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作品詳細
明日の夢があふれてる
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。浅草の六区でのれんを誇る天ぷら屋「天勝」は、看板娘鮎子が、采配を振っていた。父の金助は会合好き、兄の宏は、大学よりも落語に夢中。そこで、鮎子が自然板前の金さん、見習の三津田明と店をきりもりするはめになったのだ。ある日、晴着姿で明と一緒に観音様にお参りに行った鮎子は、貿易会社の青年社長遠藤一郎が運転する乗用車に泥をはねられ、くってかかった。数時間後、ガソリンスタンドを経営する仁木哲也に誘われた一郎は、鮎子の店に入って来た。思わずはっとした二人だが、哲也の紹介も終らぬ間に、鮎子はふくれてしまった。一方金助は、明の母伊沙子が働いている小料理屋芳村に、せっせと通っていた。勿論めあては伊沙子だが、一郎の父の道平も、伊沙子に店を持たせようと言いより、二人は犬猿の仲となった。宏は、社長が落語づきと聞いて、勇んで出かけた入社試験に失敗して、やむなく店の手伝いをすることになった。そんなある日、明の幼友達の千恵子こと、チコが家庭の事情から田舎に帰ることになった。鮎子の好意で、故郷に帰った明は、チコの実家を訪ね、チコの母たねからチコが、宇都宮に養女に行くことになったと聞かされ、落胆して、東京に帰った。わけを聞いた伊沙子は、二人だけの店を持とうと励ますのだった。その頃宏は、天ぷら屋の修業に渡米することが決り、有頂天であった。数日後、哲也は昔の恩人秋田玩具の社長秋田米造を訪ね、娘ナナ子から、秋田玩具が倒産寸前であり、玩具発明家小泉のリモコンカーのパテントが手に入らなければ倒れると聞かされた。哲也に応援を求められた鮎子は、一郎に協力を求め、一度は断られたものの、遂に乗っ取りの犯人営業部長の東野とバーのマダム冴子をあげて、二人はすっかり仲良しとなり、一郎にパテントは買われて、秋田米造に提供された。明も、チコを呼んで新しい店を手伝ってもらうことになり、板前修業に励んだ。
■解説
「現代金儲け物語」の菅野昭彦と「裸一貫」の小林久三が共同でシナリオを執筆「さまざまの夜」の番匠義彰が監督した青春もの。撮影は「残菊物語(1963)」の厚田雄春。
1964年12月12日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1964)
■スタッフ
監督 | 番匠義彰 (バンショウヨシアキ) |
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脚本 | 菅野昭彦 (スガノアキヒコ) 小林久三 |
製作 | 今泉周男 |
撮影 | 厚田雄春 (Yuharu Atsuta) |
美術 | 逆井清一郎 |
音楽 | 牧野由多可 (マキノユタカ) |
録音 | 小林英男 (コバヤシヒデオ) |
照明 | 石渡健蔵 |
編集 | 大沢しづ (オオサワシヅ) |
スチール | 梶本一三 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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益田喜頓 (マスダキイトン) | 津上金助 |
鰐淵晴子 (ワニブチハルコ) | 津上鮎子 |
松山英太郎 (マツヤマエイタロウ) | 津上宏 |
三田明 (ミタアキラ) | 三津田明 |
月丘夢路 (ツキオカユメジ) | 三津田伊沙子 |
勝呂誉 (スグロホマレ) | 遠藤一郎 |
佐野周二 (サノシュウジ) | 遠藤道平 |
三上真一郎 (ミカミシンイチロウ) | 仁木哲也 |
真理明美 (マリアケミ) | 秋田ナナ子 |
北竜二 (Ryuji Kita) | 秋田米造 |
穂積隆信 (ホヅミタカノブ) | 東野 |
大泉滉 (オオイズミアキラ) | 小泉 |
柏木由紀子 (カシワギユキコ) | 千恵子 |
水上今子 (ミナカミイマコ) | たね |
中村晃子 (ナカムラアキコ) | 雪江 |
初名美香 (ハツナミカ) | 冴子 |
世志凡太 (セシボンタ) | 吉さん |
なべおさみ (Osami_Nabe) | 由さん |
後藤泰子 (ゴトウヤスコ) | 松子 |
桂小金治 (カツラコキンジ) | 権田社長 |
林洋介 (ハヤシヨウスケ) | ガソリンスタンド事務員 |
小田草之助 (オダソウノスケ) | 河岸の若衆 |
山崎猛 (ヤマザキタケシ) | 樫 |
八代起世美 (ヤシロキヨミ) | 芳村の女中 |
菅原文太 (Bunta Sugawara) | 信夫 |