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作品詳細
恋をしようよ カリブの花
(原題:Let Us Love)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ホテルのコック見習小田切吾郎と造船所に働く杉江浩介は小学校時代からの友人だった。吾郎の夢は、コックの留学生に選ばれ外国に行くことであった。この吾郎にホテルの前の花屋で働く松宮知子が好意を寄せていた。仕事に打ち込む真面目な吾郎に知子の肉親も暖かい目で二人を見ていた。そんな吾郎にホテル勤務の娘由美からスキーの誘いがきた。スキー場の別荘で料理の腕をふるう吾郎に常務も目をつけるのだった。その留守中、知子は少年院出のため周囲から白眼視されている浩介を植物園などに案内し何かと親切にしてやるのだった。やがて吾郎がスキー場から帰ってきた。いつも三人で行く喫茶バー“カリブ”で楽しく語り合う三人だったが、吾郎と知子の親しい様子に浩介の気持は沈んだ。彼が寮へ帰ると、少年院で一緒だった黒木が来ていた。黒木は造船所のオートバイを盗み、その穴埋めのため八万円を何とかしてくれと言うのだった。浩介は断った。しかしその罪が自分にかかってきた。浩介から事情をきいた知子は店番の信造に借金を申し込んだが、信造は彼女が吾郎から頼まれたと勘違いしたため吾郎を怒鳴りつけた。寝耳に水の吾郎は早速黒木の所に行き、彼をなじったが、逆に「知子と浩介はデキている」と言われ愕然とした。だが金は絶対に自分がつくる、と決心した吾郎はホテルに退職願いを出し、退職金代りの八万円を黒木に渡して以後浩介に近づかないことを誓わせた。一方、知子も信造からついに金を借りて黒木のいる事務所へ届けたが、黒木の兄貴分弘松はその金をネコババしてしまった。これを知った黒木は弘松に喰ってかかったが、逆にナイフでさされ、そこへ駈けつけた浩介も黒木に傷つけられた。その彼を介抱してやる知子を見て、吾郎はその場を立ち去った。だが吾郎にも、ホテルからコックの留学生に選ばれたという朗報が待っていた。
■解説
「夜霧よ今夜も有難う」の石森史郎がシナリオを執筆し、「恋する年ごろ」の宮崎守が監督した青春歌謡もの。撮影はコンビの丸山恵司。
1967年3月11日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1967)
■スタッフ
監督 | 宮崎守 (ミヤザキマモル) |
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脚本 | 石森史郎 (イシモリフミオ) |
製作 | 沢村国男 (サワムラクニオ) 小泉駿一 |
撮影 | 丸山恵司 (マルヤマケイジ) |
美術 | 熊谷正雄 (クマガイマサオ) |
音楽 | 小川寛興 (Hirooki Ogawa) |
録音 | 飯島陸夫 |
照明 | 福岡昭男 (フクオカアキオ) |
編集 | 太田和夫 (オオタカズオ) |
スチル | 長谷川京平 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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三田明 (ミタアキラ) | 小田切吾郎 |
早瀬久美 (ハヤセクミ) | 松宮知子 |
田辺靖雄 (タナベヤスオ) | 杉江浩介 |
中村晃子 (ナカムラアキコ) | 関根由美 |
石立鉄男 (イシダテテツオ) | 黒木武 |
田代みどり (タシロミドリ) | 吾郎の友人 |
高峰三枝子 (タカミネミエコ) | 松宮弘恵 |
砂川啓介 (サガワケイスケ) | 松宮一夫 |
ケン・サンダース | 井村健 |
市村俊幸 (イチムラトシユキ) | 滝本豊吉 |
北竜二 (Ryuji Kita) | 関根毅一郎 |
渡辺千世 | 関根令子 |
清水元 (シミズゲン) | 石川信造 |
菅原文太 (Bunta Sugawara) | 弘松 |
北竹浩 | 上野 |
城戸卓 (キドタク) | 井口 |
大泉滉 (オオイズミアキラ) | 青年 |
曽我廼家一二三 (ソガノヤヒフミ) | 清十郎 |
荒井千津子 (アライチヅコ) | ミサ |
呉恵美子 (クレエミコ) | 石川やすい |