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作品詳細
落語野郎 大馬鹿時代
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ここは団地ブームで賑わう東京郊外の新開地、富ケ岡である。今でこそ地元商店街の旦那衆たちは一人前に威張ってはいるものの、戦争中は山の中の寺で腹をへらし、歯みがき粉をなめあった集団疎開の仲間であった。今年はあれから二十年目ということで、同窓会を開くことになった。喫茶バー「純情」での準備会に集まったメンバーは、「純情」のマダムみどりを張り合う生臭坊主の庄助とマッサージ師の栄吉、自動車修理屋の歌造、スシ屋の鏡太、力も智恵も女房が上の馬吉、桃代の薬屋夫婦、婦人科医忠美、あの頃の泣きぐせが今もって直らぬ新二郎らの面々。ところが十数年来全く消息不明の男がいた。ちゃっかり屋でキザで生意気な談四郎である。その彼が新星土地株式会社を肩書きに、富ケ岡商店街の土地買収のため突如姿をあらわした。彼は東京進出を狙う大阪のスーパーマーケット王の依頼を受けた社長の命令でやってきたのだった。地主は新二郎の兄米吉であるが、実権を握っているのは老いてますます盛んなお姿ちゃん、要領のいい談四郎はお婆ちゃんにとり入って仮契約に成功。驚いた立ち退き予定地に住む同窓生たちは、立ち退き反対同盟を結成した。対抗する談四郎は新二郎と歌造の妹由子を使って大芝居を打ったが、助手のアルバイト学生凡太が庄助の妹みどりに説得され、談四郎の計画をバラしてしまった。その計画とは新二郎と由子を駈落ちさせ、歌造に二人の居所を教えるかわりに立ち退かせるというもの。さて同窓会となったが、恩師の松沢先生の姿が見えない。その時談四郎が皆に迷惑をかけた償いにと必死に探しあて、先生を連れて顔を出した。
■解説
「落語野郎 大脱線」でコンビの新井一と椿澄夫、それに吉松安五郎が加わり脚本を執筆、「落語野郎 大脱線」の杉江敏男が監督した「落語野郎シリーズ」第二作目。撮影は「てなもんや東海道」の鈴木斌。
1966年11月20日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 杉江敏男 (スギエトシオ) |
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脚本 | 新井一 (アライハジメ) 吉松安五郎 (ヨシマツヤスゴロウ) 佐藤一郎 (Ichiro Sato) |
製作 | 安達英三郎 (アダチエイザブロウ) |
撮影 | 鈴木斌 |
美術 | 小川一男 (オガワカズオ) |
音楽 | 神津善行 (コウヅヨシユキ) |
録音 | 藤縄正一 |
照明 | 金子光男 (カネコミツオ) |
編集 | 藤井良平 (フジイリョウヘイ) |
スチール | 岩井隆志 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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古今亭今輔 (ココンテイイマスケ) | 山田とめ |
桂米丸 (カツラヨネマル) | 山田米太郎 |
牧伸二 (Shinji Maki) | 山田新二郎 |
立川談志 (タテカワダンシ) | 立野談四郎 |
金原亭馬の助 (キン) | 岩山馬吉 |
笠置シヅ子 (カサギシヅコ) | 平山桃代 |
春風亭柳朝 (シュンプウテイリュウチョウ) | 長坂庄助 |
三遊亭歌奴 (サンユウテイウタヤッコ) | 広沢歌造 |
柳家小せん (ヤナギヤコセン) | 吉川栄之助 |
三笑亭夢楽 (サンショウテイムラク) | 二宮忠美 |
月の家円鏡 (ツキノヤエンキョウ) | 野口鏡太 |
潮千砂 | 鹿島歌子 |
津村愛子 | 鹿島照子 |
八代由美 (ヤシロユミ) | 鹿島花子 |
牧野周一 (マキノシュウイチ) | 松沢先生 |
東京ぼん太 (トウキョウボンタ) | 東野凡太 |
新山ノリロー | 金一 |
新山トリロー | 銀三 |
宮城けんじ (ミヤギケンジ) | 健太 |
東けんじ (アズマケンジ) | 健次 |
三波伸介 (ミナミシンスケ) | 南田 |
戸塚睦夫 (トツカムツオ) | 戸田 |
伊東四朗 (Shiro Ito) | 伊田 |
春風亭柳好 (シュンプウテイリュウコウ) | 高田 |
桂米朝 (カツラベイチョウ) | 西本 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | 横田 |
桂歌丸 (カツラウタマル) | 一平 |
酒井和歌子 (Sakai Wakako) | 由子 |
三浦布美子 (ミウラフミコ) | 艶子 |
久保菜穂子 (クボナオコ) | みどり |
松本めぐみ (マツモトメグミ) | 和子 |
宮田芳子 (ミヤタヨシコ) | まき |
塩沢とき (シオザワトキ) | たね |
豊浦美子 (トヨウラヨシコ) | カヨ子 |
大川ひろみ (オオカワヒロミ) | 不二子 |
三遊亭歌一 | 郵便配達夫 |