偉治 小島正七 |
編集 | 藤井良平 (フジイリョウヘイ) |
助監督 | 長野卓 (ナガノタカシ) |
スチル | 山崎淳 |
特技撮影 | 富岡素敬 真野田陽一 |
光学撮影 | 徳政義行 (Yoshiyuki Tokumasa) |
特技美術 | 井上泰幸 (Yasuyuki Inoue) |
特技照明 | 原文良 (ハラフミヨシ) |
合成 | 向山宏 (コウヤマヒロシ) |
合成撮影 | 土井三郎 |
操演 | 中代文雄 (Fumio Nakashiro) |
造型 | 安丸信行 (Nobuyuki Yasumaru) |
特技助監督 | 中野昭慶 (Teruyoshi Nakano) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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久保明 (Akira Kubo) | 真城伍郎 |
高島忠夫 (Tadao Takashima) | 楠見博士 |
前田美波里 (マエダビバリ) | サエコ |
平田昭彦 (ヒラタアキヒコ) | 藤崎 |
土屋嘉男 (ツチヤヨシオ) | 古川 |
佐原健二 (Kenji Sahara) | 森尾 |
丸山謙一郎 (マルヤマケンイチロウ) | 小沢 |
久野征四郎 | 田代 |
西条康彦 (サイジョウヤスヒコ) | 鈴木 |
黒部進 (クロベススム) | 気象観測機機長 |
鈴木和夫 (スズキカズオ) | 気象観測機操縦士 |
大前亘 | 気象観測機無線員 |
当銀長太郎 (トウギンチョウタロウ) | 気象観測機計測員 |
大仲清治 (オオナカセイジ) | ゴジラ |
中島春雄 (ナカジマハルオ) | ゴジラ |
小人のマーチャン (コビトノマーチャン) | ゴジラの息子 |