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作品詳細

  • 雨の九段坂

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

京都の場末の下請工場の職工たちには、暗い過去をもつ少年が多かった。だが、お人好しの主人隅田夫婦や身のまわりの世話をしてくれる親切な小母さんの許で、毎日明るく働いていた。ぎんはこの寮の片隅に住んでいるのだが、一人息子の戦死を信じ切れないぎんは、いまだに遺族年金には手もつけようとしなかった。月に一度舞鶴港に行って息子の幻に話しかけるのが彼女の習慣だった。ある日、ぎんはそこで早苗という娘と知り合った。偶然にも、翌日早苗はぎんの工場へ入社した。美人の御入来で工員たちは大騒ぎ。そんなある夜、血だらけの少年が転げ込むように入って来た。少年は勇といい、ネリカン帰りの戦争狐児だった。宿なしの男を、ぎんは工場主に頼んで使ってもらった。工員の中には、勇をうさん嗅さそうに見るものもあり、勇も打ちとけようとしなかった。そんな男のなかば捨鉢な機械操作のため同僚の一人が怪我をしてしまった。男は詑び一ついおうとしない。工場の仲間は、勇をつれだし鉄拳の制裁を加えた。かけつけたぎんは、勇に激しい平手打ちをくわせた。夜の街にとび出した勇は戻ってこなかった。心配してさがしに出たぎんと早苗は、不良仲間にいじめられている勇をみつけ出した。危いところを救われた勇は、はじめてぎんや工場の人々のやさしい心に涙ぐんだ。工場は再び明るくなったが、そんな時突然、早苗が遺族代表の一員としてハバロフスクの日本兵墓地へ参拝にゆくことになった。ささやかな歓送会の最中、刑事が現われて勇を連行した。容疑はすぐはれたものの、ぎんに迷惑をかけまいとして勇はどこへともなく姿を消してしまった。シベリヤの土をぎんのみやげに、早苗が婦って来た。息子が生きていると信ずることが唯一の生き甲斐であったぎんだが、息子の死を認めないわけにはいかなかった。ぎんは勇をさがし出して息子のかわりに育てることを決意し、勇のあとを追って東京へ−−。やがて再会した二人はしっかりと抱き合うのだった。



■解説

「黒い三度笠」の浅井昭三郎が脚本を書き、「すっとび仁義」の安田公義が監督した人情もの。撮影は「黒い三度笠」の本田平三。

  • 1962年5月30日 より

  • 配給:大映
  • 製作国:日本(1962)

■スタッフ

監督 安田公義 (ヤスダキミヨシ)
脚本 浅井昭三郎 (アサイショウザブロウ)
企画 宮田豊 (ミヤタユタカ)
撮影 本田平三 (ホンダヘイゾウ)
美術 神田孝一郎 (カンダコウイチロウ)
音楽 高橋半 (タカハシナカバ)
録音 長岡栄 (ナガオカサカエ)
照明 島崎一二
編集 山田弘
スチル 浅田延之助

■キャスト

俳優名 役名
成田純一郎 (ナリタジュンイチロウ)  森田勇
浜田ゆう子 (ハマダユウコ)  有吉早苗
小林勝彦 (コバヤシカツヒコ)  笠井健吉
中村豊 (ナカムラユタカ)  松本三郎
三田村元 (ミタムラゲン)  細川清志
浪花千栄子 (ナニワチエコ)  細川ぎん
清水元 (シミズゲン)  隅田幸造
鶴賀二郎 (ツルガジロウ)  吉村浩
丸凡太   工員A
村田京三 (ムラタキョウゾウ)  新聞記者
藤川準 (フジカワジュン)  秋山刑事
三上哲   工員B
西岡弘善 (ニシオカヒロヨシ)  津山
薮内武司   愚連隊B
浜田雄史   警官
橘公子 (タチバナキミコ)  隅田せき子
有馬佐陽子 (アリマサヨコ)  高野民江
辻村博子 (ツジムラヒロコ)  ルミ
布目真爾   工員C
谷口昇   愚連隊A
日高晤郎 (Goro Hidaka)  田崎英男
岩井真三 (イワイシンゾウ)  愚連隊C
志賀明 (シガアキラ)  医者
横山文彦 (ヨコヤマフミヒコ)  早苗の叔父

愛がなんだ









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