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作品詳細

  • 聖職の碑

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

中箕輪尋常高等小学校高等科二年生二十五名、青年会員九名、引率清水、征矢、赤羽校長の三十七名が、修学旅行中、暴風雨に襲われ、山小屋を急造して避難していた。赤羽校長にとっては、この中央アルプス駒ケ岳登山は執念の行事であった。それは彼の“子供は生まれついては強くも正しくもない、それを鍛え、困難を乗り越えられる人間にするのが教育だ”という方針の為である。しかし、清水訓導は、もともとこの登山には反対であった。彼は、同僚の樋口や伊吹やえとともに自由な理想教育を目指し、校長とは度々論争をしていた。赤羽校長の腕の中で古屋時松がこと切れると、小屋の中にパニックが起こった。一人の青年が、屋根にしてあった着ゴザを引きはがして嵐の中に逃げ出すと、青年達は次々と後を追った。そして、生徒と教師と一部青年会員の悲劇の下山が始まった。着ゴザを手に入れられなかった生徒達が次々と死に、校長は自分のシャツを生徒に着せて死んだ。征矢は山を下り救援を求め、清水は負傷した生徒を岩陰に連れていった。この登山に最も強く反対していた有賀主任訓導は、救援本部にかけつけると、すべてのシャツを生徒に着せて、凍死している赤羽校長の姿があった。有賀は教育の方針の違いを越えた大きな愛を見る思いがした。村葬の日、学校関係者や校長未亡人の回りには遺族たちからの罵声が渦巻き、校長の家には連日投石が続いた。生きて帰った清水、征矢には査問会が待っていた。周囲の反対を押しての結婚を控えていた樋口訓導は、校長に“今が一番大切な時だから残るように”といわれていたが、校長の後を追って自殺する。有賀は病身を押して教師と生徒の心のふれあいを記念する遭難碑を建立し、その記念碑除幕式の翌日、世を去った。それから十二年後、修学旅行は再会され、それは今にうけつがれている。



■解説

大正二年八月、中箕輪尋常高等小学校の修学旅行で起こった遭難を通して、生きること、愛することを描く新田次郎原作の映画化。脚本は「天保水滸伝 大原幽学」の山内久、監督は「八甲田山」の森谷司郎、撮影は「姿三四郎(1977)」の木村大作がそれぞれ担当。

  • 1978年9月23日 より

  • 配給:東宝
  • 製作国:日本(1978)

■スタッフ

監督 森谷司郎 (Shiro Moritani)
協力監督 大森健次郎 (オオモリケンジロウ)
脚本 山内久 (Hisashi Yamanouchi)
原作 新田次郎 (ニッタジロウ)
企画 吉成孝昌 (ヨシナリタカマサ) 馬場和夫 (ババカズオ)
製作 田中収 (タナカオサム)
撮影 木村大作 (Daisaku Kimura)
美術 村木与四郎 (Yoshiro Muraki)
音楽 林光 (ハヤシヒカリ)
録音 伴利也 (バントシヤ)
照明 小島真二 (コジマシンジ)
編集 池田美千子 (イケダミチコ)
製作担当 森和貴秀
助監督 今村一平 (イマムライッペイ)
スチル 中尾孝 (ナカオタカシ)

■キャスト

俳優名 役名
鶴田浩二 (Koji Tsuruta)  赤羽長重
岩下志麻 (Iwashita Shima)  赤羽つぎ
三浦友和 (Tomokazu Miura)  清水政治
田中健 (Ken Tanaka)  樋口裕一
中井貴恵 (ナカイキエ)  伊吹やえ
大竹しのぶ (オオタケシノブ)  水野春子
北大路欣也 (Kinya Kitaoji)  有賀喜一
地井武男 (Takeo Chii)  征矢隆得
笠智衆 (Ryu Chishu)  片桐福太郎
北村和夫 (Kazuo Kitamura)  佐藤信次郎
佐藤慶 (Kei Sato)  小池直栄
大滝秀治 (Hideji Otaki)  渡辺
神山繁 (Shigeru Koyama)  永沢秀二郎
鈴木瑞穂 (Mizuho Suzuki)  高山健次郎
下川辰平 (シモカワタッペイ)  俣野角平
下元勉 (シモモトツトム)  樋口裕平
南風洋子 (ミナカゼヨウコ)  樋口けさ
米倉斉加年 (Masakane Yonekura)  泰二郎
山谷初男 (ヤマヤハツオ)  河内三左衛門
初井言栄 (ハツイコトエ)  春子の母
服部真湖 (ハットリマコ)  ミチ

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