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作品詳細

  • 九月の空

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

小林勇は高校に入学すると剣道部に入った。理由は、対峙した時の緊張感が好きだったからである。十五歳の勇にはOLの姉、保険外交員の母とお金にまったく無頓着の絵描きの父がいた。苦しい家計を助けるために牛乳配達などをする勇は父の生き方に批判的であるが、母の父を許す姿に、なんとなく納得している。そんな勇も、弟という気安さから見せる姉の下着姿に戸惑いを感じるのだった。ある日、同じクラスの秋間の発案で勇は痴漢退治に行った。盛装して見違える程美しくなった級友の小夜子を囮にして、現われた痴漢をメッタ打ちにした。翌朝、勇は幼稚園で同級だった片桐清美に会った。彼女とは六年ぶりの再会だが、見紛うほど成長していた。数日後、清美とデートをした勇は、彼女からラプホテルに誘われ、避妊具まで用意してきた清美に、勇はほうほうの態で逃げ帰った。小夜子が剣道部に入った。部室で、道着の着け方を教えているうち、勇は思わず小夜子の唇を奪った。宿敵、明倫高校との試合があった時、勇は一年生ながら先鋒に起用され、調子良く五人勝ち抜き、強敵、やはり同じ一年生の石渡と対峙した。その日の夕方、小夜子は勇に言った。「小林君はずるい人だと思っていた。だから私もずるい人間になろうと思った。しかし、試合中の小林君の姿を見て、そんな人じゃないと判ったから、剣道部を辞めようと思うの」。言っていることがよく理解出来なかったが、小夜子の繊細な感情が勇に伝わり二人はいっぺんに打ちとけた。本心をぶつけ合う二人はしあわせそうたった……。



■解説

スポーツの爽快さを好んで剣道にはげむ高校生勇の、性への憧れや怖れ、孤立感を抱きながら、剣道、友情、家庭、そして未知のできごとを通じて成長していく姿を描く。高橋三千綱の53年下半期の芥川賞受賞作「九月の空」を映画化したもので、脚本は「ハワイアン・ラブ 危険なハネムーン」の中岡京平、監督は「ダブル・クラッチ」の山根成之、撮影も同作の坂本典隆がそれぞれ担当している。

  • 1978年12月2日 より

  • 配給:松竹
  • 製作国:日本(1978)

■スタッフ

監督 山根成之 (ヤマネシゲユキ)
脚本 中岡京平 (ナカオカキョウヘイ)
原作 高橋三千綱 (タカハシミチツナ)
製作 樋口清 (ヒグチキヨシ)
制作補 池田義徳
撮影 坂本典隆 (Noritaka Sakamoto)
美術 森田郷平 (モリタキョウヘイ)
音楽 田辺信一 (タナベシンイチ)
録音 平松時夫 (ヒラマツトキオ) 小尾幸魚 (オビサチオ)
照明 八亀実
編集 富宅理一
製作進行 水島誉志次 (ミズシマトシジ)
助監督 長尾啓司 (ナガオヒロシ)
スチール 赤井博且 (アカイヒロカツ)

■キャスト

俳優名 役名
四代目河原崎権十郎 (カワラサキゴンジュウロウ)  小林勇
石野真子 (イシノマコ)  松山小夜子
長門裕之 (Hiiroyuki Nagato)  小林恭治
野際陽子 (Nogiwa Yoko)  母・キヌ
風吹ジュン (Fubuki Jun)  姉・世津子
古尾谷雅人 (フルオヤマサト)  秋間
粟津號 (アワヅゴウ)  吉田
山岡建 (ヤマオカケン)  布施
宮崎達也 (ミヤザキタツヤ)  鳴島
深見博 (フカミヒロシ)  金村
佐久田修 (サクタオサム)  田端
林田昭彦 (ハヤシダアキヒコ)  白石
榎谷誠   木次
オリーブ・細井 (オリーブホソイ)  小野
根岸季衣 (Negishi Toshie)  ワルツ
セントルイス   痴漢A
セントルイス   痴漢B
曽我町子 (ソガマチコ)  吉田の母ママさん

愛がなんだ









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