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作品詳細
反逆の報酬
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。村木駿は元新聞記者で今では世界を股にかけての恐喝専門のキャメラマンである。村木はベトナムの戦場で、黒人兵ジョーが戦死する時に、鍵とペンダントを預かった。東京へ帰った村木は、遺言通り、六本木のマンションを訪ねた。マンションには虚無感を漂わせた美貌の女、上村秋子がいた。二人は一晩共に過しながらも互いに牽制しあってそれぞれの秘密を明かそうとはしなかった。翌日、自分の部屋に戻った村木は、部屋の隠しカメラから、二人の男が侵入したのを知った。村木は秋子の身辺を洗い、今を時めく桜井産業が何かからんでいることの捜り出しに成功した。その帰り道、村木は以前から彼を尾行していた沖田に呼びとめられ、この事件から手を引くように言われ、殴り倒された。村木は桜井の秘書・菊川を脅し、桜井は実は裏では麻薬組織のボスである事を白状させた。その時桜井の追っ手が来た。村木は逃げ出し、秋子のマンションにかけ込んだ。そこで秋子は村木に意外な事を言った。秋子と沖田は異父兄妹であり、沖田は二年前、桜井に崖から突き落されて死んだ筈だ、というのである。やがて、沖田と秋子は再会した。沖田は桜井に復讐すべく、桜井の身辺を調査していたのだ。秋子の仲介で村木と沖田は手を握った。やがて麻薬が運ばれて来たという情報が入り、その麻薬の奪取に成功した二人だったが、秋子が桜井たちに捕われた。そして虚々実々の双方の取りひきの最中に秋子が殺されてしまった……。今や執念の鬼となった村木と沖田は、麻薬を餌に桜井を二年前、沖田が桜井に突き落された崖に誘い出し、桜井の車へ拳銃を発射した。車は海へと落下していった……。
■解説
欲と復讐にかられた二人の男が、身ひとつで巨大な麻薬組織に挑み、絶滅させるまでを描く。脚本は永原秀一と長田紀生、監督は「セックス・ハンター 濡れた標的」の沢田幸弘、撮影は「影狩り ほえろ大砲」の金字満司がそれぞれ担当。
1973年2月17日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1973)
■スタッフ
監督 | 澤田幸弘 (サワダユキヒロ) |
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脚本 | 永原秀一 (ナガハラシュウイチ) 長田紀生 (Norio Osada) |
製作 | 石原裕次郎 (Yujiro Ishihara) 奥田喜久丸 (オクダキクマル) 小林正彦 (コバヤシマサヒコ) |
撮影 | 金宇満司 (カナウミツジ) |
美術 | 小林正義 (コバヤシマサヨシ) |
音楽 | 渡辺岳夫 (ワタナベタケオ) |
録音 | 佐藤泰博 (サトウ) |
照明 | 藤林甲 (フジバヤシコウ) |
編集 | 渡辺士郎 (ワタナベシロウ) |
助監督 | 森川一雄 (モリカワカズオ) |
スチール | 石月美徳 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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石原裕次郎 (Yujiro Ishihara) | 沖田徹男 |
渡哲也 (Tetsuya Watari) | 村木駿 |
鰐淵晴子 (ワニブチハルコ) | 上村秋子 |
夏純子 (ナツジュンコ) | 沢田真由美 |
成田三樹夫 (ナリタミキオ) | 桜井孝 |
藤岡重慶 (フジオカジュウケイ) | 矢部 |
武藤章生 (ムトウショウセイ) | 健一 |
小池朝雄 (Asao Koike) | 菊川 |
片野由紀子 (カタノユキコ) | 悦子 |
高峰三枝子 (タカミネミエコ) | よしえ |
チコ・ローランド | ジョー |
ロルフ・ジェサー | デニス |
深江章喜 (フカエショウキ) | 岩本 |
小泉郁之助 (コイズミイクノスケ) | 水野剛造 |
青山リマ (アオヤマリマ) | みゆき |