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作品詳細
万事お金
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。月給二万一千円の安サラリーマン豊年太郎はBG音羽サクラと恋仲。ところが、愛情がすべてと考える太郎からの結婚申し込みも、愛情よりお金とわりきるサクラにあっさり拒絶された。というのも、サクラには三〇億をもつ四〇過ぎの資産家弓矢八万太郎との縁談があったからだ。が、この弓矢という男、太郎のいきつけのバーのマダムの体を借金の返済がわりに欲しがったり、二号はおろか、三号、四号……十号と持っているらしい、金にものをいわせるしたたか者。そんなとき、太郎は社長山盛金助から、取引会社の社長肝甚要太郎の二号松枝の娘ウメ子との見合をすすめられた。が、そういう金助の目的も金だ。ウメ子の持参金で会社をたてなおそうというのだ。愛社精神に富む太郎はこの見合いを承知した。ところが、このウメ子もドライな女。父親のいうなりに婚約をして、金をもらったら、そのまま好きな男と逃げだそうという魂胆。一方太郎はどうしてもサクラをあきらめられず、サクラの家へのりこんだ。が、ここでも、大金持ちの楽隠居を夢見るサクラの両親の猛反対にあい、サクラとの結婚をあきらめた。やがて、太郎はウメ子と婚約した。が、その日要太郎は株に失敗し、ウメ子には百万円しかやれぬ、それもウメ子母娘への手切金だというのだ。ウメ子はあっさり太郎にみきりをつけ、好きな男のもとへいってしまった。同じころ、サクラもがめつい父母が法外な金を弓矢に要求したので、破談になってしまった。二人の仲をさいたお金が、こんどは二人を結びつけた。サクラと太郎はしっかりと手をとり合った。
■解説
源氏鶏太の同名小説を「裸の重役」の井手俊郎が脚色「こんにちは赤ちゃん(1964 松林宗恵)」の松林宗恵が監督したサラリーマンもの。撮影もコンビの鈴木斌。
1964年10月14日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1964)
■スタッフ
監督 | 松林宗惠 (Shue Matsubayashi) |
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脚色 | 井手俊郎 (イデトシロウ) |
原作 | 源氏鶏太 (ゲンジケイタ) |
製作 | 藤本真澄 (Sanezumi Fujimoto) |
撮影 | 鈴木斌 |
美術 | 村木忍 (ムラキシノブ) |
音楽 | 山本直純 (ヤマモトナオズミ) |
録音 | 伴利也 (バントシヤ) |
照明 | 石井長四郎 (イシイチョウシロウ) |
編集 | 岩下廣一 (Koichi Iwashita) |
スチル | 山崎淳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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坂本九 (サカモトキュウ) | 豊年太郎 |
星由里子 (Hoshi Yuriko) | 音羽サクラ |
三井弘次 (ミツイコウジ) | 音羽一平 |
浪花千栄子 (ナニワチエコ) | 音羽竹代 |
有島一郎 (アリシマイチロウ) | 山盛金助 |
伴淳三郎 (バンジュンザブロウ) | 肝甚要太郎 |
浜美枝 (Mie Hama) | 梅林ウメ子 |
坪内美詠子 (ツボウチミエコ) | 梅林松枝 |
平田昭彦 (ヒラタアキヒコ) | 弓矢八万太郎 |
桐野洋雄 (キリノナダオ) | 青岩捨吉 |
市原悦子 (Ichihara Etsuko) | まる子 |
久慈あさみ (クジアサミ) | つる子 |
浦山珠実 (ウラヤマタマミ) | トミ子 |
大友伸 | 肝甚工業の経理課員 |
沢村いき雄 (サワムライキオ) | バタ屋のおやじ |
広瀬正一 (ヒロセショウイチ) | 弓矢の使いの男 |