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作品詳細

  • どんぐりッ子

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

加治木家に妙な娘がやって来た。山形弁まる出しで、どんぐりのように愛らしく健康で、名前を織本はつと言った。近頃では珍しい押しかけお手伝いさんである。加治木家は典型的な中流家庭で、子供は三人。小学6年の雪夫、小学3年の勝美、そして小学1年の妹・あきらである。三人の中で勝美は、暴れん坊でひがみっぽく、家中の鼻つまみだった。かつて、あきらが生まれた時、母・梅子の愛情を奪われるのを恐れて、あきらを2階から突き落としたことがあった。その時、腕に大きな傷を負ったために、あきらは自閉症になってしまった。はつはやさしい娘だった。勝美が犬の嫌いな梅子に内緒で子犬のチビを飼っているのを黙っててやったり、毎朝のオネショの始末、学校での喧嘩……と、働きもののはつは、家中のことを梅子よりも知るようになった。梅子が捜しているオーバーも、勝美がチビのふとんにして汚してしまったので、はつは自分のたんすの奥に隠してやった。やがて、チビの存在が梅子に知れてしまった。捨てると言いはる梅子に、自分の食事を半分にしてもいいからと、はつは食い下がった。また、盆踊りののど自慢で、はつが得意の歌で一等をとり、勝美のほしがっていた自転車をせしめたり、学校の父兄にも出席したり、今では、はつはすっかり勝美の母親代りになっていた。そして腕の傷が原因で自閉症になっているあきらに、はつは自分の生傷を見せてやった。その傷もさることながら、はつの出ベソを見たあきらは笑い転げるのだった。はつが初めて山形へ里帰りした日、いつもは大人しいチビが梅子のぞうりを食いちぎったために、梅子はためらいもなくチビを捨ててしまった。勝美が家出をしたのは翌朝だった。勝美は山形行きの汽車に乗り、はつに会いに行ったのだ。はつの連絡で山形まで迎えに来た父母を見て、勝美にもやっと自分に対する両親の愛情を意識することができた。はつが山形から戻ると、どこからともなくチビも帰って来た。やせたチビを見て梅子も涙ぐんだ。加治木家ではやっと明るさを取り戻した。そんな時、梅子がはつのたんすの中から自分のオーバーを発見し、はつを怒った。はつは折角、勝美が明るくなったのだから真実を話すことはない、と思い、言い訳をせず、黙って加治木家から去るのだった。



■解説

天真欄漫なお手伝いと両親よりも彼女になつく子供との暖い交流を描く由起しげ子原作「女中ッ子」の再映画化。脚本は「大空のサムライ」の須崎勝弥、監督は「エデンの海(1976)」の西河克己、撮影も同作の萩原憲治がそれぞれ担当。

  • 1976年7月31日 より

  • 配給:東宝
  • 製作国:日本(1976)

■スタッフ

監督 西河克己 (ニシカワカツミ)
脚本 須崎勝弥 (スザキカツヤ)
原作 由起しげ子 (ユキシゲコ)
製作 堀威夫 笹井英男 (ササイヒデオ)
撮影 萩原憲治 (ハギワラケンジ)
美術 佐谷晃能
音楽 高田弘
録音 福島信雅 (フクシマノブマサ)
照明 熊谷秀夫 (クマガイヒデオ)
編集 鈴木晄 (スズキアキラ)
助監督 中川好久 (ナカガワヨシヒサ)
スチール 中山章

■キャスト

俳優名 役名
森昌子 (モリマサコ)  織本はつ
長門裕之 (Hiiroyuki Nagato)  加治木恭平
南田洋子 (Yoko Minamida)  加治木梅子
菅原靖人 (スガワラヤスヒト)  加治木雪夫
松田洋治 (マツダヨウジ)  加治木勝美
大屋光子 (オオヤミツコ)  加治木あきら
鳥居恵子 (トリイケイコ)  野村ひろ子
沢田勝美   若月
木暮実千代 (Michiyo Kogure)  野呂夫人
大塚朝光 (オオツカアサミツ)  野呂信吾
滝奈保栄   はつの祖母
小泉郁之助 (コイズミイクノスケ)  はつの父
有沢正子 (アリサワマサコ)  はつの母
浜田光夫 (Mitsuo Hamada)  はつの兄
梓ようこ (アズサヨウコ)  はつの兄嫁
鈴木ヒロミツ (スズキヒロミツ)  洗濯屋
青空はるお (アオゾラハルオ)  自転車屋
谷村昌彦 (タニムラマサヒコ)  駅員
柳谷寛 (ヤナギヤカン)  八小父

愛がなんだ









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