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作品詳細
非情学園ワル 教師狩り
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。鷹の台高校三年H組氷室洋二は、学園内で“ワル”と呼ばれ恐れられている。田所校長、刈田教頭は、氷室を屈服させようと、美杉麗子の後任として、PTA会長武見総太郎に推薦された、柔道五段の体育の教師・島健作を呼んだ。島は武見の娘、亜矢子と婚約している。島は最初の授業で柔道を教え、氷室をリンチ同然に叩きのめすが、氷室は無抵抗のままだった。だが、数日後の夜、氷室は島に決闘を挑み、島の肩に木刀を打ち込んだ。この事件で、氷室の父洋之進は、彼に勘当をいいわたした。三日後、留置所から出て来た氷室を待っていたのは美杉麗子だった。氷室は、麗子に誘われられるまま、同棲するようになった。一方、武見の息子、順平他数名のガクラン機動隊の面々が、氷室を襲うが、逆に叩きのめされてしまう。そして、島と亜矢子の婚約パーティーの日、会場を抜け出した二人を待っていた氷室は、島を殴り、亜矢子を強姦してしまった。怒った島は、大学の柔道部員に仇を依頼するが、彼らもまた氷室の前に屈してしまった。一方、教師の宇津木は、氷室に決闘を申し込んだ。氷室はその意志はなかったが、誤って宇津木を殺してしまう。島、田所、刈田は氷室には罪がない、という宇津木の遺言を偽り、氷室に罪をかぶせてしまった……。逮捕された氷室は少年院へ送られた。数日がたち、氷室は新入りの清水から、島たちが遺書を偽証したこと、島と亜矢子がブラジルへ行ってしまう、ということを聞いた。復讐の念に燃える氷室。やがて、麗子、清水の助けにより脱走に成功した氷室は、その足で、島の壮行会を開いている高校の講堂へと向かった。そして、刈田を脅迫し、宇津木が死んだ真相を文書に書かせ、講堂へ乗り込んだ。亜矢子、武見たちは逃げ出したが、島は近くの野原で、氷室を待ちうけた。柔道と剣道の凄絶な闘いの末、氷室の木刀が、島の喉を突き刺した……。
■解説
“ワル”シリーズ第二作目。非情で残忍な“ワル”と呼ばれる少年が、学校=権威に敢然と挑む姿を描く。脚本は「釜ヶ崎極道」の松本功と「非情学園 ワル」の山本英明、監督も同作の三堀篤、撮影は「ボディガード牙」の中島芳男がそれぞれ担当。
1973年7月29日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1973)
■スタッフ
監督 | 三堀篤 (ミホリアツシ) |
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脚本 | 松本功 (マツモトイサオ) 山本英明 (ヤマモトヒデアキ) |
原作 | 真樹日佐夫 (マキヒサオ) 影丸譲也 (カゲマルジョウヤ) |
企画 | 吉田達 (ヨシダトオル) 高村賢治 (タカムラケンジ) |
撮影 | 中島芳男 |
美術 | 中村修一郎 (ナカムラシュウイチロウ) |
音楽 | 津島利章 (ツシマトシアキ) |
録音 | 長井修堂 |
照明 | 元持秀雄 (モトモチヒデオ) |
編集 | 祖田富美夫 (ソダフミオ) |
助監督 | 橋本新一 (ハシモトシンイチ) |
スチール | 藤井善男 (フジイヨシオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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谷隼人 (Hayato Tani) | 永室洋二 |
渥美マリ (アツミマリ) | 美杉麗子 |
佐藤允 (Makoto Sato) | 島建作 |
三角八郎 (ミスミハチロウ) | 宇津木雄吉 |
安岡力也 (Rikiya Yasuoka) | 大関孫作 |
佐藤蛾次郎 (サトウガジロウ) | 成川史郎 |
高月忠 (タカツキチュウ) | 黒須文三 |
尾藤イサオ (Isao_Bitou) | 清水勇 |
水島道太郎 (ミズシマミチタロウ) | 武見総太郎 |
小野進也 (オノシンヤ) | 武見順平 |
大森早苗 (オオモリサナエ) | 武見亜矢子 |
山岡徹也 (ヤマオカテツヤ) | 田所彦造 |
相馬剛三 (ソウマゴウゾウ) | 刈田稔 |
安部徹 (Tooru Abe) | 氷室洋之進 |
大下哲矢 (オオシタテツヤ) | 氷室浩一 |
相川圭子 (アイカワケイコ) | かおる |
早乙女りえ (サオトメリエ) | ミッチー |
植田灯孝 (ウエダトモタカ) | 荒川刑事 |
土山登志幸 | 立花 |
亀井和子 (カメイカズコ) | 女店員 |
大浜詩郎 (オオハマシロウ) | 安井 |
達純一 (タツジュンイチ) | 小田 |
町田政則 (マチダマサノリ) | ケニー |
池上明治 (イケガミアキハル) | 男生徒 |
藤崎英幸 (フジザキヒデユキ) | 男生徒 |
木村修 (キムラオサム) | 新聞記者 |
山浦栄 (ヤマウラサカエ) | 新聞記者 |
清水照夫 (シミズテルオ) | 柔道部員 |
伊藤慶子 (イトウケイコ) | 武見の妻 |
団巌 (ダンイワオ) | 堤 |
山田甲一 (ヤマダコウイチ) | 医者 |
河合絃司 (カワイゲンジ) | 裁判官 |