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作品詳細
若い娘がいっぱい
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。村瀬正吉は、大学の学生であったが、友達の伊東から家庭教師の口を押しつけられ、仕方なく依田家を訪れた。依田家では、いたずら盛りのチビがてぐすねひいて村瀬を待っていた。だが村瀬はこのアルバイトを快よくひき受けた。それはこの家の娘久美子の現代的な美しさに魅かれたからだ。久美子は短大を卒業すると、娘の勤めることを認めない両親に反撥しながらも、渋々家庭にひきこもっていた。そんな久美子の悩みは弟妹の家庭教師村瀬へぶつけられた。ある日、久美子の同窓生智恵子の結婚式に集まったクラスメートたちが、それぞれ個性的な生活の中で、積極的な生き方をするのを見た久美子は、その帰り村瀬の下宿を訪れた。その夜二人の間には何事も起らなかったが、村瀬は久美子の母親宗子が実の母でないことを知った。村瀬の友人、伊東が下宿する高木美容院の娘貞子は秘かに村瀬に好意をもっていた。村瀬と久美子、伊東と貞子の二つのカップルが箱根で水上スキーを楽しんだ日、貞子は久美子に激しい嫉妬を感じた。この時二人の若い娘は、自分たちが血を分けた姉妹であることを知るはずがなかった。貞子の母民代こそ、久美子の生みの親であったのだ。事実を知った久美子は、娘心を乱され、悩んだあげく高木美容院へ向った。実の親に会おうと決めたのだ。帰らぬ娘を案じた宗子は初めて民代を訪ねた。かつて一人の男性をめぐった二人の母親は、この事態にどう処すべきかを話し合った。数分後久美子は民代に髪をセットしてもらい、母娘であることを認め合って、久美子は晴ればれとして依田家に向った。依田家では、両親と村瀬が久美子を暖かくむかえようとしていた。
■解説
石坂洋次郎の“楽しい我が家”を「無宿者仁義」の長谷川公之が脚色、「万事お金」の井手俊郎が潤色、「お姐ちゃん三代記」の筧正典が監督した青春もの。撮影は「姿三四郎(1965)」の小泉福造。
1966年4月3日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 筧正典 (カケヒマサノリ) |
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脚色 | 長谷川公之 (ハセガワキミユキ) 井手俊郎 (イデトシロウ) |
原作 | 石坂洋次郎 (イシザカヨウジロウ) |
製作 | 金子正且 |
撮影 | 小泉福造 |
美術 | 竹中和雄 (タケナカカズオ) |
音楽 | 池野成 |
録音 | 吉沢昭一 (ヨシザワショウイチ) |
照明 | 大野晨一 |
編集 | 岩下廣一 (Koichi Iwashita) |
スチル | 山崎淳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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上原謙 (ウエハラケン) | 依田春樹 |
加藤治子 (カトウハルコ) | 依田宗子 |
浜美枝 (Mie Hama) | 依田久美子 |
金子吉延 (カネコヨシノブ) | 依田春雄 |
上原ゆかり (ウエハラユカリ) | 依田恵子 |
石坂浩二 (Koji Ishikawa) | 村瀬正吉 |
井上紀明 (イノウエノリアキ) | 伊東博文 |
藤間紫 (フジマムラサキ) | 高木民代 |
中川ゆき (ナカガワユキ) | 高木貞子 |
沢井桂子 (サワイケイコ) | 智恵子 |
田村奈己 (タムラナミ) | 昌子 |
豊浦美子 (トヨウラヨシコ) | こずえ |
八代美紀 (ヤシロミキ) | 君代 |
若原啓子 (ワカハラケイコ) | 雪子 |
藤山陽子 (Yoko Fujiyama) | 万理 |
丘照美 (オカテルミ) | みどり |
高橋紀子 (タカハシノリコ) | とん子 |
江崎鴻二 (エザキコウジ) | 川田 |
前島幹雄 (マエジマミキオ) | 山口 |