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作品詳細
残照
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。遠野翔は、高校時代のラグビー仲間、高梨健一を新潟県瓢湖に訪ねた。健一は白鳥の世話をしていたが、ある夜、密猟者に銃で撃たれ、息絶える。東京に帰った翔は、ラグビーの練習中に倒れてしまった。病院にかけつけた翔の母、久子は、翔が高校時代にラグビーで頭をケガし、その後遺症に苦しんでいる事を知る。取材旅行から帰り、翔の後遺症の事を知った父・進吾は、残り少ない命の翔を精一杯生きるように願った。数ケ月後、翔のもとへラガー仲間が集まり、リーグ戦優勝の酒宴が開かれた。その夜、翔は妹・光子の部屋で彼女が恋人にそそのかされて、父の原稿を盗もうとしているのを見つける。翔が激しく光子を責めた時突然、彼は発作を起こした。入院した翔は、医者から絶対安静を言い渡されながら、病院を抜け出し、ネオン街を彷徨する。水商売の女を連れた翔は、恋人の久美子の気持ちを悟り、酔ったふりをして、彼女に別れを告げる。夜行列車で瓢湖に着いた翔は、黙々とハンマーを振りあげ、白鳥のために働いた。そして、最後の白鳥が飛び去った夜、翔は静かにこの世を去った。
■解説
大宅歩著『詩と反逆と死』、『ある永遠の序奏』を素材として、しのびよる死の幻影と闘いながら、限りある日々を必死に生きようとした青春を描く。脚本は「四年三組のはた」の勝目貴久と「夏の栄光」で城戸賞を受賞した中岡京平の共同執筆、監督は「若い人(1977)」の河崎義祐、撮影は「告訴せず」の福沢康道がそれぞれ担当。
1978年4月29日 より
- 配給:東宝
- 製作国:日本(1978)
■スタッフ
監督 | 河崎義祐 (カワサキヨシスケ) |
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脚本 | 勝目貴久 中岡京平 (ナカオカキョウヘイ) |
原作 | 大宅歩 |
製作 | 河崎義祐 (カワサキヨシスケ) 馬場和夫 (ババカズオ) |
制作補 | 橋本利明 (ハシモトトシアキ) |
撮影 | 福沢康道 (フクザワヤスミチ) |
美術 | 樋口幸男 (ヒグチユキオ) |
音楽 | 槌田靖識 (ツチダ) |
録音 | 増尾鼎 |
照明 | 平野清久 (ヒラノキヨヒサ) |
編集 | 小川信夫 (オガワノブオ) |
助監督 | 井上英之 (イノウエヒデユキ) |
スチル | 橋山直己 (ハシヤマナオミ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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三浦友和 (Tomokazu Miura) | 遠野翔 |
小林桂樹 (Keiju Kobayashi) | 遠野進吾 |
司葉子 (Tsukasa Yoko) | 遠野久子 |
五十嵐めぐみ (イガラシメグミ) | 遠野光子 |
神保美喜 (ジンボミキ) | 遠野めぐみ |
田鍋友啓 (タナベトモヒロ) | 遠野努 |
原田美枝子 (Mieko Harada) | 久美子 |
下絛アトム (シモジョウアトム) | ケン |
今福将雄 (イマフクマサオ) | ケンの父 |
川上夏代 (カワカミナツヨ) | ケンの母 |
芦田伸介 (アシダシンスケ) | 石沢医師 |
速水亮 (ハヤミリョウ) | 西田 |
重田尚彦 (シゲタナオヒコ) | 小松 |
赤座美代子 (アカザミヨコ) | アケミ |
綿引洪 (ワタビキコウ) | 江藤 |
新井康弘 (アライヤスヒロ) | 森口 |
平山順子 (ヒラヤマジュンコ) | マコ |
笠井一彦 (カサイカズヒコ) | 木戸 |
吉川繁男 (ヨシカワシゲオ) | 白鳥おじさん |