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作品詳細
若い港
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。南海高校の花形は音楽部のブラスバンドであった。トランペットを受け持つ山口健、水戸明の二人は、商船大学への受験をひかえて、高校生活を有終の美で飾ろうとしていた。そんなある日、近くのロザリオ女子学園バトン部の三人娘、谷道子、江藤アイ子、毛利圭子から、合同練習を申し込まれた。ブラスバンド部は、この申し込みに雀躍りした。健は以前から道子が好きだったが、この日道子を自宅に送る途中、健は感情を押えきれず道子にキスした。この一件以来健も道子も元気を失って練習にも身が入らなくなった。明はそんな二人を励ましていたが、いつか、道子も健も、結婚の約束をする程愛しあっていた。一方バンド部は、先輩貝塚をコーチに招いて練習に励んでいた。貝塚はトランペットの名手で音楽大学を出ると、某フィルハーモニーに所属したが、麻薬に手を出して愚連隊と関係していた。このくされ緑を断ち切るため、貝塚は帰省したのだ。飯能市の十周年記念行事に招かれた音楽部は、貝塚のタクトで見事な演奏をみせた。帰った翌日「健は大人になっても君を好きだったら結婚しよう」と道子に告げると、朗かな健に戻っていった。やがて待望の文化祭の日、ロザリオ女子学園のバトン・ガールが女教師マヤに連れられて入場してきた。男子の素晴しい演奏で、明が歌を歌い始めると、会場にいた愚連隊二人が、指揮をする貝塚めがけて罵声を浴びせ会場は大混乱に陥ったが、正義感にあふれる生徒と、女教師マヤの応援で、貝塚を守った。商船大学に見事合格した健と明は、華やかなブラスバンドに送られて、横浜港から船に乗った。
■解説
松浦健郎の原作を「銀座の次郎長 天下の一大事」の銀座三十五と上野研一、酒井尽三が共同で脚色「仲間たち」の柳瀬観が監督した青春もの。撮影は「探偵事務所23 銭と女に弱い男」の藤岡粂信。
1964年5月13日 より
- 配給:日活
- 製作国:日本(1964)
■スタッフ
監督 | 柳瀬観 (ヤナセノゾム) |
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脚色 | 鳥海尽三 (Jinzo Toriumi) 上野研一 (ウエノケンイチ) 銀座三十五 |
原作 | 松浦健郎 |
企画 | 笹井英男 (ササイヒデオ) |
撮影 | 藤岡粂信 |
美術 | 坂口武玄 |
音楽 | 池田正義 (イケダマサヨシ) 河辺公一 |
録音 | 宮永晋 |
照明 | 三尾三郎 |
編集 | 鈴木晄 (スズキアキラ) |
スチル | 石川久宣 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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山内賢 (Ken Yamauchi) | 山口健 |
和泉雅子 (イズミマサコ) | 谷道子 |
三田明 (ミタアキラ) | 水戸明 |
伊藤アイ子 (イトウアイコ) | 江藤アイ子 |
平尾昌晃 (ヒラオマサアキ) | 貝塚登 |
長谷百合 (ハセユリ) | 白川マヤ |
西尾三枝子 (ニシオミエコ) | 毛利圭子 |
杉山俊夫 (スギヤマトシオ) | 桐林 |
市川好朗 (イチカワヨシロウ) | 黒津 |
杉山元 (スギヤマゲン) | 笹木 |
谷隼人 (Hayato Tani) | 五井 |
亀山靖博 (カメヤマヤスヒロ) | 岩下 |
石崎克巳 (イシザキカツミ) | 五反田 |
山本正明 (ヤマモトマサアキ) | 青地 |
鍵山順一 (カギヤマジュンイチ) | 酒神 |
郷英治 (ゴウエイジ) | 横川 |
鴨田喜由 | 星野 |
高品格 (タカシナカク) | 岸上 |
島村謙次 (シマムラケンジ) | 白瀬 |
初井言栄 (ハツイコトエ) | 悦子 |
茂手木かすみ (モテギカスミ) | 友子 |