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作品詳細
バンコックの夜
(原題:Night in Bangkok)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。医学部の研究室でインターンを終えようとする津村修一を、ある日バンコックの富豪の令嬢汪美蘭が訪れた。美蘭は日本の短大を卒業すると、台湾の祖父の使いでやって来たのだ。美蘭の祖父の命の恩人が修一の父であった。初対面の二人は互いに強い印象を残して、再会を約すと別れた。修一は早くから両親を失い、父の友人である原田に援助を受けていたが、その娘正代は、ピアニストとして芸能界に進出し、修一とは幼馴染であった。修一が学界に出席するため京都を訪れた時、正代の公演がちょうど京都で行われた。そこで修一は偶然正代の友人美蘭と再会した。京都・奈良の旅行は二人を急速に近つげていった。特に熱帯病に関心をもつ修一にとって、美蘭との接近は一層研究心をもりあげた。修一の心を知った正代は、修一を力づけて、離れた。バンコックに赴任する修一は、台北に帰った美蘭に会った。美蘭は修一の正代への愛を知って、去ったのだった。だが美蘭も今は修一の心を疑っていなかった。修一がバンコックの大学病院に着任して数十日後、美蘭の父母は、葵蘭の婚約を強引にとりきめた。両親に反抗することの許されない美蘭は、唯一の同情者小間使プラパのみちびきで修一と会った。悲しみにやつれた美蘭は、修一との愛の破局にたゞ涙するのだった。修一も異国の地にいる自分の本当の目的を認識し、二人の新しい人生を祝して、大きな人間愛に生きようと誓った。二人の心を反映するかのように、南の海を夕焼けが炎のように染めた。
■解説
「日本一のゴリガン男」の笠原良三がシナリオを執筆、「団地・七つの大罪」の千葉泰樹が監督したメロドラマ。撮影は「女は幾万ありとても」の完倉泰一。
1966年4月3日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 千葉泰樹 (チバヤスキ) |
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脚本 | 笠原良三 (カサハラリョウゾウ) |
製作 | 藤本真澄 (Sanezumi Fujimoto) |
撮影 | 完倉泰一 (カンクラタイイチ) |
美術 | 育野重一 (イクノシゲカズ) |
音楽 | 山本直純 (ヤマモトナオズミ) |
録音 | 伴利也 (バントシヤ) |
整音 | 下永尚 (Hisashi Shimonaga) |
照明 | 金子光男 (カネコミツオ) |
編集 | 大井英史 (オオイエイジ) |
製作担当者 | 江口英彦 |
助監督 | 秋山正 (アキヤマタダシ) |
スチル | 吉崎松雄 |
合成 | 三瓶一信 (Kazunobu Sanpei) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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加山雄三 (Yuzo Kayama) | 津村修一 |
張美瑶 | 汪美蘭 |
星由里子 (Hoshi Yuriko) | 原田正代 |
上原謙 (ウエハラケン) | 正代の父文之助 |
東郷晴子 (トウゴウハルコ) | 正代の母喜代子 |
季嘉 | 美蘭の叔父世源 |
楊渭渓 | 美蘭の祖父 |
馬驥 | 美蘭の父 |
王丹 | 美蘭の母 |
プリム・プラパポーン | 美蘭の小間使・プラパ |
志村喬 (シムラタカシ) | 吉野博士 |
田崎潤 (Jun Tazaki) | 山脇博士 |
小泉博 (コイズミヒロシ) | 北島 |
藤木悠 (フジキユウ) | 岡本 |
越路吹雪 (コシジフブキ) | 越山好子 |
河美智子 (カワミチコ) | お手伝い春子 |
サヤンパン・パイサン | タイ国ボクサー・アルン |
広瀬正一 (ヒロセショウイチ) | セコンド |
ルウン・ブウンヤスティニィ | セコンド |
セムサク・タンワチャリン | セコンド |
ヤワレ・ニサーコーン | ナイトクラブの女 |
荘麗 | 別荘の召使 |
シュイット | 汪家の召使 |
タノム | シリラ大学病院々長 |
ポーン・パイロー | チエンヌイ公爵 |
ウサハ | 大学病院・医師 |
ラオ | 大学病院・看護婦 |
プラウィック | 公爵家執事 |
トワントン | 研究所の医師A |
バイ | 研究所の医師B |
スラシャ | 研究所の医師C |
オラパン | 研究所の受付の娘 |
ターウォン | カメラマン |
カラヤ | 看護婦 |
ワニイ | 看護婦 |
ワラポーン | 看護婦 |
ターウィサク | 下宿の主人 |