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作品詳細
暴力街(1974)
■ストーリー
※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。もと関東東菊会幹部江川組々長・江川紘一は、今では足を洗い銀座のクラブ・マドリッドを経営し、情婦の晃子と平穏な生活を送っていた。関西西日本連合会が全国制覇の最後の拠点、東京・銀座に乗り出して来た。銀座の中心マドリッドに目をつけた西日本連合会だが、東菊会の剛原も同幹部・矢崎竜二を指し向けて、マドリッド買収に乗り出した。しかし、江川はあくまでマドリッドを守る態度を示した。一方、東菊会たちの仕業に腹をすえかねた江川の配下の望月たちは、江川に内密で江川組再建を企てた。望月はチンピラ数人で、東菊会経営の新興企画の新人歌手・天野マリを誘拐し、それを西日本連合会の仕業にみせかけ一億円の恐喝を行なった。そして、数日後、天野マリが死体で発見され、マスコミはこの事件の背後に関東・関西の暴力団の抗争がからんでいると騒ぎたてた。望月は一億円を手に入れ、元江川組々員・浜勇喜に金を預けた。そして望月、浜は江川に組再建を打診するが、江川は拒否する。一方、天野マリ誘拐が望月たちの仕業だと知った東菊会は、殺し屋を雇い望月たち江川の配下を殺した。今まで沈黙を保っていた江川は、配下の無残な死に様を見て、遂に剛原に喧嘩状をたたきつけた。それを知った浜は、かつての江川組々員に連絡し、解体屋をしているギザゴロの辰を江川に紹介した。辰は解体屋をしながら、手製の銃を百挺余り作っていた。戦いの用意は整った。江川たちは、西日本連合会に対する作戦を練っている東菊会の幹部たち−−諸木、二橋、山岡、東松、西田、そして矢崎の中に殴り込みをかけた。銃撃戦が繰り広げられ、江川と辰は山岡、東松、西田を殺し逃走するが、途中で辰は殺されてしまった。江川は、剛原の妻で、もと恋人の悠子に助けられ逃げのびる。一方、必死で江川を探す矢崎は、江川の情婦・晃子のアパートへ行き、江川をおびき出そうとした。江川は、罠にはまってしまったが一目散に逃げ、ある養鶏場に身を隠す。矢崎は、江川の逃げ場所を察知するが、単身で江川に対決を挑んだ。一方、剛原は江川の銃弾で倒れてしまったために、幹部の諸木が東菊会の会長に納まり、西日本連合会々長・島村と手を組んだ。そして、島村たちにとって邪魔な江川、矢崎の二人を殺す相談を秘かに進めていた……。
■解説
東京進出を図る関西のやくざ組織と、それを阻止しようとする関東のやくざの烈しい抗争を描く。脚本は「恐怖女子高校 アニマル同級生」の掛札昌裕と中島信昭、監督は「出所祝い」の五社英雄、撮影は「ボディガード牙 必殺三角飛び」の山沢義一がそれぞれ担当。
1974年4月13日 より
- 配給:東映
- 製作国:日本(1974)
■スタッフ
監督 | 五社英雄 (Hideo Gosha) |
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脚本 | 掛札昌裕 (カケフダマサヒロ) 中島信昭 (ナカジマノブアキ) |
原案 | 五社英雄 (Hideo Gosha) |
企画 | 吉田達 (ヨシダトオル) |
撮影 | 山沢義一 (ヤマサワヨシカズ) |
美術 | 中村修一郎 (ナカムラシュウイチロウ) |
音楽 | 佐藤勝 (Masaru Sato) |
録音 | 広上益弘 |
照明 | 梅谷茂 |
編集 | 祖田富美夫 (ソダフミオ) |
助監督 | 福湯通夫 |
スチール | 遠藤努 (エンドウツトム) |
■キャスト
俳優名 | 役名 |
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安藤昇 (アンドウノボル) | 江川紘一 |
小林旭 (Akira Kobayashi) | 失崎竜二 |
室田日出男 (ムロタヒデオ) | 望月邦弘 |
夏八木勲 (Isao Natsuyagi) | 浜男喜 |
川村真樹 (カワムラマキ) | 晃子 |
赤座美代子 (アカザミヨコ) | 悠子 |
中津川みなみ (ナカツガワミナミ) | 天野マリ |
平原征 | 治夫 |
広瀬義宣 (ヒロセヨシノブ) | 藤田 |
花田達 | 松森 |
高田繁司 | 剛原 |
葉山良二 (ハヤマリョウジ) | 二橋 |
佐藤京一 (サトウキョウイチ) | 山岡 |
八名信夫 (Nobuo Yana) | 東松 |
土山登志幸 | 西田 |
小池朝雄 (Asao Koike) | 諸木 |
藤山浩二 (フジヤマコウジ) | 仙川 |
松井康子 (マツイヤスコ) | マリの母親 |
大塚五郎 (オオツカゴロウ) | サブ |
高月忠 (タカツキチュウ) | ケン |
安岡力也 (Rikiya Yasuoka) | ジョージ |
誠直也 (マコトナオヤ) | タケシ |
潮健児 (ウシオケンジ) | 玉木 |
ドン・神谷 (ドンカミヤ) | ドン・神谷 |
丹波哲郎 (Tetsuro Tanba) | 島村 |
菅原文太 (Bunta Sugawara) | ギザゴロの辰 |