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作品詳細
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■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。小学校の先生をしている花井都は四人姉妹の末娘だ。長女の晃子は陶器工場の跡継ぎ息子岡林と見合い結婚。次女順子は、新聞記者・中西に嫁ぎ、三女利子は周囲の反対を押しきって国鉄の機関士北村と恋愛結婚をして共稼ぎをしている。三人ともそれぞれ事情はちがっても多難な生活を営んでいた。勝気な都は、そんな姉たちの苦しい生活を見るにつけ「男の奴隷になるくらいなら、舌をかんで死んだ方がまし……結婚なんて人生の墓場だわ!」と結婚をせかせる母親すみに反抗していた。しかし「結婚して子供を生むのが女の一番の幸せ」とかたくなに考えるすみは、自分の会社の外国部にいる熊本を都とボーリング場で会わせた。熊本はすっかり都の、ものおじしない明るさに魅かれ、大攻勢をかけるが、都のかたくなな男嫌いは少しも弱まらなかった。この都の男性不信は、今はなき父親の情事を、ふとしたことでかいま見たのが始りであった。今の都には、恋愛をするより、学校の子供たちと無心に遊ぶ方がよほど楽しかった。その都の教え子に平山という、母親を早くうしない父親だけで育てられた、母親の愛を知らないビッコの子がいた。平山は、都の中に得られなかった愛情を見つけようとしていた。都はそんな平山の夢をも裏切りたくなかった。が、そんなある日、嫁いでいた三人の姉たちがそろって家に帰ってきた。晃子はルーズな夫との性格の相違で、順子は妻の座への不信で、利子は経済的な苦しさにたえかねて、各々家をとびだして来たのだった。やがて、各々の夫・岡林、中西、北村、それに都の恋人を自認する熊本らも集って議論百出。たまりかねたすみは、トゲ抜き地蔵で知り合った老紳士と再婚します、と爆弾宣伝。毒気をぬかれた順子、利子は無事もとのサヤにおさまった。四人姉妹はまた各々の幸福を求めて別れていった。
■解説
「われ一粒の麦なれど」の松山善三がシナリオを執筆「蟻地獄作戦」の坪島孝が監督したホームドラマ。撮影は「肉体の学校」の逢沢譲。
1965年4月14日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1965)
■スタッフ
監督 | 坪島孝 (ツボシマタカシ) |
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脚本 | 松山善三 (マツヤマゼンゾウ) |
撮影 | 逢沢譲 (アイザワユズル) |
美術 | 竹中和雄 (タケナカカズオ) |
音楽 | 広瀬健次郎 (Kenjiro Hirose) |
録音 | 刀根紀雄 (トネノリオ) |
照明 | 大野晨一 |
編集 | 武田うめ (タケダウメ) |
スチル | 田中一清 (タナカカズキヨ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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三益愛子 (ミマスアイコ) | 花井すみ |
司葉子 (Tsukasa Yoko) | 花井晃子 |
団令子 (ダンレイコ) | 花井順子 |
村松英子 (ムラマツエイコ) | 花井利子 |
星由里子 (Hoshi Yuriko) | 花井都 |
小泉博 (コイズミヒロシ) | 岡林修二 |
宝田明 (Akira Takarada) | 中西情 |
佐藤允 (Makoto Sato) | 北村三次郎 |
夏木陽介 (Yosuke Natsuki) | 熊本四郎 |
吉田次昭 (ヨシダツグアキ) | 平山淑夫 |
砂塚秀夫 (スナヅカヒデオ) | 川上先生 |
小栗一也 (オグリカズヤ) | 村松先生 |
宮口精二 (Seiji Miyaguchi) | 老人 |
東野英治郎 (Eijiro Tono) | 相良社長 |
村上冬樹 (Fuyuki Murakami) | 斎藤(秘書課員) |
本間文子 (Noriko Honma) | 北村の母 |
浜村純 (ハマムラジュン) | 北村の父 |
佐田豊 (サダユタカ) | 岡村家の職人達 |
池田生二 (イケダセイジ) | 岡村家の職人達 |
堤康久 (ツツミヤスヒサ) | 岡村家の職人達 |
西条竜介 (サイジョウリュウスケ) | 父子寮の男達 |
坪野鎌之 | 父子寮の男達 |
鈴木治夫 (スズキハルオ) | 父子寮の男達 |
浦山珠実 (ウラヤマタマミ) | 地蔵の信者達 |
鈴木和夫 (スズキカズオ) | 地蔵の信者達 |
桐野洋雄 (キリノナダオ) | 中西の友人 |
渋谷英男 (シブヤヒデオ) | 中西の友人 |
荒木保夫 (アラキヤスオ) | 中西の友人 |
景山哲也 (カゲヤマテツヤ) | 修 |
塩沢とき (シオザワトキ) | タクシーの運転手 |
二瓶正也 (ニヘイマサナリ) | タクシーの運転手 |
谷晃 (タニアキラ) | 交番の巡査 |