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作品詳細
愛のうず潮
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。綾子は女学校を出てすぐ毛利武彦と結婚した。それから五年、子供もなく東京郊外の団地アパートに二人は生活していた。夫の武彦は日の丸物産の営業課長に出世していたが、ニューヨーク支店長の椅子を狙って専務秘書の浅見夏江と関係をもっていた。夏江は社長の姪である。綾子はその淋しさをローケツ染めに気をまぎらわせていた。或る日、綾子は、ローケツ染の先生のアトリエに、グラビアを撮りに来た写真家の香川英二と知り合った。香川は綾子の孤独な影と、その美しさに強くひかれた。香川は綾子に写真のモデルを頼みこんだ。綾子は夫の許しを得て承諾した。和服に着かえた綾子は見違えるほど美しかった。香川は厳しい表情で写真を撮った。武彦は専務と一緒に名古屋へ出張すると偽って、夏江と熱海へ旅行した。その留守中、香川と綾子はよく逢った。綾子の心に香川の姿が大きく入りこんできた。それから数日後、ニューヨーク支店長に武彦が決った。しかし、会社では武彦と夏江の関係が噂になっていた。課長の三島が熱海で二人の道行を見たのである。三島と香川は大学の友人である。綾子はそれを知って愕然とした。しかし、綾子は逆に香川とのことを罵倒された。悲しみの綾子は、女学校時代の友人、京都のみどりの旅館に逃げた。そのあと、武彦は自動車事故で重傷を負った。そんなことを知らない綾子は、京都で偶然香川と逢った。香川は綾子に愛情をうちあけた、綾子は人妻として悩んだ。香川はそんな綾子を優しくいたわった。思い悩んだ綾子は香川を残して旅館を立った。空はどんより曇っていた。綾子はどこゆくあてもなく歩きつづけるのだった。
■解説
梶山季之原作・テレビの連続放送劇「愛のうず潮」から堀江史朗が脚色、「喜劇 駅前弁当」の久松静児が監督したメロドラマ。撮影は「アワモリ君西へ行く」の飯村正。
1962年5月22日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1962)
■スタッフ
監督 | 久松静児 (Seiji Hisamatsu) |
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脚色 | 堀江史朗 (ホリエシロウ) |
原作 | 梶山季之 (カジヤマトシユキ) |
製作 | 宇佐美仁 (ウサミ) 堀江史朗 (ホリエシロウ) |
撮影 | 飯村正 (イイムラタダシ) |
美術 | 加東安英 (カトウヤスヒデ) |
音楽 | 広瀬健次郎 (Kenjiro Hirose) |
録音 | 刀根紀雄 (トネノリオ) |
照明 | 金子光男 (カネコミツオ) |
スチル | 山崎淳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
新珠三千代 (Aratama Michiyo) | 毛利綾子 |
平田昭彦 (ヒラタアキヒコ) | 毛利武彦 |
三橋達也 (ミハシタツヤ) | 香川英二 |
草笛光子 (Kusabue Mitsuko) | 浅見夏江 |
若林映子 (Akiko Wakabayashi) | 毛利幸子 |
船戸順 (フナトジュン) | 的野均 |
上原謙 (ウエハラケン) | 岩崎清一郎 |
中村伸郎 (ナカムラノブオ) | 相川専務 |
児玉清 (Kiyoshi Kodama) | 武彦の同僚A |
加藤春哉 (カトウハルヤ) | 武彦の同僚B |
坂本晴哉 (サカモトハルヤ) | 武彦の同僚C |
佐原健二 (Kenji Sahara) | 三島 |
岩崎加根子 (イワサキカネコ) | 佐伯敏子 |
塩沢とき (シオザワトキ) | 夫人A |
北川町子 (Machiko Kitagawa) | 夫人B |
宮田芳子 (ミヤタヨシコ) | 夫人C |
森今日子 (モリキョウコ) | 夫人D |
飛鳥みさ子 (アスカミサコ) | 夫人E |
江島和子 (エジマカズコ) | 夫人F |
藤森和子 (フジモリカズコ) | 夫人G |
遠藤辰雄 (エンドウタツオ) | 良夫(綾子の兄) |
音羽久米子 (オトワクメコ) | 君子(良夫の妻) |
樋口年子 (ヒグチトシコ) | 式沢悦子 |
近藤征矢 | 岩崎家の女中 |
太刀川寛 (Hiroshi Tachikawa) | 野上弘 |
横山道代 (Michiyo Yokoyama) | 野上よし子 |
園佳也子 (ソノカヤコ) | みどり |
松尾和子 (マツオカズコ) | 歌手 |