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作品詳細
この青春
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。ミヨシ電飾に働く沢村シン子のもとに、ベトナムからの密航少年ミンがたずねてきたが、その日は生憎シン子が会社を休んでいる日だった。ミンは日本到着直前に、潜んでいた船の船員に発見され、シン子の友達で船員をしている楠見と知り合ったのがきっかけでシン子をたずねてきたのだ。楠見の連絡を受けたシン子は、一晩中町を捜し歩いたがとうとう見つからないままミンは警察に捕まってしまった。日本人を父に持つミンは、父のお骨を生れ故郷に埋めるという目的を果たせぬまま留置されたが、シン子に好意を寄せる服部部長から借りた三十万円の保証金で十日間の仮放免が与えられた。定時制高校に通うシン子の弟健一は、ミンを通じて、ある年齢が来たら戦争に狩出されてしまうベトナム青年の悲惨を知り、ミンを救うべく力を尽くした。シン子とミンと健一は、ミンの父の故郷をたずねるが、戦時中敵前逃亡という罪を犯したということで冷たく追い払われた。ミンに残さた時間も残り少なくなり、何もできない健一は焦り、ミンと共に国外逃亡を計った。網走からソ連に渡ろうと北海道に向ったが、途中で捕えられた。そして工場をクビになった健一は、そのまま姿を消してしまった。一方、シン子の父兵太郎は会社の仲間たちの助力を得て金策に奔走したが、力つきて急死してしまった。いよいよミンが本国に強制送還される日、桟橋には楠見とシン子の姿があった。そしてどこからともなく姿を現わした健一を二人の刑事が追いかけていった。
■解説
働く若者たちの姿を通して、真の平和とは何かを描いていく。脚本は原源一と「橋のない川(1969)」の八木保太郎の共同執筆。監督はテレビで活躍していた森園忠。撮影は「沖縄(1970)」の瀬川浩がそれぞれ担当。
1971年5月8日 より
- 配給:その他
- 製作国:日本(1971)
■スタッフ
監督 | 森園忠 |
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監修 | 八木保太郎 (ヤギヤスタロウ) |
脚本 | 八木保太郎 (ヤギヤスタロウ) 原源一 (Genichi Hara) |
製作 | 松丸青史 時実象平 (トキザネショウヘイ) |
撮影 | 瀬川浩 (セガワヒロシ) |
美術 | 内田欣哉 (ウチダキンヤ) |
音楽 | いずみたく |
録音 | 太田六敏 |
照明 | 浅見良二 (アサミリョウジ) |
編集 | 大橋富美子 (オオハシフミコ) |
助監督 | 片山康夫 (カタヤマヤスオ) |
スチル | 米山穂積 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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今福将雄 (イマフクマサオ) | 沢村兵太郎 |
荒木道子 (アラキミチコ) | 妻みき |
藤田弓子 (Fujita Yumiko) | 長女シン子 |
村野武範 (ムラノタケノリ) | 長男健一 |
梶尾一郎 (カジオイチロウ) | 次男幸治 |
後藤喜一 | 三男カツベ |
岡本豊 (オカモトユタカ) | ミツボ |
鈴木良介 (スズキリョウスケ) | レア・アイン・ミン |
大出俊 | 楠見治夫 |
笠原弘孝 (カサハラヒロタカ) | 服部静夫 |
下川龍平 (シモカワリュウヘイ) | 清水仙造 |
金内喜久男 | 藤原清 |
尾崎友美 (オザキトモミ) | お咲 |
小林勝也 (コバヤシカツヤ) | 労働委員長 |
林秀樹 (ハヤシヒデキ) | 田中 |
龍岡晋 (タツオカシン) | 久留米 |
浜田晃 (Akira Hamada) | 定時制高校教師 |
鵜沢秀行 (ウザワ) | 生徒野口 |
湯沢勉 | 生徒近藤 |
三浦仁 | 議長 |
伊藤秀樹 (イトウヒデキ) | ベトナム留学生 |
三津田健 (ミツダケン) | 山寺の和尚 |
飯沼慧 (イイヌマケイ) | 村の駐在 |
矢吹寿子 | 農婦 |
小瀬格 | 入管審査官 |
坂部文昭 (サカベフミアキ) | 入国警備官 |
川辺久造 (カワベキュウゾウ) | 刑事 |
塩島昭彦 (シオジマアキヒコ) | 刑事 |
北村和夫 (Kazuo Kitamura) | 桃井社長 |
高杉哲平 (タカスギテッペイ) | 守衛 |
吉野啓子 (ヨシノケイコ) | セツ子 |
神保共子 (ジンボキョウコ) | 八重子 |
高原駿雄 (タカハラトシオ) | ミヨシ電飾社長 |
清水幹生 (シミズミキオ) | チンドン屋 |