映画検索
作品詳細
恋人岬
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。グアム島。悲恋の伝説を秘める恋人岬。一城火沙子はその岬から海に身を投げようとした時、アングラ俳優の泉明日彦に止められる。火沙子は、大手電気メーカーの宣伝担当常務・赤月照之を愛したが、プロデューサーの自分が育てた女優・ルナに彼を奪われたのが自殺の原因だった。東京。赤月とルナは、結婚し、赤月の会社がスポンサーとしてついた新番組の主役にルナがつく。しかし、ルナの横暴に激怒した火沙子は、ルナを殴ってしまう。赤月は、火沙子に、妻を主役からおろしてかまわないと言う。新番組は、大ヒットをし、賛辞をあびる火沙子。しかし、火沙子の妹・美希子が、車で、人を轢いてしまい、火沙子は、マンションや家具などを売り、金でつぐなうのであった。そして、彼女は銀座の超高級クラブのホステスとなる。客の滝川が執拗にホステスの火沙子に迫り、彼女は身をまかせるのであった。数日後、赤月とルナの離婚記事が週刊誌にのった。さわがしくなった自分のまわりからのがれるため、火沙子は、東北を巡行している泉明日彦のもとに行く。そして、団員として巡業に参加。ある日ふと見た週刊誌にルナの失踪と赤月の宣伝担当常務辞任の記事を見つけ、急拠、東京へ。東京では、火沙子にくるった滝川が彼女を追いかけまわし、逃げる彼女と美希子をまちがえ、美希子に硫酸をかけてしまった。失明の恐れがある妹に、火沙子は自分の角膜の移植をもうしでる。病院で偶然出会った赤月は、火沙子に暖かい手を差しのべた。火沙子は美希子の手術のため京都へ移った。この美しい京都の街を見るのも最後かと思うと、とめどなく涙が流れた。そんな時、赤月と再会。二人は、今までのことを水に流して、新しく生きていくことを誓いあった。
■解説
権謀と虚飾の渦巻く現代TV界、広告業界を背影に、あくまで純粋に、自らの道を歩もうとする二人の女性の戦いと恋愛の軌跡を描く。脚本は石松愛弘、監督は「春琴抄」の西河克己、撮影は竹村博がそれぞれ担当。
1977年4月29日 より
- 配給:松竹
- 製作国:日本(1977)
■スタッフ
監督 | 西河克己 (ニシカワカツミ) |
---|---|
脚本 | 石松愛弘 |
原作 | 梶原一騎 (Ikki Kajiwara) 牧美也子 (マキミヤコ) |
製作 | 瀬島光雄 (セジマミツオ) |
制作補 | 峰順一 (ミネジュンイチ) |
撮影 | 竹村博 (タケムラヒロシ) |
美術 | 芳野尹孝 (ヨシノノブタカ) |
音楽 | 平尾昌晃 (ヒラオマサアキ) |
録音 | 小林英男 (コバヤシヒデオ) 松本隆司 (Ryuji Matsumoto) |
照明 | 飯島博 (イイジマヒロシ) |
編集 | 杉原よ志 (スギハラヨシ) |
製作進行 | 早川喜康 |
助監督 | 三村晴彦 (Haruhiko Mimura) |
スチール | 金田正 (カネダタダシ) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
---|---|
松坂慶子 (Matsuzaka Keiko) | 一城火沙子 |
細川俊之 (Toshiyuki Hosokawa) | 赤月照之 |
岡本富士太 (オカモトフジタ) | 泉明日彦 |
原田美枝子 (Mieko Harada) | 一城美希子 |
テレサ野田 (テレサノダ) | 舞原ルナ |
田崎潤 (Jun Tazaki) | 滝川修平 |
池上季実子 (Ikegami Kimiko) | ヌーヌー |
中丸忠雄 (ナカマルタダオ) | 高倉英幸 |
三好美智子 (ミヨシミチコ) | 和美 |
姫ゆり子 (ヒメユリコ) | 前川保子 |
亀井和子 (カメイカズコ) | 節子 |
早川雄三 (ハヤカワユウゾウ) | 製作局長 |
岡田英次 (Eiji Okada) | 東儀教授 |
近藤洋介 (コンドウヨウスケ) | 望月 |
梶原一騎 (Ikki Kajiwara) | 本多 |