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作品詳細
高校生無頼控
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。過激派学生の兄、村木鉄人が警察に逮捕されたとき、母は自らの生命を絶った。村木正人、通称ムラマサは、兄・鉄人をたたっ斬ることを心に誓い保釈金の五十万円を稼ぎながら鹿児島から東京へと旅立った。血を流し、汗を流し、涙を流すという彼の三流主義で、ひょうひょうと旅する彼は女には手が早く、彼が関わりを持った女性は魅せられたようにムラマサの前に裸体をさらけ出していった。鹿児島では、示現流総帥早瀬一剣の娘卓子と彼女の部屋に忍込んで、宮崎では質屋の娘倉屋高子と質倉の中で、青島の海岸で売れっ娘モデル朝野未来と水中で、姫路では婦人警官の征木牧子とブランコ・セックスを京都では女子高校生山村静と、横浜山下埠頭のダンプカーの中ではスリルを求めるお転婆娘志賀千秋と、さらに金髪女とまでも関係をもってしまった。そして東京。鉄人はすでに仲間たちによって釈放されており、ムラマサは兄の行方を知っている牧葉昌子とジャンケン・ゲームに勝ち、強引に関係を結び、兄と連絡をとってもらう。さて約束の場所。ムラマサは真剣を持って出かけるが、そこには兄といっしょに卓子も現われた。卓子は、ムラマサが間違いをおこさないようにと追って来たのである。ハプニングで戦意を喪失したムラマサは、この場だけは許すと兄に棄てゼリフを残しかけ出していった。
■解説
母を死に追いやった兄を、たたっ斬るべく鹿児島から上京した高校生ムラマサの、途中での機知とユーモアに満ちた行動を描く。“週刊漫画アクション”に連載中の小池一雄・原作、芳谷圭児・画の同名劇画の映画化。脚本は足立正生と「儀式」の佐々木守、監督は「喜劇 男の顔は人生よ」の江崎実生、撮影は「女の花道」の山田一夫がそれぞれ担当。
1972年11月26日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1972)
■スタッフ
監督 | 江崎実生 (エザキミオ) |
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脚本 | 佐々木守 (Mamoru Sasaki) 足立正生 (アダチマサオ) |
原作 | 小池一夫 (Kazuo Koike) 芳谷圭児 |
企画 | 寺山修司 (Shuji Terayama) 中山千夏 (ナカヤマチナツ) 赤塚不二夫 (Fujio Akatsuka) 鈴木明 (スズキアキラ) 藤岡豊 (フジオカユタカ) |
製作 | 川野泰彦 (カワノヤスヒコ) |
撮影 | 山田一夫 (ヤマダカズオ) |
美術 | 片桐健之 |
音楽 | 佐藤允彦 (サトウマサヒコ) |
録音 | 瀬川徹夫 (セガワテツオ) |
照明 | 大石弘一 (オオイシコウイチ) |
編集 | 辻井正則 (ツジイマサノリ) |
助監督 | 後藤秀司 (ゴトウシュウジ) |
スチール | 石月美徳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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沖雅也 (オキマサヤ) | 村木正人 |
夏純子 (ナツジュンコ) | 早瀬卓子 |
沢知美 (サワトモミ) | 朝野未来 |
八並映子 (ヤナミエイコ) | 牧葉昌子 |
進千賀子 (シンチカコ) | 吉本真理 |
集三枝子 (ツドイミエコ) | 倉屋高子 |
中川加奈 (ナカガワカナ) | マリア |
レナッタ・ヘラルド | 金髪女 |
木村由貴子 (キムラユキコ) | 山村静 |
川村真樹 (カワムラマキ) | 征木牧子 |
長谷川照子 (ハセガワテルコ) | 志賀千秋 |
南利明 (ミナミトシアキ) | 中年男 |
岡崎二朗 (オカザキジロウ) | 武井洋介 |
杉山俊夫 (スギヤマトシオ) | カメラ助手 |
丘寵児 | 地裁係員 |
岸田森 (キシダシン) | 村木鉄人 |
宍戸錠 (Jo Shishido) | 早瀬一剣 |