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作品詳細
続・おんな番外地
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。三年間の務めを終えて、栃木刑務所を出所した平山妙子は所内で免許をとった美容師で身をたてることに意欲を燃やしていた。だが、世間は前科者に冷く、せっかく就職しても身許がバレるとたちまちクビになった。その妙子の身許をバラすのは、やくざの長谷川であった。長谷川は、所内で妙子と同居していた郁子の愛人であった。郁子は、面会に来なくなった長谷川を気づかって、一足先に出所した妙子に手紙を依頼したのだ。ところが長谷川は、新しい女と同棲しており、さらに、手紙を持ってきた妙子をも毒牙にかけようとしたのだ。それからというもの、長谷川は執拗に妙子につきまとい、妙子が、就職し落着こうとすると、告げ口して、ことをこわしていった。そしてある日、ぼんやりと繁華街をぶらついていた妙子は、刑務所時代の仲間照代に会い、同じ仲間のフミが経営している飲み屋に入った。ここは当時の仲間たちのたまり場で、派出婦になった千代、ドヤ街のパン助和子、ストリッパーの桃子、高利貸しのトミなどがたむろしていた。そこで妙子は、フミの好意で、自分の店を出すスポンサーとして、玩具屋の主人黒江を紹介してもらった。それから間もなく、黒江の力で妙子の店が開店した。今では、妙子は、金をぬきにして黒江を熱烈に愛するようになっていた。しかし、そんなとき、また長谷川が妙子の前に現われ、脅迫した。仕方なく妙子は、長谷川にいわれるままに、彼のアパートに出向いた。手にしっかりと剃刀をにぎりしめて−−が、剃刀で長谷川を刺そうとした瞬間、長谷川がそれに気づき、二人は剃刀を奪いあった。そこへ、刑務所を脱出したばかりの郁子がやってきた。郁子は、ことの意外さに驚くと、夢中で長谷川を剃刀で刺した。だが、このことが黒江の耳に入り、棄てられた妙子は、またひとり空ろな心で街にさまよいでるのだった。
■解説
「おんな番外地 鎖の牝犬」の舟橋和郎がシナリオを執筆「赤いダイヤ」の小西通雄が監督した“おんな番外地”シリーズ第二作目。撮影は「昭和最大の顔役」の星島一郎。
1966年5月3日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1966)
■スタッフ
監督 | 小西通雄 (コニシミチオ) |
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脚本 | 舟橋和郎 (フナハシカズオ) |
企画 | 園田実彦 (ソノダサネヒコ) 吉田達 (ヨシダトオル) |
撮影 | 星島一郎 (ホシジマイチロウ) |
美術 | 北川弘 (キタガワヒロシ) |
音楽 | 富田勲 (Isao Tomita) |
録音 | 渡辺義夫 (ワタナベヨシオ) |
照明 | 梅谷茂 |
編集 | 長沢嘉樹 |
スチル | 田中真紀夫 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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緑魔子 (Midori Mako) | 平山妙子 |
城野ゆき (ジョウノユキ) | 吉井郁子 |
若水ヤエ子 (ワカミズヤエコ) | 小野照代 |
清川玉枝 (キヨカワタマエ) | 野坂フミ |
浦辺粂子 (ウラベクメコ) | 松尾千代 |
春川ますみ (Masumi Harukawa) | 若井桃子 |
弓恵子 (ユミケイコ) | 倉橋トミ子 |
今井健二 (イマイケンジ) | 長谷川貞夫 |
中北千枝子 (ナカキタチエコ) | 久保 |
荒木道子 (アラキミチコ) | 岸本 |
谷本小夜子 (タニモトサヨコ) | 加賀昌代 |
三界りえ子 (ミカイリエコ) | 堀光枝 |
桧有子 (ヒノキユウコ) | 篠崎マツ |
樋口かずみ (ヒグチカズミ) | 古河茂子 |
竹村清女 | 峰川看守 |
春日千里 (カスガチサト) | 三宅 |
伊藤慶子 (イトウケイコ) | 看守 |
高橋とよ (Toyo Takahashi) | 竹内 |
山本緑 (ヤマモトミドリ) | 丹羽 |
志麻ひろ子 (シマヒロコ) | 石井 |
水木梨恵 (ミズキリエ) | 川口峰子 |
原知佐子 (ハラチサコ) | 桜田不二子 |
安城由貴子 (アンジョウユキコ) | 三上映子 |
沢彰謙 | 奥村 |
利根はる恵 (トネハルエ) | 奥村淳子 |
田中春男 (タナカハルオ) | 黒江 |
天野世津子 (アマノセツコ) | ユカ |
由利徹 (ユリトオル) | 池亀 |
相馬剛三 (ソウマゴウゾウ) | 里見 |
田沼瑠美子 (タヌマルミコ) | ミカ美容院見習生 |
佐々木梨里 (ササキリリ) | じゅん美容室見習生 |
玉川良一 (タマガワリョウイチ) | 手相見 |
片山由美子 (カタヤマユミコ) | 女中の少女 |
水城一狼 | 流し |
都健二 (ミヤコケンジ) | テレビアナウンス |