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作品詳細
女の意地
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。華やかな装いと、紫煙の中に咲き乱れる銀座の夜の花園。その中に久美の経営するクラブ「姿」があった。久美は、二年前、愛しながら別れた男修平のことも忘れ、彼女の店で働いている腹違いの妹淳子と平穏な毎日を送っていた。久美には妻子ある花井という町工場を経営する愛人もいた。そんなある日、久美は、淳子が、愛している男と一緒にいることを知らされると、すぐ淳子のアパートを訪れた。淳子の部屋には、久美が二年前に別れた修平の姿があった。愕然とした久美は、翌日、淳子の幸福のために別れてくれるように修平に頼んだ。淳子がアパートに帰ると、修平の姿はなく、置手紙によって久美と修平の過去を知らされた。久美のやり方に怒った淳子は、彼女と喧嘩別れした。淳子は、久美と張り合うために、自分に想いを寄せている中野に頼みクラブ「婉」を開店しようと計画した。一方、久美は、花井のピンチを救うため、店を売り、金をつくったが、皮肉にも彼は脳溢血で倒れてしまった。豪華なインテリアが輝く「婉」がオープンした日、淳子は自分が妊娠していることを知った。まぎれもなく修平との結晶である子供のために、再び修平と一緒になろうと決心した淳子は彼を訪ねるが、そこで見たものは、かつての同僚礼子と楽しそうに生活している修平の姿たった。淳子は何もいわずにその場を去った。淳子が冷たく光る手術台の上で、過去を忘れようとしたのは、その翌日だった。
■解説
華やかな夜の世界に生きる女の悲しさを描く。西田佐知子の同名曲の映画化。「斜陽のおもかげ」以来沈黙を続けていた斎藤光正が「三人の女 夜の蝶」に続いて監督した。脚本は「波止場女のブルース」の下飯坂菊馬。撮影は「野良猫ロック 暴走集団'71」の萩原憲治がそれぞれ担当。
1971年5月5日 より
- 配給:ダイニチ映配
- 製作国:日本(1971)
■スタッフ
監督 | 斎藤光正 (サイトウコウセイ) |
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脚本 | 下飯坂菊馬 (シモイイザカキクマ) |
企画 | 坂上静翁 佐々木志郎 (ササキシロウ) |
撮影 | 萩原憲治 (ハギワラケンジ) |
美術 | 千葉和彦 (チバカズヒコ) |
音楽 | 鏑木創 |
録音 | 橋本文雄 (ハシモトフミオ) |
照明 | 大西美津男 (オオニシミツオ) |
編集 | 井上親弥 (Chikaya Inoue) |
助監督 | 岡田裕 (Yutaka Okada) |
スチール | 井本俊康 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
松原智恵子 (Matsubara Chieko) | 加田淳子 |
浜木綿子 (ハマユウコ) | 岡部久美 |
中尾彬 (Akira Nakao) | 加田修平 |
根上淳 (Jun Negami) | 花井 |
殿山泰司 (Taiji Tonoyama) | 中野 |
三浦真弓 (ミウラマユミ) | 礼子 |
戸部夕子 (トベユウコ) | 夏子 |
夏純子 (ナツジュンコ) | 珠子 |
大村由美 (オオムラユミ) | 花士子 |
沢知美 (サワトモミ) | まどか |
牧まさみ (マキマサミ) | 千秋 |
新井麗子 (アライレイコ) | 克子 |
山本陽子 (ヤマモトヨウコ) | 静江 |
金井千恵 (カナイチエ) | リラ |
三田村元 (ミタムラゲン) | 坂本 |
市村博 (イチムラヒロシ) | 谷 |
藤竜也 (Tatsuya Fuji) | 木島 |
木浦佑三 (キウラユウゾウ) | 吉野 |
紀原土耕 | 東 |
浜口竜哉 | 男の美容師 |
梶芽衣子 (Kaji Meiko) | 梨香 |
橘田良江 | ホステス |
中庸子 (ナカヨウコ) | ホステス |
長弘 (チョウヒロシ) | 中野の秘書 |