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作品詳細
狸の休日
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。松本敬二は頭の切れることでは天下一品だが、ちょっとした小悪党で、今日も彼に惚れている相棒の南田マチ子と靖国神社で網を張ってカモ待ちである。マチ子がお色気攻勢にでてカモがついその気になった瞬間、敬二が「オレはケイジだ」と凄む新手の美人局である。引っかかったのが田舎刑事の柳一平、ところが二人の悪党を狙う刑事が現われせっかくのチャンスもフイとなってしまった。翌日また靖国神社で刑事に見つかった二人組は駐車中の観光バスに逃げ込み、あげくのはて泥棒精神を発揮して車ごとそっくり頂いてしまった。甘い汁を吸った二人は今度は東北行きの観光バスに乗った。その中で中年男北野大造と姪のタケ子の二人連れと知り合ったが、彼等も敬二、マチ子と同様の美人局の常習犯で、お互いに凄みあう一幕もあった。さて一文なしの敬二とマチ子は何とかカモを見つけないと遠出した甲斐がないとばかり、旅館につくや、部屋から部屋へと獲物を探し始めた。ところが大造とハチあわせ、あわてた二人はついに発見され逃げ出したが、どこでどう間違ったか、敬二はタケ子と、マチ子は大造と逃避行にはいった。やっとの思いでマチ子の居所を探し当てた敬二は、彼女が大造と無銭飲食で警察につき出されているのに出会った。イチかバチか敬二は刑事になりすまして田舎警察へのりこみ、引き渡しを要求したが、帰ってきた柳一平主任刑事とバッタリ、結局は敬二に弱味のある一平が二人を釈放する羽目となった。警察を出ると、敬二とマチ子は山形名物花笠踊りの観光客を狙って旅館へ泊った。だがまたそこに番頭と女中になりすました大造とタケ子がいるのだった。ある晩タケ子の係の部屋の客が殺され、タケ子がその男から預った貴重品袋から一万円札の銅板が出てきた。さあ四人はあわてた。一平に追われ、一万円札偽造団一味に狙われる始末。造いつ追われつのシーソー・ゲームがはじまった。
■解説
新鋭米谷純一と「狸の王様」の脚本・監督の山本嘉次郎が脚本を執筆、山本嘉次郎が監督した“狸シリーズ”第四作目。撮影は「風来忍法帖 八方破れ」の飯村正。
1966年10月22日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 山本嘉次郎 (Kajiro Yamamoto) |
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脚本 | 米谷純一 (ヨネヤジュンイチ) 山本嘉次郎 (Kajiro Yamamoto) |
製作 | 菅英久 |
撮影 | 飯村正 (イイムラタダシ) |
美術 | 村木与四郎 (Yoshiro Muraki) |
音楽 | 広瀬健次郎 (Kenjiro Hirose) |
録音 | 刀根紀雄 (トネノリオ) |
整音 | 下永尚 (Hisashi Shimonaga) |
照明 | 西川鶴三 |
編集 | 大井英史 (オオイエイジ) |
衣裳 | 河野春吉 |
製作担当者 | 島田武治 |
助監督 | 児玉進 (コダマススム) |
記録 | 木村靖子 (キムラヤスコ) |
スチル | 田中一清 (タナカカズキヨ) |
殺陣 | 久世竜 (Ryu Kuze) |
合成 | 三瓶一信 (Kazunobu Sanpei) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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高島忠夫 (Tadao Takashima) | 松本敬二 |
草笛光子 (Kusabue Mitsuko) | 南田マチ子 |
有島一郎 (アリシマイチロウ) | 北野大造 |
高橋紀子 (タカハシノリコ) | 中西タケ子 |
伴淳三郎 (バンジュンザブロウ) | 柳一平 |
谷幹一 (タニカンイチ) | 渡辺刑事 |
平凡太郎 (タイラボンタロウ) | パトロールの巡査 |
玉川良一 (タマガワリョウイチ) | 歯科の先生 |
那須ますみ (ナスマスミ) | バスガイド |
藤木悠 (フジキユウ) | 中川 |
宮田芳子 (ミヤタヨシコ) | 温泉マークの女中 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | 白雲閣の夜番 |
加藤春哉 (カトウハルヤ) | 白雲閣酔払い |
大村千吉 (オオムラセンキチ) | 競輪場の客 |
豊浦美子 (トヨウラヨシコ) | 競輪場のアナウンサー |
中山豊 (ナカヤマユタカ) | 道路工夫 |
浦山珠実 (ウラヤマタマミ) | 女工風の女A |
近藤征矢 | 女工風の女B |
堺左千夫 (サカイサチオ) | 警察の係長 |
鈴木治夫 (スズキハルオ) | 巡査 |
佐田豊 (サダユタカ) | 屋台屋の親爺 |
当銀長太郎 (トウギンチョウタロウ) | 高沢 |
草川直也 (クサカワナオヤ) | 旅館の番頭 |
桐野洋雄 (キリノナダオ) | 小林の幹分 |