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作品詳細
喜劇 団体列車
(原題:Local Line Love)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。奥道後温泉をひかえた小さな駅、伊予和田駅に勤務する山川彦一は、三十歳で独身、母親お杉と二人暮しである。過去三回助役試験に落っこちてはいるが、四度目を前に張切っていた。国鉄ローカル各線は赤字に悩んでおり、赤字克服の手段として、伊予和田駅では、倉持駅長以下が、団体旅行客の獲得に大わらわであった。ある日、彦一は迷子の坊やを拾ったことから、その母親志村小百合と知り合になった。小百合は学校の先生で未亡人。彦一は小百合の美しさにぼーっとなってしまった。そんな時に、叔父の風間八五郎から見合の話を持込まれた。相手は、昔国鉄に勤めていた日高友造の娘邦子で、父の友造は助役試験に八回も落ちた人物だと聞かされ、彦一は見合を承諾した。友造は、好人物で、邦子も明るい娘であった。だが、彦一の頭には何故か小百合の面影がちらついて離れなかった。そんなうちに、助役試験の日がやって来た。第一次試験はパス。二次試験は自由討論であった。受かった二人、山川彦一と太宰淳一はテーマの「四国鉄道の赤字の克服」で激論を戦わした。だが彦一はまたも落ちてしまった。ヤケ酒をあおる彦一は、飲み屋で友造にバッタリ。落第記録保持者の友造に慰められ、彦一は一晩中友造と飲み屋をほっつきまわるのだった。ある日、四国巡りの団体客に、彦一が添乗としてついて行くことになった。その中には、子供を連れた小百合もいた。彦一は張り切った。だが、出発間際には、邦子も乗りこんできた。高知から徳島へ向う途中、邦子から彦一は求婚された。しかし彦一は上の空、チャンスをみつけて、小百合に恋をうちあげようと思うからである。しかしである、逆に彦一は、小百合から再婚話の相談をうけるはめになった。彦一はがっくりとなった。それから一年が過ぎた。五回目にやっと助役試験にパスした彦一は、大阪で開かれる講習会に出席するため、伊予和田駅を発った。見送りには、今は彦一の妻となった邦子の姿があった。
■解説
「喜劇 急行列車」のコンビの舟橋和郎がシナリオを執筆し、瀬川昌治が監督した東映鉄道路線のコメディ。撮影は「柳ケ瀬ブルース」の坪井誠。
1967年11月12日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1967)
■スタッフ
監督 | 瀬川昌治 (セガワマサハル) |
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脚本 | 舟橋和郎 (フナハシカズオ) |
企画 | 秋田亨 (アキタトオル) 加茂秀男 (カモヒデオ) |
製作 | 大川博 (オオカワヒロシ) |
撮影 | 坪井誠 (ツボイマコト) |
美術 | 北川弘 (キタガワヒロシ) |
音楽 | 木下忠司 (キノシタタダシ) |
録音 | 小松忠之 (コマツタダユキ) |
照明 | 元持秀雄 (モトモチヒデオ) |
編集 | 祖田富美夫 (ソダフミオ) |
スチル | 田中真紀夫 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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渥美清 (Kiyoshi Atsumi) | 山川彦一 |
大辻伺郎 (オオツジシロウ) | 太宰淳一 |
市村俊幸 (イチムラトシユキ) | 倉持駅長 |
沢彰謙 | 柳助役 |
由利徹 (ユリトオル) | 風間八五郎 |
河野秋武 (コウノアキタケ) | 了賢 |
楠トシエ (クスノキトシエ) | 絹代 |
ミヤコ蝶々 (ミヤコチョウチョウ) | お杉 |
笠智衆 (Ryu Chishu) | 日高友造 |
城野ゆき (ジョウノユキ) | 日高邦子 |
上田吉二郎 (ウエダキチジロウ) | 関口 |
宮城けんじ (ミヤギケンジ) | 宮城 |
東けんじ (アズマケンジ) | 東 |
原直人 (ハラナオト) | 敬一 |
津路清子 (ツジキヨコ) | すみ江 |
三遊亭歌奴 (サンユウテイウタヤッコ) | 木村 |
佐藤晟也 (サトウセイヤ) | 柴田 |
小沢昭一 (Shoichi Ozawa) | 中村駅長 |
中村是好 (ナカムラゼコウ) | 試験官A |
秋山敏 | 試験官B |
鈴木三重子 (スズキミエコ) | 三重子 |
南風夕子 (ミナカゼユウコ) | 若い娘 |
左卜全 (ヒダリボクゼン) | 老人 |
竹村清女 | 後の客 |
山田甲一 (ヤマダコウイチ) | 次の客 |
木村修 (キムラオサム) | 専務車掌 |
丸平峰子 (マルヒラミネコ丸平峯子) | 看護婦 |
南幸伸 (ミナミユキノブ) | 中学生 |
仲塚康介 (ナカツカコウスケ) | 宇和島駅員 |
東ひかり (アズマヒカリ) | 歌手 |
小林稔侍 (Nenji Kobayashi) | 新婚の夫 |
清水みつえ (シミズミツエ) | 新婚の妻 |
佐久間良子 (Sakuma Yoshiko) | 志村小百合 |