映画検索
作品詳細
鉄火場仁義
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。大正末期。ヤクザ渡世に入りこんだ伊之助と別れた病弱の母の薬代を得るため炭坑で働いていた啓一は、小頭重太の手ひどい仕うちと、母の死を知らされ、仲間の源次と共に炭坑を脱出した。しかし啓一は脱出に成功したものの源次は、途中で病死してしまった。故郷に帰った啓一は、その足で母の墓参をすませたが、そこで伊之助の兄弟分藤五郎から、伊之助が母の葬式にも顔をださなかったことを聞かされた。啓一は母の墓前に「俺の親爺を見つけ、きっと墓参りをさせてやる」と誓うと旅にでていった。そうした途次、啓一は、女郎として売られている源次の妹千恵に会い、仲間の玉枝とともに廓から逃がしてやった。これを知り、怒ったのはこの廓を仕切る横田組だ。たちまち啓一は横田組の子分たちにとりまかれた。が、そこへこの土地の親分木沢がやって来て、啓一は助けられ木沢組に身を寄せることになった。ところが、そのころ横田の賭場では、木沢の二代目京太郎が、勝負をし、横田組に最近草鞋を脱いだ男伊之助のために全財産をまきあげられ、さらに縄張りである高市の土地の権利書まで取られてしまった。京太郎の妹千加は、仕方なく身を売って借金の返済をすませた。啓一は恋しい千加助けたさに横田の賭場荒しをして金をつくろうとした。だが、これを知った伊之助は啓一に金を与え、堅気になることをすすめた。そんな時木沢の下に、京太郎を罠にした横田から決闘状が届いた。責任を感じた啓一は単身横田の賭場に向い、そこで待っていた伊之助とサイコロの勝負を挑んだ。一瞬双肌脱いだ伊之助の背中に昇り竜の刺青が見えた。この刺青こそ啓一が父を探す唯一の手がかりだったのだ。“勝負”とみえた瞬間、伊之助は、白刃で横田を斬った。啓一もこれに続き、ひしめき合う横田組の子分をなぎたおした。だが伊之助は力つき、啓一に見守られながら息絶えた。伊之助の遺骨を抱えて、啓一は千加と共に母の眠る故郷へ旅立った。
■解説
小山崎公朗の原案をもとに、「男の紋章 竜虎無情」の甲斐久尊がシナリオを執筆、「愛して愛して愛しちゃったのよ」の井田探が監督したアクションもの。撮影もコンビの萩原泉。
1966年2月12日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 井田探 (イダモトム) |
---|---|
脚本 | 甲斐久尊 |
原案 | 小山崎公朗 (コヤマザキキミアキ) |
企画 | 山本武 (ヤマモトタケシ) |
撮影 | 萩原泉 (ハギワライズミ) |
美術 | 柳生一夫 (ヤギュウカズオ) |
音楽 | 大森盛太郎 (オオモリセイタロウ) |
録音 | 中村敏行 (ナカムラトシユキ) |
照明 | 安藤真之助 (アンドウシンノスケ) |
編集 | 井上治 (イノウエオサム) |
スチル | 斎藤誠一 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
高橋英樹 (Hideki Takahashi) | 塩田啓一 |
和泉雅子 (イズミマサコ) | 千加 |
芦田伸介 (アシダシンスケ) | 伊之助 |
滝沢修 (Osamu Takizawa) | 木沢 |
花ノ本寿 (ハナノモトコトブキ) | 京太郎 |
弘松三郎 (ヒロマツサブロウ) | 鎌田 |
明石潮 (アカシウシオ) | 荒木 |
相原巨典 (アイハラキョスケ) | 宮本 |
吉田義夫 (ヨシダヨシオ) | 横田 |
高品格 (タカシナカク) | 間野 |
河野弘 (コウノヒロシ) | 小杉 |
杉山俊夫 (スギヤマトシオ) | 源次 |
大谷木洋子 | 千恵 |
山本陽子 (ヤマモトヨウコ) | 玉枝 |
松尾嘉代 (マツオカヨ) | お島 |
初井言栄 (ハツイコトエ) | 啓一の母 |
大町文夫 (オオマチフミオ) | 藤五郎 |
山田禅二 (ヤマダゼンジ) | 重太 |
加原武門 (カハラブモン) | 黒田 |
新井麗子 (アライレイコ) | 芸者置屋お内儀 |
伊藤るり子 (イトウルリコ) | 由里 |
河上信夫 (カワカミノブオ) | 神田 |
雪丘恵介 (ユキオカケイスケ) | 壷振りの男 |
紀原土耕 | 安藤 |
深町真喜子 (フカマチマキコ) | 料亭お内儀 |
二階堂郁夫 (ニカイドウイクオ) | 賭場の若い者 |
二木草之助 | 若い者A |
神山勝 | 若い者B |
伊豆見雄 (イズミユウ) | 刺客A |
荒井岩衛 | 刺客B |
水川国也 | 刺客C |
平塚仁郎 | 木沢の子分A |
千代田弘 (チヨダヒロシ) | 木沢の子分B |
田村清臣 | 木沢の子分C |
倉田栄三 | 横田の子分 |