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作品詳細
新・悪名
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。復員してきた朝吉は一変した日本の姿に呆然となった。河内では彼は戦死したことになっていて、女房のお絹は再婚していた。がっかりの朝吉は、死んだモートルの貞の女房お照を訪ねた。お照は大阪の闇市で大福餅を売っていた。自分の身代りとなった貞を思って朝吉は四国に貞の生家を訪れ、うらぶれはてた老母ふくを伴って家へ帰って来た。貞に代って孝行しようというのである。或る夜、村で朝吉の歓迎宴が開かれた。それに参加した月枝は進駐軍に暴行され姿を消した。月枝は朝吉の幼友達弥吉の妹で、弥吉は戦死していた。朝吉は月枝を探しに大阪へおふくを伴って出かけた。月枝は釜ケ崎でパンパンになっていた。その元締は、清次という男で、情婦お雪が采配を振っていた。この清次は死んだ貞の弟であったが、そのガメツさかげんに朝吉も手を焼いた。朝吉はしかたなく、昔のヤクザ気質をまるだしに月枝を清次の手から取り返した。月枝は忽ち朝吉に惚れてしまった。清次は外国人のボス金子から、闇市の土地の権利を買いとろうと金を貯めていた。だが、金子は大淀組の勝と組んで闇市を乗っ取ろうとしていて、清次のことなど眼中になかった。勝と金子はヤクザを使って闇市の強制立退きを図りはじめた。だまされたと知った清次は、二連銃をもって殴り込むが逆に監禁されてしまった。これを知った朝吉は大淀組へ単身のりこんだ。手榴弾をとり出す朝吉をみて、勝と金子はあおくなった。話はついた。闇市は保障され清次は朝吉によって救い出された。清次は朝吉の乾分となったが、それは貞そっくりの姿だった。
■解説
「悪名」シリーズの第三作。今東光原作を「悪名」の依田義賢が脚色、「三代の盃」の森一生が監督したヤクザもの。撮影は「鉄砲安の生涯」の今井ひろし。
1962年6月3日 より
- 配給:大映
- 製作国:日本(1962)
■スタッフ
監督 | 森一生 (Kazuo Mori) |
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脚色 | 依田義賢 (ヨダヨシカタ) |
原作 | 今東光 (コントウコウ) |
企画 | 財前定生 |
撮影 | 今井ひろし (イマイヒロシ) |
美術 | 西岡善信 (ニシオカヨシノブ) |
音楽 | 齋藤一郎 (Ichiro Saito) |
録音 | 林土太郎 (ハヤシツチタロウ) |
照明 | 岡本健一 (Kenichi Okamoto) |
編集 | 谷口孝司 (タニグチタカシ) |
スチル | 三浦康寛 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
勝新太郎 (Shintaro Katsu) | 朝吉 |
田宮二郎 (Jiro Tamiya) | 清次 |
中村玉緒 (Nakamura Tamao) | お絹 |
浜田ゆう子 (ハマダユウコ) | 月枝 |
藤原礼子 (フジワラレイコ) | お照 |
万里昌代 (バンリマサヨ) | お雪 |
須賀不二男 (スガフジオ須賀不二夫) | 勝 |
沢村宗之助 (サワムラソウノスケ) | 金子 |
武智豊子 (Toyoko Takeche) | おふく |
伊達三郎 (Saburo Date) | 堀 |
丸凡太 | 辰吉 |
淡波圭子 | 芳子 |
荒木忍 (アラキシノブ) | 善兵衛 |
茶川一郎 (チャガワイチロウ) | お銀 |
島田洋介 (シマダヨウスケ) | 勘やん |
今喜多代 (イマキタヨ) | 勘やんの女房 |
鉄砲光三郎 | 河内音頭の男 |
浜世津子 (ハマセツコ) | お兼 |
小松みどり (コマツミドリ) | およし |
加賀美健一 (カガミケンイチ) | 鶴吉 |
芝田総二 (シバタソウジ) | 松造 |
三浦志郎 (ミウラシロウ) | 洗濯屋 |
岩田正 (イワタタダシ) | 中年の男 |
三上哲 | 浮浪者 |
沖時男 (オキトキオ) | 綿製品を売る男 |
小南明 (コミナミアキラ) | 靴を買う客 |
井上武夫 (イノウエタケオ) | 進駐軍の兵士B |
小中島亮 | 進駐軍の兵士A |
西岡弘善 (ニシオカヒロヨシ) | 勝の若い者甲 |
谷口昇 | 勝の若い者乙 |
薮内武司 | 金子の若い者甲 |
安川洋一 (ヤスカワヨウイチ) | 金子の若い者乙 |
北野拓也 (キタノタクヤ) | 金子の若い者丙 |
南正夫 (ミナミマサオ) | バタヤの老人 |
種井信子 (タネイノブコ) | パンパン丙 |
三藤愛子 (サントウアイコ) | パンパン甲 |
辻村博子 (ツジムラヒロコ) | パンパン乙 |