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作品詳細
翔べイカロスの翼
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。昭和四七年、カメラマン志望のひとりの若者がサーカスの写真を撮りたくて、キグレサーカスを訪れた。その青年、栗山徹は巨大なテント、ジンタの響き、命をかけた曲芸、緊張、拍手、歓声、そして、サーカスで生き生きと働く人々に魅せられ、無難な人生に背を向け自分もサーカスの世界に生きていくことを決意する。そこに働く人々を撮り続け、生活をともにしていくうち、笑いの原点“ピエロ”を志願した。サーカスに造詣の深い三木のり平、パントマイムのヨネヤマママコの教えを受け、メイクも自分で工夫し、訓練を重ね、次々と難しい芸を覚え、晴れ舞台に踏み出していく。“ピエロのクリちゃん”が誕生、多くの子供たちや大人たちに愛される。その魅力が広がり始めたとき、悲しい事故が起った。昭和五二年十一月、クリちやんが興行中の高綱渡りの最中に落下して亡くなった。青春のすべてをピエロに賭けた若者、栗山徹二十八歳、もう“ピエロのクリちゃん”の姿は二度と見ることができなくなった。
■解説
無難な人生の軌道に乗ることに背を向け、サーカスの世界に飛び込んで花形ピエロになりながら、超満員の観衆の前で綱渡り中に落下して死んだひとりの若者を描く。“ピエロのクリちゃん”の愛称で親しまれたキグレサーカスの栗山徹の短い生涯を記録した草鹿宏の同名のノンフィクションの映画化で脚本は「人間の証明 Proof of the Man」の松山善三、監督は「わが青春のとき」の森川時久、撮影は中尾駿一郎がそれぞれ担当。
1980年1月26日 より
- 配給:映画センター
- 製作国:日本(1980)
■スタッフ
監督 | 森川時久 (モリカワトキヒサ) |
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脚本 | 松山善三 (マツヤマゼンゾウ) |
原作 | 草鹿宏 |
企画製作 | 山口逸郎 (ヤマグチイチロウ) |
プロデューサー | 相澤徹 (アイザワトオル) |
撮影 | 中尾駿一郎 (ナカオシュンイチロウ) |
撮影協力 | キグレサーカス |
美術 | 村木忍 (ムラキシノブ) |
音楽 | さだまさし |
録音 | 本田孜 (ホンダツトム) |
照明 | 中谷敏清 |
編集 | 黒岩義民 |
助監督 | 渡辺範雄 (ワタナベノリオ) |
スチル | 山本耕二 |
製作協力 | フリーフライト |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
さだまさし | 栗山徹 |
奈良岡朋子 (Naraoka Tomoko) | 母 |
ハナ肇 (Hajime_Hana) | 団長・岡野雄之 |
水野利枝 (ミズノトシエ) | 妻・春枝 |
藤原友宏 (フジワラトモヒロ) | 息子・チビ |
橋本功 (ハシモトイサオ) | 山下鉄男 |
井上美一 (イノウエ) | 妻・美子 |
兵藤健 (ヒョウドウケン) | 佐藤進 |
宮口精二 (Seiji Miyaguchi) | 三輪彌七 |
尾藤イサオ (Isao_Bitou) | 三輪信介 |
原田美枝子 (Mieko Harada) | 三輪百合 |
倍賞美津子 (Baisho Mitsuko) | 南照子 |
石井隆一 | その子供 |
曽我廼家五郎八 (ソガノヤゴロハチ) | 祖父・錦八 |
三木のり平 (ミキノリヘイ) | 三木のり平 |
ヨネヤマママコ | ヨネヤマママコ |