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作品詳細

  • 鍵(1974)

 

■ストーリー

※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

初老の大学教授。彼には美しくて若い妻・郁子がいる。彼は、妻が極めて弾力性に富んだ肉体の所有者なのだが、自分は疲れやすく、妻を満足させていないのではないか、という不安にとらわれていた。そして、妻のとりすました能面のような冷たさを打ちこわし、内に秘めた欲情する性そのものを、表に出そうと激しい情熱を燃やした。彼は、いつの日からか、日記をつけ始め、妻に読まれることを意識して鍵をかけた。ある日、娘・敏子の友人・木村が訪れた。妻と娘と木村の四人でブランデーを飲んでいるうちに、妻は蒼い顔をして席を立った。酔いつぶれた郁子はバスルームに寝ていた。彼は、木村に妻の裸をふくのを手伝わせながら、激しい嫉妬を覚えた。だがその嫉妬の刺激が、性的な衝動、衰えた欲求をふるい立たせる役割を果たしているのを自覚し、これからは木村を利用する事に決めた。以来、妻は、木村が訪れるとブランデーを飲み、酔うと決って裸になり、バスルームで寝こむという習慣が身についた。その都度、彼は木村に手伝わせ、妻の介抱をし、嫉妬し、眠った妻と交わり、その時の気持を日記に記していった。彼は妻の裸を写真にとる事を計画した。妻が酔って寝込むと裸にし、数々の煽情的な写真を最り、撮ることによって自分も興奮し無意識の妻と交わった。彼は木村を疑い、嫉妬しながらも、写真の現像を木村に頼んだ。そんなある日、郁子は書斎に鍵が落ちているのを見つけ、日記と写真に気づいた。だが郁子を矯正しようとする夫の意図にもかかわらず、彼女は日記と写真を見ようとはしなかった。しかし、それを娘の敏子が見てしまった。父を責め、母を詰る敏子。しかし郁子は、夫が自分の若くて美しい妻を、他人に見せて確かめたい気持があったのだと思い、その気持ちは病的だが私には分る、と彼を擁護した。やがて、彼は体力の消耗が激しく、医者は情交を禁じた。外出の度合いが多くなる郁子。彼の頭は性的な事で一杯になった。「直接ニハ私ハ妻ノタメニ死ヌカモ知レナイ。ガ、裏デソウイウオ膳立テヲ仕組ンダノハ敏子ナノダ。私ガ死ンダ後デ、愛スル妻ヨ、私ノヨウナ目ニ会ワナケレバヨイガ……」。郁子、敏子、木村の三人は、何か笑いながらクルポワジェを飲んでいる……。



■解説

体力も性欲も衰えた初老の男が、年若い妻に男を近づけることによって、その嫉妬の刺激から欲求をふるい立たせようとする……。原作は谷崎潤一郎の同名小説。脚本・監督は「四畳半襖の裏張り しのび肌」の神代辰巳、撮影も同作の姫由真左久がそれぞれ担当。

  • 1974年5月4日 より

  • 配給:日活
  • 製作国:日本(1974)

■スタッフ

監督 神代辰巳 (Tatsumi Kumashiro)
脚本 神代辰巳 (Tatsumi Kumashiro)
原作 谷崎潤一郎 (タニザキジュンイチロウ)
企画 古谷康雄 (フルヤヤスオ)
製作 三浦朗
撮影 姫田真佐久 (Shinsaku Himeda)
美術 横尾嘉良 (ヨコオヨシナガ)
録音 秋野能伸 (アキノヨシノブ)
照明 直井勝正 (ナオイカツマサ)
編集 鈴木晄 (スズキアキラ)
助監督 鴨田好史 (カモダコウジ)
スチール 目黒祐司 (メグロユウジ)

■キャスト

俳優名 役名
観世栄夫 (カンゼヒデオ) 
荒砂ゆき (アレサユキ)  その妻郁子
渡辺督子 (ワタナベトクコ)  娘敏子
河原崎建三 (Kenzo Kawarazaki)  木村
加藤嘉 (カトウヨシ)  相馬博士
安藤繁子 (アンドウシゲコ)  婆や
絵沢萠子 (エザワモエコ)  洋装店のマダム
殿山泰司 (Taiji Tonoyama)  指圧師
高山千草 (タカヤマチグサ)  やり手婆

愛がなんだ









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