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作品詳細

  • 火の太鼓

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

明治も終りを告げるころの、ある北陸の港町。ここでは、古くから春祭りの夜におこなわれる“競い太鼓”に勝ったものが、その年の漁場を支配するという奇習があった。だから、網元たちは、悪どい手段を策しても“太鼓打ち”の名手を集めるのに狂奔するのだった。網元の港屋三蔵は、近郷一の太鼓の名手で半玉の秀香を水揚げし“競い太鼓”に出させようとしていた。幼い時、両親を失ってから、置屋の養女となり不幸な境遇に育った彼女は、いやいやながらも、このつらい運命に従った。が、その水揚げの夜、静かな外気を破って突如太鼓の音が響き渡った。なぜか、太鼓のひびきは秀香を魅きつけ、秀香は狂気のように浜辺に走った。太鼓の主はいずこからともなくこの町にやって来た、流れ者与之吉であった。この与之吉の父多三郎は、太鼓打ちの名人だったが、その芸をねたむ者の手で暗殺され、さらにちょうどその時に起った上人殺しの汚名まで着せられてしまったのだった。与之吉は父の寃罪を晴らし、仇を討とうと、暗い思い出のあるこの土地に舞いもどつてきたのだった。その夜秀香は太鼓の音に興奮して、与之吉にすべてを与えた。一方港屋の若旦那仲蔵は、太鼓打ちの腕にほれて与之吉を港屋の船頭としてむかえた。これを知った港屋に対抗する油屋文吉は、早速秀香を身請けして、与之吉に対抗させようとした。だが秀香はそれを拒んだ。そんなことがあった数日後、与之吉は何者かに襲われきき腕に深傷を負わされてしまった。秀香は夜ごと芸者屋を脱げだし、与之吉に手厚い看護をした。やがて与之吉は傷もなおり、父の恨みを晴らすべく、十余年前の出来事を徹底的に洗い、そのころの事情を知る文吉の口から、真犯人がこの土地の親分碁盤常であることをつきとめ、断崖におびきだして、突落した。春祭りの夜、牢獄にいる与之吉を想って打ちつづける秀香の太鼓が潮風にのって山々にこだましていった。



■解説

紙屋五平の原作を「大日本殺し屋伝」花登筐が脚色、「俺たちの恋」長谷和夫が監督した下町人情もの。撮影は「喜劇 大親分」の小原治夫。

  • 1966年2月5日 より

  • 配給:松竹
  • 製作国:日本(1966)

■スタッフ

監督 長谷和夫 (ハセカズオ)
脚色 花登筐 (ハナトコバコ)
原作 紙屋五平 (カミヤゴヘイ)
製作 小角恒雄
撮影 小原治夫 (オバラハルオ)
美術 芳野尹孝 (ヨシノノブタカ)
音楽 小川寛興 (Hirooki Ogawa)
録音 栗田周十郎 (クリタシュウジュウロウ)
照明 佐久間丈彦 (サクマタケヒコ)
編集 浜村義康 (ハマムラヨシヤス)
スチール 梶本一三

■キャスト

俳優名 役名
倍賞千恵子 (Baisho Chieko)  秀香
倍賞千恵子 (Baisho Chieko)  おとめ
竹脇無我 (Muga Takewaki)  与之吉
中村嘉葎雄 (Katsuo Nakamura)  仲蔵
市川瑛子 (イチカワエイコ)  おしず
金子信雄 (Nobuo Kaneko)  碁盤常
諸角啓二郎 (モロズミケイジロウ)  伊助
河野秋武 (コウノアキタケ)  港屋三蔵
宇佐美淳也 (ウサミジュンヤ)  油屋文吉
松本克平 (マツモトカッペイ)  了海
左卜全 (ヒダリボクゼン)  茂作
楠田薫 (クスダカオル)  清葉
佐乃美子 (サノヨシコ)  絹代
青山宏 (アオヤマヒロシ)  六助
中田耕二 (ナカダコウジ)  長吉
小田草之助 (オダソウノスケ)  勘太
倉新八   作造
高野真二 (タカノシンジ)  多三郎
佐藤芳秀 (サトウヨシヒデ)  源三
志賀真津子 (シガマツコ)  おさち

愛がなんだ









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