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作品詳細
大空のサムライ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。坂井三郎一飛曹の所属する台南航空ゼロ戦隊は、太平洋戦争開戦から四カ月後、南太平洋のラバウルへ進出した。坂井はすぐれた視力で、常に敵より先に相手を発見し、ゼロ戦得意の格闘戦に巻き込み確実に敵機を撃堕した。着任したばかりの笹井中尉が第三中隊長として初出撃し、危くスピットファイヤーに撃堕されるところを坂井に救われた。以来、笹井は坂井から実戦の厳しさと空戦の技を教えられ、名指揮官となっていった。敵の爆撃は日増しに激しくなったある日、半田飛曹長が強行偵察に出撃したが、列機の太田二飛曹を失った。同じ戦地で看護婦として働く太田の姉・幸子は、坂井についていれば安全だ、と言っていた弟を思い出して泣いた。滝一飛曹を機長とする一式陸攻が、不時着して捕虜になったことを軍令部から追求されたため、自爆しようと出撃した。坂井、笹井らが追って護衛し、無事帰還したが、逃れようもない自分たちの運命に進んで殉じようとしたのか、翌朝、再び発って帰って来なかった。やがて、坂井、笹井の名コンビは、敵機を撃墜しつづけていったそんなある日、B17との戦闘中、野村機のミスで中川機が敵の銃弾を浴びて墜落した。戦友を死なせて責任を感じた野村は、B29に体当り、一挙に二機を墜落させた。司令部はこの戦果に喜んだが、戦果に目が眩んで下士官搭乗員の命を忘れている参謀に坂井は怒りに燃えた。ガダルカナルに押し寄せた敵を爆撃に出た坂井は、途中、複座SBOドーントレス爆撃機の八機編隊に出くわし、攻撃された。重傷を負ってやっと水平飛行を保っている坂井を睡魔が襲う。スコールに突入して視界ゼロの雨中突破行。やがて、スコールを抜けるとラバウルの遠景があった。
■解説
第二次大戦中、大空に自らの意地を燃やし、戦うために生きぬいた撃墜王を描いた戦争映画。原作は坂井三郎の同名の自伝。脚本は須崎勝弥、監督は「商魂一代 天下の暴れん坊」の丸山誠治、撮影は「東京湾炎上」の西垣六郎がそれぞれ担当。
1976年10月2日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1976)
■スタッフ
監督 | 丸山誠治 (マルヤマセイジ) |
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特殊技術 | 川北紘一 (カワキタコウイチ) |
脚本 | 須崎勝弥 (スザキカツヤ) |
原作 | 坂井三郎 (サカイサブロウ) |
企画 | 大観プロダクション |
製作 | 田中友幸 (Tomoyuki Tanaka) 鈴木慶司 (スズキケイジ) |
撮影 | 西垣六郎 (ニシガキロクロウ) |
美術 | 育野重一 (イクノシゲカズ) |
音楽 | 津島利章 (ツシマトシアキ) |
録音 | 田中信行 (タナカノブユキ) |
照明 | 小島真二 (コジマシンジ) |
編集 | 黒岩義民 |
助監督 | 井上英之 (イノウエヒデユキ) |
製作協力 | 東宝映像 |
スチール | 石月美徳 |
特技撮影 | 富岡素敬 |
特技美術 | 井上泰幸 (Yasuyuki Inoue) |
特技照明 | 森本正邦 (モリモトマサクニ) |
特技スチル | 田中一清 (タナカカズキヨ) |
特技助監督 | 田淵吉男 (タブチヨシオ) |
合成 | 松田博 |
光学撮影 | 宮西武史 (ミヤニシタケシ) |
石膏 | 安丸信行 (Nobuyuki Yasumaru) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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藤岡弘、 (Hiroshi Fujioka) | 坂井三郎 |
志垣太郎 (シガキタロウ) | 笹井中尉 |
伊藤敏孝 (イトウトシタカ) | 本田二飛曹 |
島田順司 (シマダジュンジ) | 半田飛曹長 |
島村美樹 (シマムラミキ) | 野村一飛曹 |
平泉征 | 中川一飛曹 |
田辺靖雄 (タナベヤスオ) | 大野二飛曹 |
福崎和宏 | 前田二飛曹 |
麿のぼる | 久保二飛曹 |
下塚誠 | 辻井二飛曹 |
山本廉 (ヤマモトレン) | 望月一整曹 |
丹波哲郎 (Tetsuro Tanba) | 斉藤大佐 |
平田昭彦 (ヒラタアキヒコ) | 大薗中佐 |
地井武男 (Takeo Chii) | 滝一飛曹 |
根岸一正 (ネギシイッセイ) | 木村二飛曹 |
森川利一 | 清水二飛曹 |
辻萬長 (ツジカズナガ) | 有川参謀 |
清水大敬 (Taikei Shimizu) | 大佐 |
原田君事 | 要務士 |
レスター・ラタイル | 米軍基地高級将校 |
大谷直子 (Otani Naoko) | 本田幸子 |
勝部演之 (カツベノブユキ) | 志賀 |
佐藤仁哉 (サトウジンヤ) | 庄司 |