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作品詳細
無宿人御子神の丈吉 川風に過去は流れた
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。一度は堅気の生活に入った無宿人御子神の丈吉であったが、妻子を惨殺され、ふたたび渡世の道へと戻り、仇である国定忠治とその仲間を追って復讐の旅をつづけていた。仇の一人長五郎が、潮来の榎松一家の花会に出席しているのを知った丈吉は、ドスを片手に花会に乗り込むが、多勢に無勢、簀巻きにされて利根川に放り込まれてしまった。老漁師と疾風の伊三郎に救出された丈吉は、なおも仇を求めてさすらう。ある日、丈吉は矢代の梅蔵親分に、かつて丈吉が恩を受けたことのある韮崎の重三郎親分の家出した娘お雪を重三郎のもとまで送り届けるようにと依頼され、丈吉は承諾する。最初はいやがったお雪だが、丈吉の真心に次第に柔順になっていった。ところが、以前丈吉に眼をつぶされた巳之吉が現われ、お雪を犯し、連れさろうとした。さらに、丈吉が巳之吉の投げつけたドスをたたき落したところ、そのドスは弾んでお雪の胸を貫いてしまった。怒り狂う丈吉のドスが巳之吉の息の根を止めるが、お雪はすでに息絶えていた。死を覚悟で重三郎の前へ出むいた丈吉に重三郎は悲しみをこらえ忠治と長五郎は松戸に居ると教えるのだった。しかし、松戸では一日ちがいで忠治が旅立った後で、長五郎と兄弟分の助三郎が丈吉の命を狙うべく罠をはっていた。多勢を相手に苦戦した丈吉だが、最後の手段として、投げつけたドスが深々と長五郎の胸につきささった……。
■解説
笹沢左保原作・小説の映画化二作目。妻と子を惨殺された無宿人御子神の丈吉が仇を求めて復讐の旅をつづける。脚本は「無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた」の石松愛弘、監督は脚本も執筆している同作の池広一夫、撮影も同作の宮川一夫。
1972年10月10日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1972)
■スタッフ
監督 | 池広一夫 (イケヒロカズオ) |
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脚本 | 石松愛弘 池広一夫 (イケヒロカズオ) |
原作 | 笹沢左保 (ササザワサホ) |
製作 | 奥田喜久丸 (オクダキクマル) |
撮影 | 宮川一夫 (Kazuo Miyagawa) |
美術 | 小島基司 (コジマモトジ) |
音楽 | 渡辺岳夫 (ワタナベタケオ) |
録音 | 原島俊男 (ハラシマトシオ) |
照明 | 今泉千仭 |
編集 | 諏訪三千男 (スワミチオ) |
助監督 | 瀬川淑 (セガワキヨシ) |
スチル | 吉崎松雄 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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原田芳雄 (Yoshio Harada) | 御子神の丈吉 |
中村敦夫 (ナカムラアツオ) | 疾風の伊三郎 |
峰岸徹 (ミネギシトオル) | 国定忠治 |
市原悦子 (Ichihara Etsuko) | お加代 |
中野良子 (Ryoko Nakano) | お雪 |
井上昭文 (イノウエショウブン) | 開雲の長五郎 |
内田朝雄 (Asao Uchida) | 韮崎の重三郎 |
菅貫太郎 (スガカンタロウ) | 巳之吉 |
早川雄三 (ハヤカワユウゾウ) | 榎松 |
長谷川明男 (ハセガワアキオ) | 清蔵 |
内藤武敏 (ナイトウタケトシ) | 矢代の梅蔵 |
安部徹 (Tooru Abe) | 松戸の助三郎 |
加藤嘉 (カトウヨシ) | 流山の吾助 |
加村赳夫 (カムラ) | 銀次 |
梅津栄 (ウメヅサカエ) | 源太 |
大林丈史 (オオバヤシタケシ) | 甚八 |
木村元 (キムラゲン) | 留造 |
愛川圭子 (アイカワケイコ) | 若い女 |
松崎真 (マツザキマコト) | 賭場の親分 |
大隅さとみ (オオスミサトミ) | 小女 |
平川美津子 (ヒラカワミツコ) | 女中 |
佐々木久雄 (ササキヒサオ) | 番頭 |