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作品詳細
ダブル・クラッチ
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。早田彰彦は、昼は鉄道の売店の売り子、夜はキャバレーに勤務する姉・真紀と二人暮しであった。彰彦は姉から小遣いをせびっては、毎日パチンコ屋に入りびたっている。真紀には、高校時代の恩師で木島という恋人がいた。木島の援助で真紀と彰彦はスナックを開店する。だが、店で真紀がチンピラにからまれるのを見た彰彦は、派手に相手を殴ってしまう。意気消沈する彰彦を木島は信州へのドライブに誘った。快適なドライブは続き、いつしか彰彦と木島は打ち溶けていく。信州から帰ると、木島は夜明け前の埋立地で、彰彦に車の運転技術を教える。教習所では乱暴な運転のため、なかなか免許を取得できなかった彰彦も、木島の指導のかいがあって免許を手にする事ができた。早速、彼は教習所で知り合った和子を乗せ、ドライブする。木島の義妹だった和子は、木島と自分の姉は結婚していることを彰彦に話す。ドライブから帰った彰彦は、和子から聞いた事を真紀に話すが、真紀は意外にもその事実を知っており、さらに彼の子供を宿していると、彰彦に告白するのだった。数日後、木島と甲府に旅に出た真紀は流産し、危篤状態に陥いる。連絡を受けた彰彦は医者から、木島が車でひどい山道を走ったのが流産の原因であると聞かされ、激怒する。彰彦が血相を変えて怒る姿を見て、木島は車で逃げ出す。甲州街道を舞台に、姉の命を奪おうとした男への復讐に燃える彰彦は、壮烈な闘いを挑もうとしていた。真紀のおもかげを胸に、木島に立ちむかう彰彦は車のエンジンを始動させた。
■解説
苛酷な労働にたえながら、親代りになって優しく育ててくれた姉を殺された青年が、犯人に復讐する姿を描く、五木寛之原作の同題名小説の映画化。脚本は「瞳の中の訪問者」のジェームス三木、監督は「ワニと鸚鵡とおっとせい」の山根成之、撮影も同作の坂本典隆がそれぞれ担当。
1978年4月29日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1978)
■スタッフ
監督 | 山根成之 (ヤマネシゲユキ) |
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脚本 | ジェームス三木 (ジェームスミキ) |
原作 | 五木寛之 (イツキヒロユキ) |
企画 | 周防郁雄 (Ikuo Suho) |
製作 | 樋口清 (ヒグチキヨシ) |
撮影 | 坂本典隆 (Noritaka Sakamoto) |
美術 | 重田重盛 (シゲタシゲモリ) |
音楽 | つのだ☆ひろ (Hiro Tsunoda) |
録音 | 平松時夫 (ヒラマツトキオ) 小尾幸魚 (オビサチオ) |
照明 | 佐久間丈彦 (サクマタケヒコ) |
編集 | 富宅理一 |
製作主任 | 池田義徳 |
進行 | 中沢宣明 (ナカザワノブアキ) |
助監督 | 内田秀哉 (ウチダヒデヤ) |
スチール | 金田正 (カネダタダシ) |
協力 | 富士重工 |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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郷ひろみ (ゴウヒロミ) | 早田彰彦 |
松坂慶子 (Matsuzaka Keiko) | 早田真紀 |
森下愛子 (Morishita Aiko) | 平岩和子 |
地井武男 (Takeo Chii) | 木島巧 |
河原崎長一郎 (カワラサキチョウイチロウ) | 細井 |
一氏ゆかり | モモ子 |
木村元 (キムラゲン) | パブのマスター |
青木卓司 (Takuji Aoki) | 竹下 |
吉田豊明 (ヨシダトヨアキ) | 試験官 |
蜷川幸雄 (ニナガワユキオ) | 医師 |
有吉ひとみ (アリヨシヒトミ) | 看護婦 |
小美野欣二 | 刑事 |
林ゆたか (ハヤシユタカ) | 愚連隊A |
浅見小四郎 (アサミコシロウ) | 愚連隊B |
岡元達也 (オカモトタツヤ) | 愚連隊C |
福崎和宏 | 工員A |
粟津號 (アワヅゴウ) | 工員B |
平山厚子 (ヒラヤマアツコ) | ホステス |