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作品詳細
坊っちゃん社員 青春でつっ走れ!
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。南海市で団地造成をしている北村建設支店の庶務課員、昭和太郎には、料亭「とんぼ」のトンコ、バー「南海」の奈々子、事務所のまり子など女性ファンがいっぱいだ。ある日、東京から土地買収の件で北村社長がやってくることになった。それは造成地の一画が、まだ市のボス平林のものになっていて、工事が捗どらないのを案じたからだ。社長は気さくで視野の広い立派な人物だった。太郎はすっかり社長に惚れこんでしまった。「とんぼ」で会談がはじまった。その席上、酔っぱらった平林の息子伝一郎を太郎は投げ飛ばした。平林が怒って会談はめちゃくちゃかと思われたが、平林は太郎の気骨をほめ、これからの土地問題はすべて太郎と折衝すると断言した。喜んだ社長は太郎をこの件の最高責任者にして東京へ帰って行った。太郎と平林の折衝が開かれた。平林は、息子伝一郎の嫁に堀川雅子を取り持ってくれたら土地を売ろうと言い出した。雅子は技師長山村の恋人であり、太郎と山村は親友なのだ。太郎は悩んだが承知した。そして、雅子を伝一郎に取り持つと見せかけて、山村と雅子を強引に結婚させてしまった。怒りに怒った伝一郎は、子分般若の鉄を使って、太郎に呼び出しをかけた。太郎は辞表を懐に独身寮から指定の場所に向った。途中、「とんぼ」に寄った太郎は平林がフグにあたって命が危いと聞かされた。太郎は平林の入院した病院に見舞いに行った。その部屋には、付添人も息子の伝一郎もいなかった。しかも伝一郎は、父親危篤と聞くや、父の印鑑と貯金通帳を持って逃げたということだった。太郎は伝一郎を連れ戻し、病床の平林を安心させてやろうと決意した。それは太郎が山村と雅子を結婚させたのを、少しも怒らなかった平林への恩返しだと思ったのだ。太郎は伝一郎を追った。そして子分どもを叩きのめし、伝一郎を平林の部屋に引っかついで来た。平林は涙を流して喜び、土地をゆずってくれた。その上、太郎は伝一郎の後見役まで引きうけさせられたのだった。
■解説
源氏鶏太の原作より、「雌が雄を喰い殺す かまきり」の池田一朗と、「坊っちゃん社員 青春は俺のものだ!」の山本嘉次郎が潤色し、山本嘉次郎と「これが青春だ!」の須崎勝弥がシナリオ化した。監督は前作と同じく松森健で、「坊っちゃん社員 青春は俺のものだ!」に続く第二作。撮影もコンビの西垣六郎。
1967年5月20日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1967)
■スタッフ
監督 | 松森健 (マツモリタケシ) |
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脚色 | 池田一朗 (イケダイチロウ) 山本嘉次郎 (Kajiro Yamamoto) 山本嘉次郎 (Kajiro Yamamoto) 須崎勝弥 (スザキカツヤ) |
原作 | 源氏鶏太 (ゲンジケイタ) |
製作 | 菅英久 |
撮影 | 西垣六郎 (ニシガキロクロウ) |
美術 | 中古智 (チュウコサトル) |
音楽 | 広瀬健次郎 (Kenjiro Hirose) |
録音 | 刀根紀雄 (トネノリオ) |
照明 | 西川鶴三 |
編集 | 武田うめ (タケダウメ) |
スチル | 山崎淳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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夏木陽介 (Yosuke Natsuki) | 昭和太郎 |
高島忠夫 (Tadao Takashima) | 山村清 |
浜美枝 (Mie Hama) | とんぼのトンコ |
高橋紀子 (タカハシノリコ) | ホステスの奈々子 |
北島マヤ (キタジママヤ) | 内山まり子 |
豊浦美子 (トヨウラヨシコ) | 堀川雅子 |
山茶花究 (サザンカキュウ) | 石山支店長 |
藤木悠 (フジキユウ) | 山田課長 |
東野英治郎 (Eijiro Tono) | 北村社長 |
田崎潤 (Jun Tazaki) | 平林藤一郎 |
早崎文司 | 平林伝一郎 |
堺左千夫 (サカイサチオ) | 般若の鉄 |
十朱久雄 (Hisao Toake) | 雅子の父 |
岸井好子 | 雅子の母 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | 番太 |
浦山珠実 (ウラヤマタマミ) | 病院の受付 |