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作品詳細
蒼い海流
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。企業新論の記者高須は社長四宮信乃と関係を結んで、編集長の生駒を蹴落しその後任となった。畷製薬の不正を種に脅喝した彼は情報をもたらした同社の社員郷子とも関係していた。彼はまた伊丹財閥の社長伊丹の後妻麻子を通じて伊丹に接触しようとしていた。信乃の一人息子哲太郎は、母の生活を嫌って家を出、好きな拳闘で身を立てようとしていた。麻子は哲太郎のファンであった。ある日、高須は彼を尾行している私立探偵布施を捕え詰問した。布施は信乃に依頼されたのだという。高須は驚いたが直ぐ倍の金を払って布施を二重スパイとした。麻子は布施の大学時代の恋人であった。信乃に依頼されて高須の身辺を洗っているうちに布施は麻子の近況を知った。高須は伊丹の息子荘一が手がけている飛弾ダム建設工事に関する贈収賄の事実を掴み、奥伊豆の土地を無償で手放し汚職を闇にほうむることを条件に、伊丹コンツェルンの有力なポストを要求した。だが、壮之助に一蹴された高須は、後妻麻子を伊東につれだし、壮之助に戦いを挑んだ。検察庁が動き出し壮之助の秘書でありこの事件の鍵を握ると見られた狭山が召換された。高須は勝利を信じた。しかし、狭山が自殺したため事件はうやむやとなった。高須は麻子を脅しの種にしようと伊東へ飛ぼうとした。その時、事務所に生駒がピストルを持って現れた。二人の争いはピストルの暴発となった。生駒は倒れた。殺人を犯した高須は半分やけになっていた。伊東に着くと高須は有無をいわさず麻子を引張り出し車に乗せた。事情を知った麻子と高須の間には緊迫した空気が漂い、闇をつんざいて走る車体は異様な雰囲気につつまれていた−−。
■解説
船山馨の『野望』を映画化したもので、「白い肌と黄色い隊長」の堀内真直が脚色・監督した。撮影は「真昼の罠(1960)」の小原治夫。
1961年4月9日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1961)
■スタッフ
監督 | 堀内真直 (ホリウチマナオ) |
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脚色 | 堀内真直 (ホリウチマナオ) |
原作 | 船山馨 (フナヤマカオル) |
製作 | 長島豊次郎 (ナガシマトヨジロウ) |
撮影 | 小原治夫 (オバラハルオ) |
美術 | 熊谷正雄 (クマガイマサオ) |
音楽 | 木下忠司 (キノシタタダシ) |
録音 | 堀義臣 (ホリヨシオミ) |
照明 | 市村政次郎 (イチムラマサジロウ) |
スチル | 篠崎友克 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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佐田啓二 (サダケイジ) | 高須弓雄 |
田村高廣 (Takahiro Tamura) | 布施浩三 |
柳永二郎 (ヤナギエイジロウ) | 伊丹壮之助 |
小笠原省吾 (オガサワラショウゴ) | 伊丹壮一 |
高千穂ひづる (タカチホヒヅル) | 伊丹麻子 |
木暮実千代 (Michiyo Kogure) | 四宮信乃 |
河原崎次郎 (Jiro Kawarazaki) | 四宮哲太郎 |
国景子 (クニケイコ) | 河内郷子 |
三井弘次 (ミツイコウジ) | 生駒寅吉 |
諸角啓二郎 (モロズミケイジロウ) | 秘書狭山 |
山路義人 (ヤマジヨシンド) | 古市代議士 |
佐藤慶 (Kei Sato) | 松本検事 |
永井達郎 (ナガイタツオ) | 畷製薬部長 |
南郷佑児 (ナンゴウユウジ) | 赤雑誌編集者土井 |