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作品詳細
ただいま診察中
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。「内科・産婦人科・村川医院」は医業一筋で十七代この土地に根を下している。宏が産婦人科医で、内科は父の喬の担当だ。宏は妻の由美子と相談し、一人息子の勇の為にも郊外への転居を計画しているが、毎日の多勢の診察に忙殺されていた。人工授精を頼みにくる中年婦人、家庭教師に乱暴されて、希望を失った女学生、胃潰瘍で苦しむ大工の源吉と宏はてんてこまいだ。そんなある日、階段から落ちて骨折し、脳底骨折を起した勇の友達が、治療のかいなく死亡した。医師の責任を感じた宏はノイローゼとなった。その頃、村川医院を多田幸枝とその夫が訪れた。四十になって結婚して、初めて妊娠したので子供を産みたいというのだ。宏は、体力の消耗の少い帝王切開を薦めたが、喬は年長者らしく、「子供を産む時の女性ほど美しいものはない」と自然なお産を説いた。入院して元気を取り戻した源吉とちか夫妻も「坊ちゃんの遊び場を作るまでは死んじゃあいけねえ」と、感謝の気持を由美子に話した。そんな人達の祈りの中幸枝は皆の励ましを得て、難産に打ち勝ち、見事元気な赤ちゃんを生んだ。大きな感動に身動きできない夫、幸枝の疲れきった顔にあふれる涙。夜明けの物干台に立った宏と由美子の二人は、“体内に芽生えた小さな生命が、僕をこの街から離さない、僕を信頼してくれる人のためにつくさなければ”とつぶやくのだった。
■解説
村松博雄の原作「ぼくは町医者」を「こんにちは赤ちゃん(1964 松林宗恵)」の長瀬喜伴と「続雲の上団五郎一座」の矢田良が共同で脚色「続雲の上団五郎一座」の青柳信雄が監督した社会ドラマ。撮影もコンビの安本淳。
1964年5月30日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1964)
■スタッフ
監督 | 青柳信雄 (アオヤギノブオ) |
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脚色 | 長瀬喜伴 (ナガセキハン) 矢田良 |
原作 | 村松博雄 (ムラマツヒロオ) |
製作 | 安達英三郎 (アダチエイザブロウ) 青柳信雄 (アオヤギノブオ) |
撮影 | 安本淳 (ヤスモトジュン) |
美術 | 河東安英 (カトウヤスヒデ) |
音楽 | 宮内国郎 |
録音 | 小沼渡 (オヌマワタル) |
照明 | 猪原一郎 |
編集 | 岩下廣一 (Koichi Iwashita) |
スチル | 秦大三 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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小林桂樹 (Keiju Kobayashi) | 村川宏 |
志村喬 (シムラタカシ) | 村川喬 |
司葉子 (Tsukasa Yoko) | 村川由美子 |
金子吉延 (カネコヨシノブ) | 村川勇 |
江幡秀子 (エバタヒデコ) | 中川ミキ |
森今日子 (モリキョウコ) | 富子 |
藤木悠 (フジキユウ) | 平井邦夫 |
横山道代 (Michiyo Yokoyama) | 平井君子 |
山岡久乃 (ヤマオカヒサノ) | 多田幸枝 |
小栗一也 (オグリカズヤ) | 多田幸枝の夫 |
田村奈己 (タムラナミ) | 苗子 |
児玉清 (Kiyoshi Kodama) | 苗子の夫 |
東恵美子 (アズマエミコ) | 中年の婦人患者 |
島かおり (シマカオリ) | 守屋啓子 |
小沢憬子 (オザワケイコ) | 守屋の母親 |
堤康久 (ツツミヤスヒサ) | 神山武 |
芝木優子 | 神山光枝 |
三井弘次 (ミツイコウジ) | 吉川源吉 |
千石規子 (Noriko Sengoku) | 吉川ちか |