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作品詳細
喧嘩屋一代 どでかい奴
(原題:Soft-Boild Goro)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。地方の新興都市のスラム街。ごきぶりと呼び名される青木吾郎は、スラム街のガードマンを自認する、喧嘩好きの楽天家であった。ところが、街は都市計画の犠牲となり、たちまち取り壊しの憂目となった。吾朗はその響音の中で、浮浪児時代の無二の親友、関口と奇しき対面をした。住家を奪われた仲間の面倒をみるために、吾朗は一計を案じた。それは街に巣くう戸田興行と磯部組というやくざの二大勢力の縄張り争いのピンハネをしようというわけだ。この計画は順調に進んだ。吾朗にも、胸をしめつけられるような片想いの女、保母の圭子がいた。しかし、圭子が関口の恋人であると知った吾朗の心は乱れに乱れた。そのウサばらしが、戸田興行への殴り込みとなり、その結果が刑務所入りだった。一年後、出所した吾朗は関口の市長選挙出馬を知った。しかし関口はいまや戸田興行を乗っ取って勢力拡大する磯部に脅迫されていた。やがて吾朗は、保釈の身も省みず、親友のために磯部の横腹にナイフをつきさした。逃走する吾朗は、関口のことを考えた。関口は変った。会わない方がよかったと思った。やがて、スラム街の朝もやの中、サーチライトに追いつめられた吾朗は、圭子の絶叫を耳にしながら機動隊のライフルに倒れた。
■解説
スラム街の住人とヤクザをめぐって展開されるアクションドラマ。脚本は「しびれくらげ」の石松愛弘、監督は「ママいつまでも生きてね」の池広一夫。撮影は「ボクは五才」の森田富士郎がそれぞれ担当。
1970年11月14日 より
- 配給:ダイニチ映配
- 製作国:日本(1970)
■スタッフ
監督 | 池広一夫 (イケヒロカズオ) |
---|---|
脚本 | 石松愛弘 |
企画 | 八尋大和 |
撮影 | 森田富士郎 (Fujio Morita) |
美術 | 下石坂成典 (Shigenori Shimoisizaka) |
音楽 | 渡辺岳夫 (ワタナベタケオ) |
録音 | 林土太郎 (ハヤシツチタロウ) |
照明 | 黒川俊二 (クロカワシュンジ) |
編集 | 太田雅二 |
助監督 | 中西忠三 |
スチール | 小山田幸生 (オヤマダユキオ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
勝新太郎 (Shintaro Katsu) | 青木吾郎 |
藤田弓子 (Fujita Yumiko) | 津田圭子 |
山内明 (ヤマウチアキラ) | 関口哲夫 |
西村晃 (ニシムラコウ) | 磯部音松 |
伊吹新吾 (イブキシンゴ) | 用心棒 |
堀北幸夫 (ホリキタユキオ) | 米田 |
越川一 (コシカワハジメ) | 福助 |
長沢純 (ナガサワジュン) | ヤス |
牧麗子 (マキレイコ) | 三枝 |
川崎あかね (カワサキアカネ) | ヒロミ |
丘夏子 (オカナツコ) | 女店員 |
武智豊子 (Toyoko Takeche) | お梅 |
梅津栄 (ウメヅサカエ) | 今村 |
山本一郎 (ヤマモトイチロウ) | 健太 |
ジョージ・吉村 (ジョージヨシムラ) | 戸田 |
北野拓也 (キタノタクヤ) | 博 |
九段吾郎 (クダンゴロウ) | 犬山 |
沖時男 (オキトキオ) | 金本 |
浜田雄史 | 調査員 |